北大路機関

京都防衛フォーラム:榛名研究室/鞍馬事務室(OCNブログ:2005.07.29~/gooブログ:2014.11.24~)

東日本大震災自衛隊災害派遣、現時点でも10万名以上の規模を維持

2011-04-07 22:33:44 | 防衛・安全保障

■予算は?交代は?見通し立たない終息への行程

 防衛省によれば、東日本大震災への自衛隊災害派遣は今日の時点で105700名という10万名以上の規模が維持されているとのことです。

Img_0801  自衛隊には防衛予算以外に3月18日に54億円が予備費より計上されていますが、その後は今月末までに組むといわれる第一次補正予算までは自衛隊災害派遣への特別な予算は組まない構えのようで、これでは隊員一人当たり、災害派遣手当に加えて艦艇や航空機と車両の燃料費や糧食費を加えてでの一人当たりですが五万円分程度、ということになり、派遣規模の重大性を政治は理解しているのか、ということが懸念されます。

Img_7507  災害派遣の長期化に伴い、すでに一部には重大な影響が出ています。先日、派遣された陸曹長が過労死するという痛ましい事案が発生しましたし、定期整備へ入る予定の艦艇が予定を変更して災害派遣に展開しているという状況で、非常時とは言え長期的続けば数年単位で運用に大きな影響が生じることが考えられます。また、教育部隊の派遣も行われていることから、隊員教育は大丈夫なのか、報道では省庁や自治体の入庁式は報じられるものの自衛隊の新隊員入隊式などはあまりほうじられていないため、忘れられがちですが重大な事項といえるでしょう。

Img_9595_1  防衛省では先月にも早い時期から長期派遣を見据えた体制にシフトする、との構想を発表しているのですが、自衛隊の派遣規模は削減されることなく推移しており、頼みの予備自衛官動員も現時点では限定的で、逆に予備自衛官に召集時期が不明確とのことで負担を強いています。どう今後の派遣体制を展開させるのか、予算と後方支援、交代要員面で真剣に考えなければなりません。

HARUNA

(本ブログに掲載された本文および写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

東北地方太平洋沖地震・福島第一原発事故 防衛省発表・NHK報道 2010年4月7日

2011-04-07 21:52:11 | 防災・災害派遣

■防衛省発表

平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震に対する自衛隊の活動状況(08時00分現在)
平成23年4月7日
防衛省

※数値等は速報値であり、今後変わることがある。
※下線部は、前回からの変更箇所

1 災害派遣要請元及び要請日時岩手県知事 3月11日14時52分 宮城県知事 3月11日15時02分
茨城県知事 3月11日16時20分 福島県知事 3月11日16時47分
青森県知事 3月11日16時54分 北海道知事 3月11日18時50分
千葉県知事 3月12日01時00分

2 防衛省・自衛隊の対応(1) 派遣規模
人 員 : 約105,700名
(陸災部隊:約70,000名、海災部隊:約13,600名、空災部隊:約21,600名、原子力災派部隊:約450名)
航空機 : 495機
(回転翼206機、固定翼289機)
艦 船 : 47隻  が活動中
※3月14日、東北方面総監を指揮官とする統合任務部隊を編成

(2) 主な対応状況
ア 大規模震災災害派遣

(ア)関係命令
 3月11日14時50分 防衛省災害対策本部設置(本部長:防衛大臣)
 3月11日18時00分 大規模震災災害派遣命令
 3月16日11時58分 予備自衛官及び即応予備自衛官の災害等招集命令
 3月17日22時00分 大規模震災災害派遣命令の一部変更命令

(イ)活動内容
 航空機による情報収集、被災者の救助(19,247名)、人員及び物資輸送、給食支援、給水支援、入浴支援、医療支援、道路啓開、瓦礫除去、ヘリコプター映像伝送による官邸及び報道機関等への情報提供、自衛隊施設(防衛大学校)における避難民受け入れ、慰問演奏

イ 原子力災害派遣

(ア)関係命令
 3月11日19時30分 原子力災害派遣命令(12日09時20分廃止)
 3月12日09時20分 原子力災害派遣命令
 3月17日03時00分 原子力災害派遣命令の一部変更命令
 3月19日01時00分 原子力災害派遣命令の一部変更命令

(イ)活動内容
 避難支援、給水支援、人員及び物資輸送、原子炉冷却のための放水、モニタリング支援、ヘリコプター映像伝送による官邸及び報道機関等への情報提供、上空からの撮像、集じん飛行支援

ウ 現地調査団等の輸送支援

 ・ 政府調査団(第1陣:宮城県)の現地派遣
 ・ 経済産業副大臣及び原子力安全・保安院職員等の現地派遣
 ・ 総理大臣の現地視察(福島第1原発及び宮城県被災地上空等)
 ・ 政府調査団(第2陣:岩手県及び福島県)の現地派遣
 ・ DMAT(災害派遣医療チーム)の輸送支援
 ・ 防衛大臣現地視察(統合任務部隊編成)
 ・ 防災担当大臣現地視察
 ・ 防衛大臣現地視察(原子力災害派遣部隊現地調整所)
 ・ 防衛大臣現地視察(海災任務部隊、被災地、松島航空基地)

エ その他

 3月18日(金)東北地方太平洋沖地震による被災地域において、自衛隊の部隊が実施する救援活動等に係る予備費の使用を閣議決定(約54億円)

(3) 自衛隊の活動
○陸自

(4月6日)

04時30分 13旅団 新地町役場において給食支援活動

08時00分 14旅団 女川町清水、大原、浦宿及び出島において捜索活動開始

08時00分 14旅団 女川町において人員・物資輸送、捜索支援(瓦礫除去、道路啓開)活動開始

08時00分 14旅団 河北町長面浦、雄勝町及び女川町において捜索支援開始

08時30分 10師団 山元町への食品輸送

10時20分 第6音楽隊 いわき市文化センターにおいて激励演奏を実施

13時10分 東北方面航空隊 沿岸部航空偵察及び石巻グランドへの食品輸送

14時00分 10師団 山元町(坂元体育文化センター)への食品輸送

○海自

(4月6日)

07時03分 「ぶんご」、石巻市桃浦地区で漁船7隻の推進器開索作業を実施

07時34分 22空、回転翼機が三陸海岸で行方不明者の捜索・救助を実施

09時40分 「ぶんご」、石巻市桃浦地区でトイレットペーパー104個、生理用品を提供

09時40分 「さくしま」、荻浜湾桃浦地区において地元漁業組合長立会いのもと漁船7隻の推進器解作業索作業、トイレットペーパー104個、生理用品32箱の提供

10時07分 「あすか」、気仙沼市大島沖にて男性20名、女性29名に対し、入浴支援を実施

10時36分 「くらま」搭載の回転翼機が野々島の被災者に対し、水ポリタンク(20L)12個を提供

11時19分 回転翼機が仙台駐屯地から桂島の被災者に対し、水120L、もち20kg、ジュース36kg、日用品40kg、菓子30kg、ほうき1本を搬送

11時32分 72空、回転翼機が三陸海岸で行方不明者の捜索・救助を実施

12時05分 回転翼機が仙台駐屯地から朴島の被災者に対し、水120L、もち10Kg、ジュース12kg、日用品10kg、菓子10kgを搬送

12時08分 回転翼機が仙台駐屯地から寒風沢島の被災者に対し、水360L、もち10Kg、ジュース24kg、日用品80kg、菓子20kg、コードリール10kg、カップ麺10kg、ほうき2本、仕切り板11枚を搬送

12時30分 横須賀警備隊、宮城県石巻市中央2丁目の市営駐車場にて男性104名、女性129名に対し、入浴支援を実施

12時33分 回転翼機が多賀城から野々島の被災者に対し、水240L、もち10Kg、ジュース24kg、日用品20kg、菓子10kgを搬送

12時51分 「くにさき」、鮎川漁港地区にて男性45名、女性59名に対し、第1回入浴支援を実施

13時02分 「せとゆき」、気仙沼市大島沖にて男性15名、女性15名に対し、入浴支援を実施

15時55分 「くにさき」、鮎川漁港地区にて男性37名、女性39名に対し、第2回入浴支援を実施し、灯油10l、タオル157枚、ボディーソープ2本、シャンプー2本、石鹸6個、洗濯洗剤3箱、バスタオル4枚、男性衣服1箱、女性衣服1箱、ぜんざい180食を提供。入浴者に対する健康相談13件(男性6名、女性7名)実施。

16時00分 機動施設隊26名が八戸市新湊において瓦礫の撤去、搬出作業を実施

18時00分 2空群、被災者19名に対し、入浴支援を実施

18時00分 2空群、被災者14名に対し、メンタルヘルスケア実施

○空自

(4月6日)

06時35分 松島基地が沐浴支援活動開始

07時06分 松島基地が給水支援、捜索救助活動開始

07時13分 松島基地が物流管理支援活動開始

07時30分 北空派遣隊(山田)が物資輸送(避難所への輸送)活動開始

07時56分 北空派遣隊(山田)が給水支援活動開始

07時58分 北空派遣隊(山田)が校庭(石巻山下中学校、石巻住吉中学校)泥撤去活動開始

08時00分 松島基地が校庭(矢本第2中学校)泥撤去活動開始

08時00分 松島基地が医療支援活動開始

08時00分 北空派遣隊(山田)が捜索救助活動開始

08時10分 北空派遣隊(山田)が道路啓開活動開始

08時49分 北空派遣隊(山田)が巡回医療活動開始

09時00分 北空派遣隊(山田)が給食支援活動開始

09時08分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(パン)を名古屋から松島まで空輸

09時25分 北空派遣隊(山田)が燃料支援活動開始

10時00分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(糧食等)を美保から花巻まで空輸

10時15分 北空派遣隊(山田)が物資輸送(個別配送)活動開始

10時41分 松島基地が入浴支援開始

11時22分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(レトルト)を花巻―福島まで空輸

12時09分 第2輸送航空隊C-1×1機が救援物資(カップ麺、菓子等)を千歳―花巻まで空輸

13時54分 第3輸送航空隊C-1×1機が救援物資(お菓子等)を千歳―花巻まで空輸

14時18分 第1輸送航空隊C-130×1機が救援物資(パン)を名古屋から松島まで空輸

○原子力災害派遣による活動

(4月6日)

07時32分 CH-47(サーモグラフィ・放射線測定機搭載)×1機による福島第1原発上空モニタリング開始(07時52分終了)

08時29分 偵察航空隊RF-4E×1機が福島第1原発の航空偵察のため百里を離陸(09時06分百里着陸)
派遣部隊
陸 自  東北方面隊
第6師団(第20普通科連隊(神町)、第22普通科連隊(多賀城)、第44普通科連隊(福島)、第6特科連隊(郡山)、第6後方支援連隊(神町)、第6戦車大隊(大和)、第6高射特科大隊(郡山)、第6施設大隊(神町)、第6通信大隊(神町)、第6偵察隊(大和)、第6飛行隊(神町)、第6特殊武器防護隊(神町)、第6師団司令部付隊(神町))
第9師団(第5普通科連隊(青森)、第21普通科連隊(秋田)、第39普通科連隊(弘前)、第9特科連隊(岩手)、第9後方支援連隊(青森)、第9戦車大隊(岩手)、第9高射特科連隊(岩手)、第9施設大隊(八戸)、第9通信大隊(青森)、第9対戦車隊(八戸)、第9偵察隊(弘前)、第9飛行隊(八戸)、第9化学防護隊(青森)、第9師団司令部付隊(青森))
第4地対艦ミサイル連隊(八戸)、第2施設団(船岡)、東北方面特科隊(仙台)、第5高射特科群(八戸)、東北方面通信群(仙台)、東北方面航空隊(霞目)、東北方面後方支援隊(仙台)、東北方面衛生隊(仙台)、東北方面総監部付隊(仙台)

北部方面隊
第2師団(第3普通科連隊(名寄)、第25普通科連隊(遠軽)、第26普通科連隊(留萌)、第2特科連隊(旭川)、第2後方支援連隊(旭川)、第2戦車連隊(上富良野)、第2施設大隊(旭川)、第2通信大隊(旭川)、第2偵察隊(旭川)、第2飛行隊(旭川)、第2化学防護隊(旭川)、第2師団司令部付隊(旭川))
第5旅団(第4普通科連隊(帯広)、第6普通科連隊(美幌)、第5戦車隊(鹿追)第5特科隊(帯広)、第5後方支援連隊(帯広)、第5偵察隊(帯広)、第5飛行隊(鹿追)、第5高射特科中隊(帯広)、第5施設中隊(帯広)、第5通信中隊(帯広)、第5音楽隊(帯広)、第5旅団司令部付隊(帯広))
第7師団司令部(第11普通科連隊(東千歳)、第72戦車連隊(帯広)、第7後方支援連隊(東千歳)、第7施設大隊(東千歳)、第7通信大隊(東千歳)、第7飛行隊(丘珠)、第7師団司令部付隊(東千歳))
第11旅団(第18普通科連隊(真駒内)、第28普通科連隊(函館)、第11戦車隊(真駒内)、第11後方支援隊(真駒内)、第11旅団司令部付隊(真駒内))
第1特科団(北千歳)、北部方面施設隊(南恵庭)、北部方面航空隊(丘珠)、北部方面後方支援隊(島松)、北部方面通信群(札幌)、北部方面会計隊(札幌)、北海道補給処(島松)

東部方面隊
第1師団(第1普通科連隊(練馬)、第31普通科連隊(武山)、第32普通科連隊(大宮)、第34普通科連隊(板妻)、第1特科隊(北富士)、第1後方支援連隊(練馬)、第1戦車大隊(駒門)、第1高射特科大隊(駒門)、第1施設大隊(朝霞)、第1通信大隊(練馬)、第1化学防護隊(練馬)、第1師団司令部付隊(練馬))
第12旅団(第2普通科連隊(高田)、第13普通科連隊(松本)、第30普通科連隊(新発田)、第12特科隊(宇都宮)、第12後方支援隊(新町)、第12ヘリコプター隊(相馬原)、第12偵察隊(相馬原)、第12対戦車中隊(新町)、第12高射特科中隊(相馬原)、第12施設中隊(新町)、第12通信中隊(相馬原)、第12科学防護隊(相馬原)、第12旅団司令部付隊(相馬原))
第1施設団(古河)、東部方面後方支援隊(朝霞)、東部方面航空隊(立川)、第2高射特科群(松戸)、東部方面通信群(朝霞)、東部方面会計隊(朝霞)、第1教育団(朝霞)、相馬原駐屯地業務隊(相馬原)、霞ヶ浦駐屯地業務隊(霞ヶ浦)、木更津駐屯地業務隊(木更津)、宇都宮駐屯地業務隊(宇都宮)、北宇都宮駐屯地業務隊(北宇都宮)

中部方面隊
第3師団(第7普通科連隊(福知山)、第36普通科連隊(伊丹)、第37普通科連隊(信太山)、第3特科隊(姫路)、第3後方支援連隊(千僧)、第3戦車大隊(今津)、第3高射特科大隊(姫路)、第3通信大隊(千僧)、第3飛行隊(八尾)、第3偵察隊(千僧)、第10師団(第14普通科連隊、第33普通科連隊(久居)、第35普通科連隊(守山)、第10特科連隊(豊川)、第10後方支援連隊(春日井)、第10戦車大隊(今津)、第10高射特科大隊(豊川)、第10施設大隊(春日井)、第10通信大隊(守山)、第49普通科連隊(豊川)、第10偵察隊(春日井)、第10化学防護隊(守山)、第10師団司令部付隊(守山))
第13旅団(第8普通科連隊(米子)、第17普通科連隊(山口)、第46普通科連隊(海田市)、第13特科隊(日本原)、第13後方支援隊(海田市)、第13偵察隊(出雲)、第13飛行隊(防府)、第13戦車中隊(日本原)、第13高射特科中隊(日本原)、第13施設中隊(海田市)、第13通信中隊(海田市)、第13師団司令部付隊(海田市))
第14旅団(第15普通科連隊(善通寺)、第50普通科連隊(高知)、第14特科隊(松山)、第14後方支援隊(善通寺)、第14偵察隊(善通寺)、第14飛行隊(北徳島)、第14戦車中隊(日本原)、第14施設中隊(高知)、第14通信中隊(善通寺)、第14旅団司令部付隊(善通寺))第4施設団(大久保)、中部方面後方支援隊(桂)、中部方面通信群(伊丹)、中部方面航空隊(八尾)、中部方面衛生隊(伊丹)、中部方面会計隊(伊丹)、守山駐屯地業務隊(守山)、大久保駐屯地業務隊(大久保)、善通寺駐屯地業務隊(善通寺)、出雲駐屯地業務隊(出雲)、自衛隊阪神病院(川西)

西部方面隊
第4師団(第16普通科連隊(大村)、第40普通科連隊(小倉)、第41普通科連隊(別府)、第4特科連隊(久留米)、第4施設大隊(大村)、第4通信大隊(福岡)、第4偵察隊(福岡)、第4飛行隊(目達原)、第4後方支援連隊(福岡)、第4師団司令部付隊(福岡))
第8師団(第12普通科連隊(国分)、第42普通科連隊(北熊本)、第43普通科連隊(都城)、第8特科連隊(北熊本)、第8後方支援連隊(北熊本)、第8戦車大隊(玖珠)、第8施設大隊(川内)、第8高射特科大隊(北熊本)、第8通信大隊(北熊本)、第8偵察隊(北熊本)、第8化学防護隊(北熊本)、第8師団司令部付隊(北熊本))
第15旅団(第15後方支援隊(那覇)、第51普通科連隊(那覇)、第15通信隊(那覇)第5施設団(小郡)、西部方面特科隊(湯布院)、第2高射特科団(飯塚)、西部方面後方支援隊(目達原)、西部方面通信群(健軍)、西部方面航空隊(目達原)、西部方面衛生隊(健軍)、西部方面会計隊(健軍)、自衛隊福岡病院(春日)、自衛隊熊本病院(熊本)

中央即応集団
第1空挺団(習志野)、第1ヘリコプター団(木更津)、中央即応連隊(宇都宮)、中央器特殊防護隊(大宮)、対特殊武器衛生隊(朝霞)、中央即応集団司令部付隊(朝霞)、国際活動教育隊(駒門)
通信団(市ヶ谷)、警務隊(市ヶ谷)、高射学校(下志津)、施設学校(勝田)、需品学校(松戸)、化学学校(大宮)、自衛隊中央病院(三宿)、武器学校(土浦)


海 自 指揮官:横須賀地方総監
航空集団(厚木)、教育航空集団(下総)、横須賀地方総監部(横須賀)、掃海隊群(横須賀)、第1護衛隊群(横須賀)、第2護衛隊群(佐世保)、第3護衛隊群(舞鶴)、第2潜水隊群(横須賀)、第1航空群(鹿屋)、第2航空群(八戸)、第4航空群(厚木)、第5航空群(那覇)、第21航空群(館山)、第22航空群(大村)、第31航空群(岩国)、下総教育航空群(下総)、第1護衛隊(横須賀)、第2護衛隊(佐世保)、第3護衛隊(舞鶴)、第4護衛隊(大湊)、第5護衛隊(横須賀)、第6護衛隊(佐世保)、第1輸送隊(呉)、第11護衛隊(横須賀)、第12護衛隊(呉)、第15護衛隊(大湊)、第1掃海隊(呉)、第2掃海隊(佐世保)、第51掃海隊(横須賀)、第101掃海隊(呉)、第41掃海隊(横須賀)、第42掃海隊(呉)、第43掃海隊(佐世保)、第44掃海隊(舞鶴)、第45掃海隊(大湊)、第46掃海隊(佐世保)、第61航空隊(厚木)、第111航空隊(岩国)、第203教育航空隊(下総)、第211教育航空隊(鹿屋)、第2潜水隊(横須賀)、第1海上訓練支援隊(呉)、横須賀警備隊(横須賀)、第2ミサイル艇隊(舞鶴)、横須賀衛生隊(横須賀)護衛艦「はるさめ」、護衛艦「たかなみ」、護衛艦「おおなみ」、護衛艦「さわゆき」、護衛艦「やまゆき」、護衛艦「しらね」、護衛艦「くらま」、護衛艦「ゆうぎり」、護衛艦「あまぎり」、護衛艦「せとぎり」、護衛艦「さわぎり」、護衛艦「きりしま」、護衛艦「ちょうかい」、護衛艦「あしがら」、護衛艦「ひゅうが」、護衛艦「あぶくま」、護衛艦「おおよど」、護衛艦「ちくま」、護衛艦「とね」、掃海艦「やえやま」、掃海艦「はちじょう」、掃海母艦「ぶんご」、輸送艦「おおすみ」、輸送艦「くにさき」、輸送艦「ゆら」、輸送艦「のと」、訓練支援艦「くろべ」、訓練支援艦「てんりゅう」、多用途支援艦「ひうち」、多用途支援艦「すおう」、多用途支援艦「あまくさ」、海洋観測艦「すま」、海洋観測艦「わかさ」、海洋観測艦「にちなん」、潜水艦救難母艦「ちよだ」、試験艦「あすか」、補給艦「ときわ」、補給艦「はまな」、補給艦「おうみ」、補給艦「とわだ」、掃海艇「ひらしま」、掃海艇「たかしま」、掃海艇「つきしま」、掃海艇「まえじま」、掃海艇「くめじま」、掃海艇「まきしま」、掃海艇「ながしま」、掃海艇「ゆげしま」、掃海艇「つのしま」、掃海艇「なおしま」、掃海艇「とよしま」、掃海艇「あいしま」、掃海艇「あおしま」、掃海艇「みやじま」、掃海艇「ししじま」、掃海艇「とびしま」、掃海管制艇「さくしま」、特務艇「はしだて」、試験艦「くりはま」
空 自 第2航空団(千歳)、第3航空団(三沢)、北部航空警戒管制団(三沢)、第6高射群(三沢)、北部航空施設隊(三沢)、第4航空団(松島)、第6航空団(小松)、第7航空団(百里)、中部航空警戒管制団(入間)、第1高射群(入間)、第4高射群(岐阜)、中部航空施設隊(入間)、西部航空方面隊司令部支援飛行隊(春日)、第5航空団(新田原)、第8航空団(築城)、西部航空警戒管制団(春日)、第2高射群(春日)、西部航空施設隊(芦屋)、南西航空混成団司令部(那覇)、第83航空隊(那覇)、南西航空警戒管制隊(那覇)、第5高射群(那覇)、南西航空施設隊(那覇)、第1輸送航空隊(小牧)、第2輸送航空隊(入間)、第3輸送航空隊(美保)、三沢ヘリコプター空輸隊(三沢)、入間ヘリコプター空輸隊(入間)、千歳救難隊(千歳)、秋田救難隊(秋田)、新潟救難隊(新潟)、百里救難隊(百里)、浜松救難隊(浜松)、航空総隊司令部飛行隊(入間)、偵察航空隊(百里)、警戒航空隊(浜松)、警戒航空隊(三沢)、高射教導隊(浜松)、航空システム通信隊(市ヶ谷)、第1航空団(浜松)、第1術科学校、第2術科学校、北部航空音楽隊(三沢)、第4補給処東北支処(東北町)、防空指揮群(府中)、プログラム管理隊(入間)、中部航空音楽隊(浜松)、教材整備隊(浜松)、第11飛行教育団(静浜)、幹部候補生学校(奈良)、第4術科学校(熊谷)、電子開発実験群(入間)、航空中央業務隊(市ヶ谷)、第1補給処(木更津)、第1補給処東京支処長(十条)、第2補給処(岐阜)、第3補給処(入間)、第4補給処(入間)、西部航空音楽隊(春日)、第12飛行教育団(防府北)、航空教育隊(防府南)、第3術科学校(芦屋)、西部航空施設隊(芦屋)、南西航空音楽隊(那覇)、作戦情報隊(府中)、航空保安管制群(入間)、航空気象群(府中)、飛行点検隊(入間)、航空開発実験団司令部(入間)、航空安全管理隊(立川)、航空警務隊(市ヶ谷)、航空機動衛生隊(小牧)、補給本部(十条)、基地防空教導隊(千歳)、第3高射群(千歳)、航空教育隊第2教育群(熊谷)、航空中央音楽隊(立川)、第1補給処立川支所(立川)、飛行開発実験団(岐阜)、第4補給処高蔵寺支処(高蔵寺)、飛行教導隊(新田原)、飛行教育航空隊(新田原)、第13飛行教育団(芦屋)、第5術科学校(小牧)、航空医学実験隊(入間)、幹部学校(目黒)、航空支援集団(府中)、航空救難団(入間)、航空教育集団(浜松)、岐阜病院(岐阜)

■NHK発表

4月6日の情報
汚染水 貯蔵場所の確保も急務
事態収束の兆しが見えない、東京電力福島第一原子力発電所で、大きな課題となっているのが、高濃度の放射性物質に汚染された水の処理です。
少なくとも5万トン以上あるとみられ、復旧作業の大きな妨げとなっているほか、安全にどこに貯めておくか、貯蔵場所の確保も急務となっています。
高濃度の放射性物質に汚染された水は、2号機のタービン建屋の地下や、建屋の外のトレンチと呼ばれるトンネルなどから相次いで見つかり、東京電力は、少なくとも5万トン以上たまっているとみています。
このうち2号機では、損傷した核燃料から水に漏れ出た放射性物質が、何らかの経路を通って建屋に漏れ出し、最終的に海に流出しているとみられ、復旧作業の大きな妨げとなっているほか、海への汚染拡大が懸念されています。
このため、原子炉の冷却機能の回復とともに、今、最重要の課題となっているのが、高濃度の汚染水の処理です。
東京電力が急いでいるのは、流出源とみられる汚染水をたまっている場所から取り除くことと、そして、その水を安全にためる貯蔵場所の確保です。
その貯蔵先の1つと考えられているのが、蒸気を水に変えるための「復水器」と呼ばれる設備です。
「復水器」は、1号機で1600トン、2号機と3号機でそれぞれ3000トンの容量があります。
もう1つが、1号機から4号機の放射性廃棄物を処理するための「廃棄物集中処理施設」です。
本来は低いレベルの放射性廃液などを処理する施設ですが、この施設そのものをタンクとして使うことで、最大3万トンの汚染水をためておくことができるとみられています。
さらに、仮設のタンクを新たに設置し、合わせておよそ2万7000トン分を確保するとしています。
この仮設のタンクは、最も早い完成が今月15日の予定で、すべてそろうのは来月になる見通しです。
これらを合わせると6万トン以上になり、計算上はすべての高濃度の汚染水をカバーできます。
しかし、今も原子炉を冷やすために1日当たりおよそ500トンの水が注入され、その一部は高濃度に汚染されて原子炉の外に漏れ出ているとみられます。
今後、今ある汚染水の量が増えないとはかぎらず、東京電力は、漏えい経路の解明を急ぐとともに、ほかに3000トンが入る4号機の復水器なども貯蔵先の候補にして、不測の事態に備えるとしています。

4月6日 18:45更新

▲ページトップへ汚染水 ピットから流出止まる
東京電力福島第一原子力発電所の2号機で、ピットと呼ばれる施設から続いていた、高濃度の放射性物質に汚染された水の流出は、6日朝、止まりました。
東京電力は、再び流出しないための対策をとるとともに、流出を止めたことにより、別の場所から新たに汚染水が漏れ出すおそれがあるとして、調査しています。
福島第一原発2号機では、極めて高い濃度のヨウ素131などを含む水がタービン建屋にたまっているのが見つかったほか、ピットと呼ばれる施設にできた亀裂から高濃度に汚染された水が海に流れ出しているのが見つかっていました。
東京電力は、ピットの周りにある石を詰めた層が汚染水のルートの1つとみて、5日から6日にかけて、地上から穴を掘って水ガラスと呼ばれる特殊な薬剤を流し込む作業を続けていました。
その結果、6日午前5時38分ごろ、ピットから海への水の流出が止まったことが確認され、東京電力はその場所を撮影した写真を公開しました。
流出が止まったあと、2号機のピットやタービンがある建物にたまった水の量に変化はないということですが、東京電力は、再び流出しないよう、ピットの亀裂をゴムの板などで塞ぐ対策をとり、流出した高濃度の汚染水が拡散しないよう、取水口周辺の海水を仕切る7枚の鉄板を設置することにしています。
また、東京電力は、流出を止めたことにより、別の場所から新たに汚染水が漏れ出すおそれがあるとして、調査しています。
一方、東京電力は、施設内にたまっている高濃度の放射性物質に汚染された水の保管先を確保するため、廃棄物集中処理施設から、比較的低い濃度の放射性物質に汚染された水を海に放出する作業を行っていて、これまでにおよそ6000トンの水の放出を終え、残るおよそ2000トンの放出作業を続けています。
5号機と6号機の地下水を集めるサブドレンピットと呼ばれる施設からも、6日午後2時までに、およそ580トンの汚染水が放出されました。

4月6日 20:15更新

▲ページトップへ爆発回避へ 格納容器に窒素
東京電力福島第一原子力発電所1号機の原子炉が入っている格納容器で、水素爆発が起きるのをあらかじめ避けようと、東京電力は、6日にも格納容器内に窒素ガスを注入することにしています。
東京電力によりますと、福島第一原発1号機では、原子炉の燃料が損傷したり、水が放射線で分解されたりして、水素と酸素が発生し、それらのガスが格納容器内にたまっている可能性があるということです。
水素は濃度が高くなると酸素と反応して爆発するおそれがあり、これまでに1号機と3号機で水素爆発が起きて、原子炉建屋が壊れ、外部に放射性物質が漏れ出る大きな要因ともなっています。
このため東京電力は、これ以上水素爆発を起こしてはならないとして、格納容器内に窒素ガスを注入し、水素や酸素の濃度を下げて、あらかじめ爆発の危険性を減らすことにしました。
東京電力によりますと、計画では、注入する窒素ガスの量は6000立方メートルで、6日間かけて徐々に入れていくということで、国と作業手順などの確認を進めていて、6日にも注入を始めるということです。
一方で、窒素ガスを注入することで、格納容器の中にある放射能を帯びた水蒸気や気体の一部が外部に漏れ出るおそれがあるということで、東京電力は慎重に作業を進めるとしています。

4月6日 18:20更新

▲ページトップへ福島第一原発 ちり飛散防止へ作業続く
爆発などで飛び散った放射性物質を含む「ちり」が数多く残る福島第一原子力発電所で、「ちり」を合成樹脂で固める対策に「一定の効果がある」として、6日も敷地内で合成樹脂の散布作業が行われています。
福島第一原発の周辺では、1号機から3号機で起きた爆発によって、放射性物質が「がれき」や「ちり」に付着するなどして、発電所の広い範囲に飛び散っています。
このため東京電力は、放射性物質を含む「ちり」が風で運ばれるのを食い止めようと、「ちり」を固めることのできる水溶性の合成樹脂の散布を今月1日から試験的に始めています。
およそ9000リットルの合成樹脂の原液を15%の濃度に薄めて地面にまくというもので、6日は使用済み燃料を保管する共用プール付近のおよそ300平方メートルの範囲で散布しています。
経済産業省の原子力安全・保安院は「むらがなく、ちゃんと固まっていて、粉じんが飛散するのを防ぐ効果が見込めそうだ」と話しています。
東京電力では、4号機と6号機の周辺で今月中にこの散布作業を行う計画です。

4月6日 14:55更新

▲ページトップへ汚染水の処理と貯蔵が課題に
事態収束の兆しが見えない東京電力福島第一原子力発電所で、今大きな課題となっているのが、高濃度の放射性物質に汚染された水の処理です。
少なくとも5万トン以上あるとみられ、復旧作業の大きな妨げとなっているほか、安全にどこにためておくか、貯蔵場所の確保も急務となっています。
高濃度の放射性物質に汚染された水は、2号機のタービン建屋の地下や、建屋の外のトレンチと呼ばれるトンネルなどから相次いで見つかり、東京電力は、少なくとも5万トン以上たまっているとみています。
このうち2号機では、損傷した核燃料から水に漏れ出た放射性物質が何らかの経路を通って建屋に漏れ出し、最終的に海に流出しているとみられ、復旧作業の大きな妨げとなっているほか、海への汚染拡大が懸念されています。
このため、原子炉の冷却機能の回復とともに、今最重要の課題となっているのが高濃度の汚染水の処理です。
東京電力が急いでいるのは、流出源とみられる汚染水をたまっている場所から取り除くことと、そして、その水を安全にためる貯蔵場所の確保です。
その貯蔵先の1つと考えられているのが、蒸気を水に変えるための「復水器」と呼ばれる設備です。
「復水器」は、1号機で1600トン、2号機と3号機でそれぞれ3000トンの容量があります。
もう1つが、1号機から4号機の放射性廃棄物を処理するための「廃棄物集中処理施設」です。
本来は低いレベルの放射性廃液などを処理する施設ですが、この施設そのものをタンクとして使うことで、最大3万トンの汚染水をためておくことができるとみられています。
さらに仮設のタンクを新たに設置し、合わせておよそ2万7000トン分を確保するとしています。
この仮設のタンクは、最も早い完成が今月15日の予定で、すべてそろうのは、来月になる見通しです。
これらを合わせると6万トン以上になり、計算上は、すべての高濃度の汚染水をカバーできます。
しかし、今後、今ある汚染水の量が増えないとは限らず、東京電力は、漏えい経路の解明を急ぐとともに、ほかに3000トンが入る4号機の復水器なども貯蔵先の候補にして、不測の事態に備えるとしています。

4月6日 4:30更新

▲ページトップへ

コメント (2)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする