■練習艦隊名古屋寄港 速報
ここから見ると、あの街が、まるで蜃気楼のようにみえる・・・。某映画の一幕のような台詞ではあるが、文字通りそんな印象。快晴の伊勢湾に陽炎が浮かぶ。
快晴の大空の下、C.ジョニー氏が指差した方角、伊勢湾の陽炎から練習艦隊の威容が望見出来る。
練習艦「かしま」。艦番号は3508、呉基地の練習艦隊旗艦を務め、満載排水量は5400㌧、訓練を行う上で必要なシュミュレータを搭載し、125名の実習生を含む360名が明日の海上自衛隊を支える為に日々訓練に励んでいる。
陽炎の上に浮くような情景。練習艦「しまゆき」が「かしま」に続き入港してくる。護衛艦隊の近代化を一気に推し進めた「はつゆき」型護衛艦の最終艦(12番艦)として1987年に就役した本艦は1999年に練習艦に種別変更を受けた。蒸気タービン艦が多数を占めていた練習艦隊にガスタービン艦として導入された。満載排水量は4200㌧、練習艦種別変更に伴い、ヘリ格納庫部分にプレハブ式の講堂を設置している。
DD158「うみぎり」。今回寄港の近海練習航海部隊において唯一の護衛艦、呉基地の第4護衛隊群第8護衛隊に所属。「あさぎり」型護衛艦の最終艦(8番艦)として就役し、本艦の就役を以て「はつゆき」型とともに4個護衛隊群体制を担う20隻の近代的な汎用護衛艦が揃った。満載排水量は4950㌧。しかし、本当に陽炎に浮いているような印象である。
艦隊の殿を務めるのは練習艦「あさぎり」。「あさぎり」型のネームシップとして1988年に就役した。2005年に護衛艦から練習艦に種別変更を受け、前年に二番艦の「やまぎり」が練習艦に種別変更を受けていたことから、こうして練習艦隊のガスタービン艦化が完了した。本日は、速報記事にて、非常に不鮮明ながら、陽炎に浮く艦艇写真を掲載した次第。最後になりましたが、現地でお世話になりました皆様、ありがとうございました。
HARUNA
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