北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

ソマリア沖海賊事案 アデン湾哨戒へP-3C部隊本日派遣

2009-05-28 20:15:52 | 防衛・安全保障

◆厚木からジプチへ

 本日、厚木航空基地より海上自衛隊のP-3C哨戒機がソマリア沖海賊対策事案での船舶警護を実施するべく出発した。

Img_2725  指揮官は福島博1佐、厚木航空基地。出発に際する式典では、自衛艦隊の泉司令官、北村防衛副大臣が出席し、派遣部隊を激励した。式典終了後、P-3C二機はソマリアの隣国ジプチに向け離陸した。P-3C部隊は、来月上旬にも既に派遣されている2隻の護衛艦とともに、哨戒任務を開始する。

Img_8270  固定翼哨戒機は、対潜・対水上の哨戒を行うべく高度な改修センサーを搭載するほか、長時間の洋上哨戒任務に対応するべく長い滞空時間と航続距離を有しており、これらの特性を活かし、今回の任務でも高高度から洋上の不審な船舶を索敵し、水上戦闘艦部隊に情報を通知する。

Img_8667  派遣される隊員は、砂漠迷彩やダークイエローのフライトスーツを装備していた。ジプチでの基地警備には陸上自衛隊の中央即応集団が、またジプチまでの物資輸送には航空自衛隊の輸送機が支援する。既に、ソマリア沖海賊事案では、米海軍がP-3Cを派遣しており、NATO諸国でも数か国が1機程度の哨戒機を派遣しているものの、5~6機程度であり、海上自衛隊のP-3C哨戒機2機は、アデン湾安全航行にとり、重要な役割を果たすこととなる。

HARUNA

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コメント (4)
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