北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

次なる自衛隊機、ボーイング737か?ガルフストリーム650か?国産派生型か?

2011-04-08 23:19:39 | 先端軍事テクノロジー

■E-2C,YS-11後継機の模索

 航空自衛隊は今後ボーイング737やガルフストリームVを導入する可能性はあるのか、これについて本日は少し考えてみましょう。

Img_4804  ボーイング737とは、C-2輸送機が飛行試験を続けている中でなぜそんな、と思われるかもしれません。ボーイング767を原型とした航空自衛隊のKC-767空中給油輸送機やE-767早期警戒管制機などが航空自衛隊で運用されているのですが、一方で後継機選定が待たれている機体をこれらの機体やその派生型で代替できるのか、という問題があるのです。

Img_7817  海上自衛隊は、新哨戒機としてP-1の開発を順調に進めていますので、米海軍用に開発中のP-3C哨戒機後継機であるボーイング737を原型としたP-8A哨戒機を導入する可能性は皆無といっても差支えないのですが、航空自衛隊の場合は737という装備体系を導入する可能性は残っています。

Img_0004  E-2C早期警戒機、13機が導入されていて運用開始から既に20年以上が経っているのですが、そろそろ後継機がどういう航空機であるのか、選定を行わなければならない時期となっています。後継機には同様の早期警戒機としてアメリカ海軍が導入を開始するE-2Dの導入が考えられたのですが、APY-9ESAレーダーを筆頭に先端技術が多く果たして供与されるのか、という疑問があります。

Img_0068  するとE-767の増勢、という選択肢が浮かんでくるのですが残念ながらE-767に搭載する巨大なAPY-2レーダーの生産が終了してしまったので、後継機としては豪州空軍や韓国空軍で導入が進む737AEWか、G-550AEWが候補となるでしょう。ボーイング737は自衛隊の航空機体系にはない航空機ですが、E-767ほどではないものの滞空時間が長く大型で安定しているほか将来の発展にも対応する航空機。

Img_0998  他方でガルフストリームG-550AEW,これは航空自衛隊が既にガルフストリームⅣをU-4として導入していますので運用実績があり、間もなく最新型のガルフストリーム650が実用化されます。AEW型は、一見ビジネスジェットに平面アレイアンテナを搭載しただけの早期警戒機らしくない形状ですが、艦載機として多くの機能を小型の機体に詰め込んだE-2Cよりは機体に余裕があります。

Img_9368  ボーイング737は、今後の緊縮財政を考えれば、早期警戒機としての導入について立つ瀬はないようにも思えてくるのですが、他方で電子偵察機として総隊司令部飛行隊において運用されているYS-11の後継機として考えた場合、ガルフストリームG650では将来を見据え増大する電子装備品を受け入れるには容積が不足しているともいえましょう。

Img_3103  この結果737を導入する意義にも繋がってくるでしょう、ボーイング737であれば飛行時間だけではなくより多くの情報収集に必要な機材を搭載できますし、将来、先進的な機材が開発された際にそれが大型であっても受け入れることができましょう。すると早期警戒機は共通運用基盤のために737AEWという選択肢が現実味を帯びてきます。このあたりB-737かG-650か。・・・、C-130派生形という選択肢もあるか。

Img_7345  他方で、C-2輸送機の開発が遅れながらも初飛行後は順調に推移しています。若干、構造重量が補強材により増大したのですが三号機以降は構造材補強を念頭に生産されますから、これはもう順調 と言って差し支えないです。これにより数年内にC-1輸送機の置き換えが始まることでしょう。

Img_9394 そこで考えなくてはならないのがC-1を原型としたEC-1の存在、EC-1は電子戦訓練支援に必要な航空機なのですが、C-1よりもはるかに大きなC-2を原型としたEC-2というのは、少々大きすぎるのではないか、ということ。ここでも、無論E-2Cや電子偵察機として737派生形が採用されていれば、という前提ですが電子偵察型の737というものの可能性はあり得るでしょう。

Img_0673  政府専用機、これはボーイング747の航続距離と搭載能力、巡航能力が必要、767や777では能力不足という結論を過去の記事で出しているのですが、補完の期待が必要です。YS-11やU-4といった航空機の後継機や補完として、ガルフストリーム650とボーイング737は選択肢に上がるでしょうし、政府専用機は実質的には各国の要人輸送機のようなVIP専用機というわけではなく、邦人から部隊移動まで用いる大型輸送機として機能していますので、より手軽に使える輸送機や隣国との高官輸送などVIP専用機として、必要性はあるといえましょう。

Img_3414  E-2C後継機、YS-11各種派生型後継機、合わせて約30機。どれもボーイング737とその派生型、ガルフストリーム650とその派生型、双方とも可能性がある機体なのですが、どちらになるのか、別の機体になるのか、いっそ無人機か、いやいや予算不足で現用機延命改修か、興味の持たれるところです。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

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東北地方太平洋沖地震・福島第一原発事故 防衛省発表・NHK報道 宮城県沖における地震 2010年4月7日

2011-04-08 21:20:29 | 防災・災害派遣

■防衛省発表

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に対する自衛隊の活動状況(08時00分現在)
平成23年4月8日
防衛省

※数値等は速報値であり、今後変わることがある。
※下線部は、前回からの変更箇所

1 災害派遣要請元及び要請日時岩手県知事 3月11日14時52分 宮城県知事 3月11日15時02分
茨城県知事 3月11日16時20分 福島県知事 3月11日16時47分
青森県知事 3月11日16時54分 北海道知事 3月11日18時50分
千葉県知事 3月12日01時00分

2 防衛省・自衛隊の対応(1) 派遣規模
人 員 : 約106,350名
(陸災部隊:約70,000名、海災部隊:約14,300名、空災部隊:約21,600名、原子力災派部隊:約450名)
航空機 : 494機
(回転翼207機、固定翼287機)
艦 船 : 47隻  が活動中
※3月14日、東北方面総監を指揮官とする統合任務部隊を編成

(2) 主な対応状況
ア 大規模震災災害派遣

(ア)関係命令
 3月11日14時50分 防衛省災害対策本部設置(本部長:防衛大臣)
 3月11日18時00分 大規模震災災害派遣命令
 3月16日11時58分 予備自衛官及び即応予備自衛官の災害等招集命令
 3月17日22時00分 大規模震災災害派遣命令の一部変更命令

(イ)活動内容
 航空機による情報収集、被災者の救助(19,247名)、人員及び物資輸送、給食支援、給水支援、入浴支援、医療支援、道路啓開、瓦礫除去、ヘリコプター映像伝送による官邸及び報道機関等への情報提供、自衛隊施設(防衛大学校)における避難民受け入れ、慰問演奏

イ 原子力災害派遣

(ア)関係命令
 3月11日19時30分 原子力災害派遣命令(12日09時20分廃止)
 3月12日09時20分 原子力災害派遣命令
 3月17日03時00分 原子力災害派遣命令の一部変更命令
 3月19日01時00分 原子力災害派遣命令の一部変更命令

(イ)活動内容
 避難支援、給水支援、人員及び物資輸送、原子炉冷却のための放水、モニタリング支援、ヘリコプター映像伝送による官邸及び報道機関等への情報提供、上空からの撮像、集じん飛行支援

ウ 現地調査団等の輸送支援

 ・ 政府調査団(第1陣:宮城県)の現地派遣
 ・ 経済産業副大臣及び原子力安全・保安院職員等の現地派遣
 ・ 総理大臣の現地視察(福島第1原発及び宮城県被災地上空等)
 ・ 政府調査団(第2陣:岩手県及び福島県)の現地派遣
 ・ DMAT(災害派遣医療チーム)の輸送支援
 ・ 防衛大臣現地視察(統合任務部隊編成)
 ・ 防災担当大臣現地視察
 ・ 防衛大臣現地視察(原子力災害派遣部隊現地調整所)
 ・ 防衛大臣現地視察(海災任務部隊、被災地、松島航空基地)

エ その他

 3月18日(金)東北地方太平洋沖地震による被災地域において、自衛隊の部隊が実施する救援活動等に係る予備費の使用を閣議決定(約54億円)

(3) 自衛隊の活動
○陸自

(3月12日)

11時30分 第1ヘリ団 CH-47×1機が大船渡において空中消火活動開始

12時05分 第1ヘリ団 CH-47×1機が大船渡において空中消火活動開始

(3月13日)

07時40分 第1ヘリ団 CH-47×1機が大槌町において空中消火活動開始

14時50分 第1ヘリ団 CH-47×1機が大船渡において空中消火活動開始

(3月14日)

06時00分 第1ヘリ団 CH-47×1機が山田町において空中消火活動開始

(3月15日)

11時30分 第1ヘリ団 CH-47×1機が大船渡において空中消火活動開始

12時30分 第1ヘリ団 CH-47×1機が大槌町において空中消火活動開始

(3月18日)

12時35分 第1ヘリ団 CH-47×1機が山田町において空中消火活動開始

(3月19日)

14時50分 第1ヘリ団 CH-47×1機が大槌町において空中消火活動開始

(3月20日)

07時50分 第1ヘリ団 CH-47×1機が大槌町において空中消火活動開始

(3月31日)

14時40分 第1ヘリ団 CH-47×1機が山田町において空中消火活動開始

(4月6日)

09時55分 北部方面航空隊 OH-1×1機が山田町において情報収集活動開始

10時50分 第1ヘリ団 CH-47×1機が山田町において空中消火活動開始

11時30分 第9飛行隊 OH-6×1機が山田町において情報収集活動開始

14時55分 第1ヘリ団 CH-47×1機が山田町において空中消火活動開始

15時50分 第9飛行隊 OH-6×1機が山田町において情報収集活動開始

(4月7日)

04時00分 9師団 陸前高田、大船渡、釜石、大槌、山田、宮古、野田村において給食支援活動開始

04時30分 13旅団 新地町役場において給食支援活動開始

06時05分 北部航空方面隊 UH-1×1機が山田町において情報収集活動開始

07時00分 第1ヘリ団 CH-47×3機が山田町において空中消火活動開始

07時00分 9師団 陸前高田、大船渡、釜石、大槌、山田、宮古において給水支援活動開始

07時30分 13旅団 給食、給水支援活動開始

08時00分 9師団 陸前高田において洗濯支援活動開始

08時00分 9師団 陸前高田、大船渡、釜石、大槌、山田、宮古において入浴支援活動開始

08時05分 第9飛行隊 OH-6×1機が山田町において情報収集活動開始

08時10分 13旅団 捜索支援活動開始

08時20分 13旅団 捜索支援活動開始

08時55分 13旅団 給水支援(ホテル 夕鶴)活動開始

09時35分 第7飛行隊 OH-6×1機が山田町において情報収集活動開始

13時30分 第9音楽隊 グリーンピア田老において慰問演奏を実施

17時00分 13旅団 サテライトかしまにおいて巡回診療開始

○海自

(4月7日)

10時56分 「くらま」搭載回転翼機が桂島の被災者に対し、ガソリン200L、米40KG、水120L、カレー42KG、ストーブ5個、日用品2KG、菓子8KG等を搬送

11時00分 「あまぎり」搭載回転翼機が寒風沢島の被災者に対し、ガソリン200L、米24KG、水360L、カレー24KG、ストーブ2個、日用品2KG、菓子7KG、テント3個、発電機1個等を搬送

11時21分 「あまぎり」搭載回転翼機が野々島の被災者に対し、軽油200L、米16KG、水240L、カレー18KG、ストーブ5個、日用品1KG、菓子6KG等を搬送

11時28分 「くらま」搭載回転翼機が朴島の被災者に対し、米6KG、水120L、日用品2KG、菓子1KG等を搬送

12時15分 「くめじま」搭載艇が高白浜地区の被災者に対し、米180KG、レトルト食品115個、缶詰488個、カップ麺864個、その他生活物資を搬送

13時31分 第72航空隊回転翼機、被災地周辺における捜索・救助飛行実施

14時00分 「つきしま」搭載艇が神止地区の被災者に対し、水438本、清涼飲料水157本、ウェットティッシュ108個、その他生活物資を搬送

14時30分 「ちよだ」搭載艇が泊浜地区の被災者に対し、軽油980L、主食缶詰2400個、副食缶詰2400個、水1500L、その他生活物資を搬送

15時10分 「せとゆき」、「あすか」、気仙沼大島地区にて102名に対し、入浴支援を実施

15時16分 「くにさき」、鮎川漁港地区にて男性59名、女性109名に対し、入浴支援を実施し、灯油25L、タオル164枚、ボディーソープ3本、シャンプー4本、石鹸7個、洗濯洗剤4箱、バスタオル7枚、女性衣服1箱、ポタージュスープ168食を提供

15時19分 第73航空隊回転翼機、被災地周辺における捜索・救助飛行実施

15時50分 「ちよだ」、泊浜地区にて36名に対し、入浴支援を実施

16時00分 機動施設隊13名が八戸市新湊において瓦礫の撤去、搬出作業を実施

16時15分 「まきしま」搭載艇が気仙沼地区の被災者に対し、慰問品(菓子)10個を搬送

16時25分 「さくしま」搭載艇が大原湾付近の被災者に対し、乾電池4箱、菓子10箱、紙おむつ108枚、ポリタンク11個を搬送

16時40分 「くめじま」搭載艇が野々浜地区の被災者に対し、水476L、缶詰312個を搬送

16時50分 「横須賀警備隊」、宮城県石巻市街地にて男性97名、女性90名に対し、入浴支援を実施

17時43分 「ゆら」、函館から大湊へ陸自トラック2台、灯油ドラム缶96本輸送

18時00分 2空群、八戸地区被災者19名に対し、入浴支援を実施

18時00分 2空群、八戸地区被災者25名に対し、メンタルヘルスケア実施

○空自

(3月15日)

06時00分 三沢ヘリ空輸隊CH-47×1機が住居町において空中消火活動開始

08時00分 三沢ヘリ空輸隊CH-47×1機が住居町において空中消火活動開始

10時30分 三沢ヘリ空輸隊CH-47×1機が住居町において空中消火活動開始

(4月6日)

12時25分 三沢ヘリ空輸隊 CH-47×2機が山田町において空中消火活動開始

(4月7日)

06時55分 北空派遣隊(山田)が物資輸送活動開始

07時01分 北空派遣隊(山田)が給食支援活動開始

07時03分 松島基地が沐浴支援活動開始

07時07分 松島基地が給水支援活動開始

07時17分 松島基地が物流管理支援活動開始

07時22分 松島基地が捜索救助活動開始

07時24分 北空派遣隊(山田)が捜索救助活動開始

07時24分 北空派遣隊(山田)が給水支援活動開始

08時00分 三沢ヘリ空輸隊 CH-47×2機が山田町において空中消火活動開始

08時00分 松島基地が民生支援(石巻住吉小学校校庭泥除去)活動開始

08時10分 航空救難団U-125×1機、UH-60×2機が捜索救助活動開始(16時56分活動終了)

08時25分 大滝根山分屯基地が給水・給食支援活動開始

08時26分 松島基地が民生支援(瓦礫除去)活動開始

08時26分 北空派遣隊(山田)が民生支援(瓦礫除去)活動開始

08時30分 偵察航空隊RF-4E×3機が被災地の航空偵察のため百里を離陸(11時30分百里着陸)

08時40分 北空派遣隊(山田)が道路啓開活動開始

09時11分 三沢ヘリ空輸隊CH-47J×3機が岩手県山田町において消火活動開始(終了11時35分)

09時35分 松島基地が医療支援活動開始

10時20分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(パン)を名古屋から松島まで空輸

11時00分 中部航空音楽隊が東日本デンソーにおいて慰問演奏開始(聴衆約150名 12時00分演奏終了)

13時50分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(パン)を名古屋から松島まで空輸

16時03分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(食料品等)を名古屋から松島まで空輸

16時29分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(食料品等)を名古屋から松島まで空輸

16時57分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(食料品等)を名古屋から松島まで空輸

○原子力災害派遣による活動

(4月7日)

08時30分 偵察航空隊RF-4E×1機が福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(09時10分百里着陸)

派遣部隊一覧(4月7日現在)
統合任務部隊司令官 東北方面総監

陸 自  東北方面隊
第6師団(第20普通科連隊(神町)、第22普通科連隊(多賀城)、第44普通科連隊(福島)、第6特科連隊(郡山)、第6後方支援連隊(神町)、第6戦車大隊(大和)、第6高射特科大隊(郡山)、第6施設大隊(神町)、第6通信大隊(神町)、第6偵察隊(大和)、第6飛行隊(神町)、第6特殊武器防護隊(神町)、第6師団司令部付隊(神町)、第6音楽隊(神町))
第9師団(第5普通科連隊(青森)、第21普通科連隊(秋田)、第39普通科連隊(弘前)、第9特科連隊(岩手)、第9後方支援連隊(青森)、第9戦車大隊(岩手)、第9高射特科大隊(岩手)、第9施設大隊(八戸)、第9通信大隊(青森)、第9対戦車隊(八戸)、第9偵察隊(弘前)、第9飛行隊(八戸)、第9化学防護隊(青森)、第9師団司令部付隊(青森)、第9音楽隊(青森)、第5高射特科群(八戸))
第38普通科連隊(多賀城)、第4地対艦ミサイル連隊(八戸)、第2施設団(船岡)、東北方面特科隊(仙台)、第5高射特科群(八戸)、東北方面通信群(仙台)、東北方面航空隊(霞目)、東北方面後方支援隊(仙台)、東北方面衛生隊(仙台)、東北方面総監部付隊(仙台)

北部方面隊
第2師団(第3普通科連隊(名寄)、第25普通科連隊(遠軽)、第26普通科連隊(留萌)、第2戦車連隊(旭川)、第2特科連隊(上富良野)、第2後方支援連隊(旭川)、第2施設大隊(旭川)、第2通信大隊(旭川)、第2偵察隊(旭川)、第2飛行隊(旭川)、第2化学防護隊(旭川)、第2師団司令部付隊(旭川))
第5旅団(第4普通科連隊(帯広)、第6普通科連隊(美幌)、第5戦車隊(鹿追)第5特科隊(帯広)、第5後方支援連隊(帯広)、第5偵察隊(帯広)、第5飛行隊(鹿追)、第5高射特科中隊(帯広)、第5施設中隊(帯広)、第5通信中隊(帯広)、第5音楽隊(帯広)、第5旅団司令部付隊(帯広))
第7師団(第11普通科連隊(東千歳)、第72戦車連隊(北恵庭)、第7後方支援連隊(東千歳)、第7施設大隊(東千歳)、第7通信大隊(東千歳)、第7飛行隊(丘珠)、第7師団司令部付隊(東千歳))
第11旅団(第18普通科連隊(真駒内)、第28普通科連隊(函館)、第11戦車隊(真駒内)、第11後方支援隊(真駒内)、第11旅団司令部付隊(真駒内))
第1特科団(北千歳)、第1高射特科団(東千歳)、第1戦車群(北恵庭)、北部方面施設隊(南恵庭)、北部方面航空隊(丘珠)、北部方面後方支援隊(島松)、北部方面通信群(札幌)、北部方面会計隊(札幌)、北海道補給処(島松)

東部方面隊
第1師団(第1普通科連隊(練馬)、第31普通科連隊(武山)、第32普通科連隊(大宮)、第34普通科連隊(板妻)、第1特科隊(北富士)、第1後方支援連隊(練馬)、第1化学防護隊(練馬)、第1師団司令部付隊(練馬))
第12旅団(第2普通科連隊(高田)、第13普通科連隊(松本)、第30普通科連隊(新発田)、第48普通科連隊(相馬原)、第12特科隊(宇都宮)、第12後方支援隊(新町)、第12ヘリコプター隊(相馬原)、第12音楽隊(相馬原)、第12通信中隊(相馬原)、第12偵察隊(相馬原)、第12対戦車中隊(新町)、第12高射特科中隊(相馬原)、第12施設中隊(新町)、第12通信中隊(相馬原)、第12化学防護隊(相馬原)、第12旅団司令部付隊(相馬原))
第1施設団(古河)、東部方面後方支援隊(朝霞)、東部方面航空隊(立川)、第2高射特科群(松戸)、東部方面通信群(朝霞)、東部方面会計隊(朝霞)、第1教育団(朝霞)

中部方面隊
第3師団(第7普通科連隊(福知山)、第36普通科連隊(伊丹)、第37普通科連隊(信太山)、第3特科隊(姫路)、第3後方支援連隊(千僧)、第3戦車大隊(今津)、第3高射特科大隊(姫路)、第3通信大隊(千僧)、第3飛行隊(八尾)、第3偵察隊(千僧))
第10師団(第14普通科連隊(金沢)、第33普通科連隊(久居)、第35普通科連隊(守山)、第49普通科連隊(豊川)、第10特科連隊(豊川)、第10後方支援連隊(春日井)、第10戦車大隊(今津)、第10高射特科大隊(豊川)、第10施設大隊(春日井)、第130地区警務隊(豊川)、第10音楽隊(守山)、第10通信大隊(守山)、第10偵察隊(春日井)、第10化学防護隊(守山)、第10師団司令部付隊(守山))
第13旅団(第8普通科連隊(米子)、第17普通科連隊(山口)、第46普通科連隊(海田市)、第13特科隊(日本原)、第13後方支援隊(海田市)、第13偵察隊(出雲)、第13飛行隊(防府)、第13戦車中隊(日本原)、第13高射特科中隊(日本原)、第13施設中隊(海田市)、第13通信中隊(海田市)、第13師団司令部付隊(海田市))
第14旅団(第15普通科連隊(善通寺)、第50普通科連隊(高知)、第14特科隊(松山)、第14後方支援隊(善通寺)、第14偵察隊(善通寺)、第14飛行隊(北徳島)、第14戦車中隊(日本原)、第14施設中隊(高知)、第14通信中隊(善通寺)、第14旅団司令部付隊(善通寺)、第14高射特科中隊(松山)、自衛隊阪神病院(川西))
第4施設団(大久保)、中部方面後方支援隊(桂)、中部方面通信群(伊丹)、中部方面航空隊(八尾)、中部方面衛生隊(伊丹)、中部方面会計隊(伊丹)、第47普通科連隊(海田市)

西部方面隊
第4師団(第16普通科連隊(大村)、第40普通科連隊(小倉)、第41普通科連隊(別府)、第4特科連隊(久留米)、第4施設大隊(大村)、第4通信大隊(福岡)、第4偵察隊(福岡)、第4飛行隊(目達原)、第4後方支援連隊(福岡)、第4戦車大隊(玖珠)、第4師団司令部付隊(福岡)、第4対舟 戦車隊(玖珠))
第8師団(第12普通科連隊(国分)、第42普通科連隊(北熊本)、第43普通科連隊(都城)、第8特科連隊(北熊本)、第8後方支援連隊(北熊本)、第8戦車大隊(玖珠)、第8施設大隊(川内)、第8高射特科大隊(北熊本)、第8通信大隊(北熊本)、第8偵察隊(北熊本)、第8化学防護隊(北熊本)、第8師団司令部付隊(北熊本))
第15旅団(第51普通科連隊(那覇)、第15後方支援隊(那覇)、第15通信隊(那覇)、第15旅団司令部付隊(那覇))
第5施設団(小郡)、西部方面特科隊(湯布院)、第2高射特科団(飯塚)、西部方面後方支援隊(目達原)、西部方面通信群(健軍)、西部方面航空隊(目達原)、西部方面衛生隊(健軍)

中央即応集団
第1空挺団(習志野)、第1ヘリコプター団(木更津)、中央即応連隊(宇都宮)、中央器特殊防護隊(大宮)、対特殊武器衛生隊(朝霞)、中央即応集団司令部付隊(朝霞)

通信団(市ヶ谷)、警務隊(市ヶ谷)、中央情報隊(市ヶ谷)、中央業務支援隊(市ヶ谷)、中央会計隊(市ヶ谷)中央輸送業務隊(朝霞)、幹部学校(目黒)、富士学校(富士)、高射学校(下志津)、航空学校(明野)、施設学校(勝田)、通信学校(久里浜)、武器学校(土浦)、需品学校(松戸)、輸送学校(朝霞)、小平学校(小平)、衛生学校(三宿)、化学学校(大宮)、高等工科学校(武山)、研究本部(朝霞)、補給統制本部(十条)自衛隊中央病院(三宿)


海 自 指揮官:横須賀地方総監
航空集団(厚木)、教育航空集団(下総)、横須賀地方総監部(横須賀)、掃海隊群(横須賀)、第1護衛隊群(横須賀)、第2護衛隊群(佐世保)、第2潜水隊群(横須賀)、第1航空群(鹿屋)、第2航空群(八戸)、第4航空群(厚木)、第5航空群(那覇)、第21航空群(館山)、第22航空群(大村)、第31航空群(岩国)、下総教育航空群(下総)、第1護衛隊(横須賀)、第2護衛隊(佐世保)、第3護衛隊(舞鶴)、第5護衛隊(横須賀)、第11護衛隊(横須賀)、第12護衛隊(呉)、第1掃海隊(呉)、第2掃海隊(佐世保)、第203教育航空隊(下総)、第211教育航空隊(鹿屋)、第1輸送隊(呉)、第2掃海隊(佐世保)、第51掃海隊(横須賀)、第101掃海隊(呉)、第41掃海隊(横須賀)、第42掃海隊(呉)、第43掃海隊(佐世保)、第44掃海隊(舞鶴)、第45掃海隊(大湊)、第46掃海隊(佐世保)、第203教育航空隊(下総)、第211教育航空隊(鹿屋)、第1輸送隊(呉)、第1海上訓練支援隊(呉)、横須賀警備隊(横須賀)、自衛隊横須賀病院(横須 賀)、自衛隊呉病院(呉)、自衛隊大湊病院(大湊)、潜水医学実験隊(横須賀)、呉衛生隊(呉)、大湊衛生隊(大湊)、護衛艦「はるさめ」、護衛艦「あけぼの」、護衛艦「たかなみ」、護衛艦「おおなみ」、護衛艦「さわゆき」、護衛艦「やまゆき」、護衛艦「くらま」、護衛艦「あまぎり」、護衛艦「せとぎり」、護衛艦「あたご」、護衛艦「はたかぜ」、護衛艦「ひゅうが」、護衛艦「あぶくま」、護衛艦「おおよど」、護衛艦「とね」、掃海艦「やえやま」、掃海艦「はちじょう」、掃海母艦「ぶんご」、輸送艦「おおすみ」、輸送艦「くにさき」、輸送艦「ゆら」、輸送艦「のと」、訓練支援艦「くろべ」、訓練支援艦「てんりゅう」、多用途支援艦「ひうち」、多用途支援艦「すおう」、多用途支援艦「あまくさ」、海洋観測艦「すま」、海洋観測艦「わかさ」、海洋観測艦「にちなん」、潜水艦救難母艦「ちよだ」、試験艦「あすか」、補給艦「ときわ」、補給艦「おうみ」、補給艦「ましゅう」、掃海艇「ひらしま」、掃海艇「つきしま」、掃海艇「くめじま」、掃海艇「まきしま」、掃海艇「ながしま」、掃海艇「ゆげしま」、掃海艇「つのしま」、掃海艇「とよしま」、掃海艇「あいしま」、掃海艇「あおしま」、掃海艇「みやじま」、掃海艇「ししじま」、掃海艇「とびしま」、掃海管制艇「さくしま」、横須賀港務隊


空 自 第2航空団(千歳)、第3航空団(三沢)、北部航空警戒管制団(三沢)、第3高射群(千歳)、第6高射群(三沢)、北部航空施設隊(三沢)、第4航空団(松島)、第6航空団(小松)、第7航空団(百里)、中部航空警戒管制団(入間)、第1高射群(入間)、第4高射群(岐阜)、中部航空施設隊(入間)、西部航空方面隊司令部支援飛行隊(春日)、第5航空団(新田原)、第8航空団(築城)、西部航空警戒管制団(春日)、第2高射群(春日)、西部航空施設隊(芦屋)、南西航空混成団司令部(那覇)、第83航空隊(那覇)、南西航空警戒管制隊(那覇)、第5高射群(那覇)、南西航空施設隊(那覇)、第1輸送航空隊(小牧)、第2輸送航空隊(入間)、第3輸送航空隊(美保)、三沢ヘリコプター空輸隊(三沢)、入間ヘリコプター空輸隊(入間)、千歳救難隊(千歳)、秋田救難隊(秋田)、新潟救難隊(新潟)、百里救難隊(百里)、浜松救難隊(浜松)、航空総隊司令部飛行隊(入間)、偵察航空隊(百里)、警戒航空隊(浜松)、警戒航空隊(三沢)、高射教導隊(浜松)、航空システム通信隊(市ヶ谷)、第1航空団(浜松)、第1術科学校、第2術科学校、北部航空音楽隊(三沢)、第4補給処東北支処長(東北町)、防空指揮群(府中)、プログラム管理隊(入間)、中部航空音楽隊(浜松)、教材整備隊(浜松)、第11飛行教育団(静浜)、幹部候補生学校(奈良)、第4術科学校(熊谷)、電子開発実験群(入間)、航空中央業務隊(市ヶ谷)、第1補給処(木更津)、第1補給処東京支処長(十条)、第2補給処(岐阜)、第3補給処(入間)、第4補給処(入間)、西部航空音楽隊(春日)、第12飛行教育団(防府北)、航空教育隊(防府南)、第3術科学校(芦屋)、西部航空施設隊(芦屋)、南西航空音楽隊(那覇)、作戦情報隊(府中)、航空保安管制群(入間)、航空気象群(府中)、飛行点検隊(入間)、航空開発実験団司令部(入間)、航空安全管理隊(立川)、航空警務隊(市ヶ谷)、航空機動衛生隊(小牧)、補給本部(十条)、基地防空教導隊(千歳)、航空教育隊第2教育群(熊谷)、航空中央音楽隊(立川)、第1補給処立川支所(立川)、飛行開発実験団(岐阜)、第4補給処高蔵寺支処(高蔵寺)、飛行教導隊(新田原)、飛行教育航空隊(新田原)、第13飛行教育団(芦屋)、第5術科学校(小牧)、航空医学実験隊(入間)、幹部学校(目黒)、航空支援集団(府中)、航空救難団(入間)、航空教育集団(浜松)、岐阜病院(岐阜)

■防衛省発表

宮城県沖を震源とする地震に係る防衛省・自衛隊の対応について(最終報)
平成23年4月8日
防衛省

※数値等は速報値であり、今後変わることがある。

1.経緯 4月7日(木)23時32分頃、宮城県沖で地震(マグニチュード7.4)が発生し、宮城県北部、中部(仙台市、栗原市)において震度6強を観測した。

2.防衛省・自衛隊の対応(1)派遣部隊
陸自 東北方面航空隊(霞目)
北部方面航空隊(丘珠)
第6飛行隊(神町)
第9飛行隊(八戸)

海自 第25航空隊(大湊)
第2航空群(八戸)
第4航空群(厚木)
第1護衛隊所属 護衛艦「あけぼの」
第2護衛隊所属 護衛艦「くらま」

空自 百里救難隊(百里)
秋田救難隊(秋田)
三沢救難隊(三沢)

(2)派遣規模 
航空機  21機

(3)主な対応状況
【7日】
 既に設置済みの防衛省災害対策本部で対応。
23時48分 海自第25航空隊(大湊)SH-60×1機が離陸。
23時50分 陸自東北方面航空隊(霞目)UH-1映像伝送機×1機が離陸。
23時52分 陸自東北方面航空隊(霞目)UH-1×1機が離陸。
23時55分 花巻空港に前進中の陸自第9飛行隊(八戸)UH-1×1機が離陸。
23時56分 大和駐屯地に前進中の陸自第6飛行隊(神町)OH-6×1機が離陸。
23時57分 大和駐屯地に前進中の陸自第6飛行隊(神町)UH-1×1機が離陸。
23時58分 八戸駐屯地に前進中の陸自北部方面航空隊(丘珠)UH-1映像伝達機×1機が離陸。
23時59分 花巻空港に前進中の陸自第9飛行隊(八戸)OH-6×1機が離陸。
【8日】
00時02分 陸自第9飛行隊(八戸)UH-1×1機が離陸。
陸自第9飛行隊(八戸)OH-6×1機が離陸。
00時03分 八戸駐屯地に前進中の陸自北部方面航空隊(丘珠)UH-1×1機が離陸。
00時04分 海自第2護衛隊所属 護衛艦「くらま」搭載SH-60×1機が発艦。
00時08分 霞目駐屯地に前進中の陸自中部方面航空隊(伊丹)UH-1映像伝送機×1機が離陸。
00時10分 空自百里救難隊(百里)UH-60×1機が離陸。
00時17分 空自秋田救難隊(秋田)UH-60×1機が離陸。
00時18分 海自第4航空群(厚木)P-3C×1機が離陸。
00時30分 海自第1護衛隊所属 護衛艦「あけぼの」搭載SH-60×1機が発艦。
00時31分 空自三沢救難隊(三沢)UH-60×1機が離陸。
00時36分 空自三沢救難隊(三沢)UH-60×1機が離陸。
00時40分 海自第2航空群(八戸)P-3C×1機が離陸。
08時56分 陸自東北方面航空隊(霞目)UH-1映像伝送機×1機が離陸。
10時47分 航空機による情報収集活動終了。
報道資料
記者会見
お知らせ
参考資料:報告書等
参考資料:人事発令
参考資料:叙勲者等受章者
外国要人往来

■NHK情報

4月7日の情報
窒素ガス注入“推移見守る”
水素爆発の危険をあらかじめ避けるため、窒素ガスが注入されている福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器の圧力は、少しずつ上昇し、東京電力は、格納容器への窒素ガスの注入は順調に進んでいるとして、引き続き推移を見守っています。
冷却水の水位が上がらず、燃料棒が半分近く露出した状態が続いている福島第一原発1号機の原子炉格納容器には、大量の水素と酸素がたまっているとみられていて、東京電力は、水素が酸素と反応して爆発する危険をあらかじめ避けるため、7日午前1時半すぎから化学的に安定した窒素ガスの注入を始めました。
7日午後5時までに、413立方メートルの窒素ガスを注入した結果、格納容器の圧力は、1.76気圧と、窒素を注入する直前と比べて0.2気圧、上昇しています。
これについて東京電力は、窒素ガスの注入は、順調に進んでいるとして、引き続き圧力の推移を見守りながら窒素ガスを6000立方メートル入れるか、圧力が1気圧上がるまで注入を続けるとしています。
窒素ガスの注入は、6日間程度続けられるということで、東京電力では、今後、2号機や3号機の格納容器への注入も検討するとしています。
一方、2号機のトレンチと呼ばれるトンネルにたまっている高濃度の放射性物質に汚染された水の水位が、7日朝7時までの24時間に、5センチ上昇していることが分かりました。
これについて東京電力は6日、2号機のピットで続いていた汚染した水の流出を、水ガラスと呼ばれる特殊な薬剤を使って止めたことの影響もあるとみています。
トレンチの水面から地表までは、まだおよそ1メートルありますが、汚染した水が周辺にあふれ出せば、冷却機能の復旧作業などに大きな支障をきたすため、東京電力は、水位の変化を厳重に監視しています。
さらに、施設内にたまっている高濃度の放射性物質に汚染された水の保管先を確保するため、東京電力は、廃棄物集中処理施設から比較的低い濃度の放射性物質に汚染された水を海に放出する作業を続けていて、6日朝7時半までにおよそ7300トンの水の放出を終えました。
現在、残るおよそ700トンについて作業を続けています。
放出作業の終了は8日になるということです。
加えて5号機と6号機の地下水を集めるサブドレンピットと呼ばれる施設からも、7日午後3時までに、およそ1000トンの汚染水が放出され、9日までに残る500トンを放出し終える予定だということです。

4月7日 21:00更新

▲ページトップへ汚染水移送 開始まで数日以上
高濃度の放射性物質に汚染された水の処理が課題になっている福島第一原子力発電所で、特に深刻な2号機のタービン建屋の地下などにたまっている汚染水を、敷地内の別の施設に移し替える計画は、水を移し始めるまでに数日から1週間かかる見通しとなりました。
福島第一原発の2号機では、タービン建屋の地下や「トレンチ」と呼ばれるトンネルにたまった水から、高い濃度の放射性物質が検出され、復旧作業の妨げになっていて、汚染された水の処理が大きな課題となっています。
このため東京電力は、汚染水を敷地内の廃棄物集中処理施設に移し替える計画で、この施設にもともと入っていた比較的低い濃度の放射性物質に汚染された水を海に放出する作業を続けていて、8日に終える予定です。
しかし、経済産業省の原子力安全・保安院によりますと、放出が終わっても、震災の影響で施設のコンクリートの壁などに穴が開いていないかなどの確認が必要で、高濃度の汚染水を入れ始めるまでには、今後、数日から1週間はかかる見通しだということです。
原子力安全・保安院は「本来、低い濃度の汚染水を入れる廃棄物集中処理施設に高濃度の汚染水を入れることになるので、水がしみ出さないようにしっかりとした点検が必要だ」と話しています。

4月7日 21:00更新

▲ページトップへ1号機で窒素ガス注入始まる
深刻な状態が続く福島第一原子力発電所1号機の原子炉格納容器で、水素と酸素が反応して爆発する危険をあらかじめ避けるため、東京電力は、7日午前1時半すぎから水素などと反応せず安定性が高い窒素ガスの格納容器への注入を始めました。
福島第一原発1号機の原子炉格納容器では、冷却水の水位が上がらず、今も燃料棒が半分近く露出した状態が続いていて、損傷した燃料を覆う合金と水が反応したり、放射線によって水の分子が分離したりして、水素と酸素が大量に発生しているとみられています。
格納容器の中の水素の濃度が高くなると、酸素と反応して爆発が起きる危険性が高まるため、東京電力は、6日午後10時半から1号機の格納容器に、水素などと反応せず化学的に安定した窒素ガスを注入するための作業を始めました。
窒素ガスは、その後、7日午前1時半すぎに実際に格納容器に入り始めたということです。
東京電力によりますと、窒素ガスの注入は、このあと6日間程度続けられるということで、今後、2号機や3号機の格納容器への注入も検討するということです。
これについて、経済産業省の原子力安全・保安院は「窒素ガスを注入することにより、原子炉格納容器の中の放射性物質を含んだガスが外部に漏れる可能性もあるので、周辺の放射線のモニタリングを確実に実施し、情報公開に努めるよう東京電力に指示した」と話しています。
福島第一原発では、東日本大震災が起きた翌日の先月12日、1号機の原子炉建屋にたまった水素が爆発して屋根や壁が吹き飛び、その2日後には3号機でも水素爆発が起きています。

4月7日 5:25更新

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