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ウクライナ情勢-ウクライナ空軍は2024年内だけで無人機1万4400機を撃墜

2025-01-06 07:00:34 | 防衛・安全保障
■防衛情報-ウクライナ戦争
 2025年代一回のウクライナ情勢戦訓検証です。

 ウクライナ空軍は2024年内だけで無人機1万4400機を撃墜した、ISWアメリカ戦争研究所2024年12月31日付ウクライナ戦況報告によれば、ウクライナ空軍が2024年に撃墜した戦果を発表、ロシア軍の各種ミサイル1300発、攻撃用無人航空機1万1200機、偵察用無人航空機3200機、固定翼航空機40機、ヘリコプター6機を撃墜したとのこと。

 空軍の戦果として特筆されるべきは、やはり1万4400機もの無人航空機を撃墜したという点が特筆されるでしょう。この中には長距離を飛行するシャヘド型自爆用無人機も含まれますし、小型で近距離を偵察するクワッドドローンも含まれる、もちろん手榴弾をくくりつけた市販無人機も含まれますが、一年間だけでこうした数が投入された。

 日本が学ぶ視点としては、今後、日本に対して軍事攻撃が加えられる場合、こうした膨大な数が投入される懸念があるということともに、これを迎撃する防空システムの構築、ウクライナ軍は供与ミサイルに加え軽飛行機やヘリコプターからの機銃掃射、高射機関砲は勿論、小銃射撃まで含めて攻撃している柔軟性も注目すべきでしょう。

 航空機の撃墜数について。ウクライナ空軍は2024年より待望のF-16戦闘機受領を開始していますが、ロシア軍は最前線から極めて離れた空域より滑空爆弾を投下しており、固定翼航空機の損耗をかなり避けられているとみるべきか、もしくは40機という数字は一週間強に1機の割合で撃墜されているため、まだ余力があるとみるべきなのか。

 ヘリコプター6機の撃墜については、既にロシア軍は大規模なへリボーン攻撃を行う余地がなく、飛ばしていないために損耗を避けている、飛ばないものは落とせない、という状況を表している可能性が高い。なお、同じISW報告ではロシア軍がクラホフ方面において自家用車を歩兵機動に活用、車両不足が顕著であることをしめしています。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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