■防衛情報-ウクライナ情勢
今年も自衛隊の運用に資するウクライナ軍の戦訓をまた丹念に見てゆきたいと思うのです。
ロシア軍のクラホフ方面における進出状況について、ISWアメリカ戦争研究所は1月2日付ウクライナ戦況報告においてH-15高速道路までの進出を目指すものの攻撃強度が低下しているというウクライナ軍旅団報道官の発言を紹介しました。この道路はクラホフとザポリツイアを結ぶ高速道路型の道路となっています。
ロシア軍はこの方面において昨年10月から11月にかけてかなりの数の装甲車両を投入していますが、これらを撃破された事で補填の見通しがつかなくなり、機械化部隊による攻撃をいったん断念して新兵を中心とした補充兵を絶えず投入する事でウクライナ軍防衛線へ圧力を加えているとのこと。犠牲は大きいがこうかは多少、という。
北朝鮮軍の投入状況について、ISWはウクライナ軍事情報総局の発表を引用し、北朝鮮兵はクルスク州での戦闘に投入され死傷者を出し続けているとしています。これを受けロシア軍は北朝鮮軍をスジャ南東のウラノクやファンタシエフカ、チェルカスカヤコノメルカに転進させているとも発表しています。死傷者の規模については確認が出来ない。
チャシブヤール戦線について。ウクライナ軍当局者の発言をISWが引用したところによれば、この方面においてもロシア軍は機械化部隊による攻撃を避けており、歩兵突撃を繰り返しているとの事です。ただ、攻撃を秘匿する為に発煙手榴弾を多用するという、これまでにみられなかった地上戦闘を展開しているとも報告しています。
ロシア軍はポクロフスクを東西から包囲するきどうを採りつつある、これはポクロフスク南西のウダチュネとポクロフスク東方のヴォズドヴィジェンカにおいてロシア軍が攻勢を強めている為であり、この地域におけるポクロフスクは違位置を結ぶ要塞線の要諦の一つとなっている事から、今後の展開の推移を見守る必要があります。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
今年も自衛隊の運用に資するウクライナ軍の戦訓をまた丹念に見てゆきたいと思うのです。
ロシア軍のクラホフ方面における進出状況について、ISWアメリカ戦争研究所は1月2日付ウクライナ戦況報告においてH-15高速道路までの進出を目指すものの攻撃強度が低下しているというウクライナ軍旅団報道官の発言を紹介しました。この道路はクラホフとザポリツイアを結ぶ高速道路型の道路となっています。
ロシア軍はこの方面において昨年10月から11月にかけてかなりの数の装甲車両を投入していますが、これらを撃破された事で補填の見通しがつかなくなり、機械化部隊による攻撃をいったん断念して新兵を中心とした補充兵を絶えず投入する事でウクライナ軍防衛線へ圧力を加えているとのこと。犠牲は大きいがこうかは多少、という。
北朝鮮軍の投入状況について、ISWはウクライナ軍事情報総局の発表を引用し、北朝鮮兵はクルスク州での戦闘に投入され死傷者を出し続けているとしています。これを受けロシア軍は北朝鮮軍をスジャ南東のウラノクやファンタシエフカ、チェルカスカヤコノメルカに転進させているとも発表しています。死傷者の規模については確認が出来ない。
チャシブヤール戦線について。ウクライナ軍当局者の発言をISWが引用したところによれば、この方面においてもロシア軍は機械化部隊による攻撃を避けており、歩兵突撃を繰り返しているとの事です。ただ、攻撃を秘匿する為に発煙手榴弾を多用するという、これまでにみられなかった地上戦闘を展開しているとも報告しています。
ロシア軍はポクロフスクを東西から包囲するきどうを採りつつある、これはポクロフスク南西のウダチュネとポクロフスク東方のヴォズドヴィジェンカにおいてロシア軍が攻勢を強めている為であり、この地域におけるポクロフスクは違位置を結ぶ要塞線の要諦の一つとなっている事から、今後の展開の推移を見守る必要があります。
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