■臨時情報-ウクライナ情勢
衛生部隊については過去に衛生自衛隊が必要だとの話題を紹介しましたがロシア軍の状況と占領地での過酷な問題にも直結しているもよう。これを教訓に自衛隊も衛生部隊の見直しを。
ロシア軍の戦場救急体制が危機的状況に陥っており占領地での医療崩壊を招いている、イギリス国防省10日付ウクライナ戦況報告において分析内容が公開されました。医療崩壊というのは、ロシア軍野戦医療体制の破綻により占領地での民間病院がロシア軍に占拠され、住民へ適切な医療が受けられない状態が続いていることを示します。
戦闘などによるロシア軍死傷者数は17か月間にわたり一日平均400名という高い水準であり、これはロシア軍野戦医療体制の想定できる規模ではありません。特に軍が確保した病院は将校負傷者の収容に用いられているため、適切な医療支援を受けられない下士官兵は簡単な負傷でも四肢損失など、戦闘に復帰できない治療結果を迎えている。
戦場医療体制は、イギリス国防省の引用としてカラシニコフ者野戦医療部門責任者の発言として、“適切な応急処置が施されれば死者の内50%は救われた可能性がある”とし、例えば訓練不足による圧迫止血帯の不適切な治療や、応急救護訓練を受けない兵士だけの部隊では、救護までの長時間などが回避可能であった戦死者を増やしているとのこと。
■S-200ミサイルを改造
昨夜の記事と一部重なりますがやはり退役した装備も簡単に廃棄せず残しておくと最後の最後に有効に使える場合があるのだ。
ウクライナ軍はブリャンスク州での戦闘において、退役したS-200地対空ミサイルを地対地ミサイルに転用している可能性があります。S-200ミサイルはNATOコードネームSA-5ガモン、S-125ミサイルことNATOコードネームSA-3ゴア地対空ミサイルの後継として1967年からソ連軍へ配備が開始された長射程の地対空ミサイルです。
S-200地対空ミサイルの射程は300㎞で最大速度はマッハ8、217㎏の弾頭を搭載している。射程は非常に大きいミサイルですが機動性には限界があり、ウクライナ軍では2013年に全廃されています。地対空ミサイルについてはロシア軍がS-300地対空ミサイルを地対地ミサイルとして運用している事例がありますが、流石にS-200はありません。
S-300地対空ミサイルを地対地ミサイルとして運用しているロシア軍の事例ですが、懸念するのはS-200ミサイルも恐らくロシア国内に相当数備蓄されている可能性がある点です。射程300㎞はウクライナがアメリカに供与を要望するATACMS陸軍戦術ミサイルに匹敵、無論命中精度は非常に低いのですがロシアのミサイル備蓄は未だあるといえる。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
衛生部隊については過去に衛生自衛隊が必要だとの話題を紹介しましたがロシア軍の状況と占領地での過酷な問題にも直結しているもよう。これを教訓に自衛隊も衛生部隊の見直しを。
ロシア軍の戦場救急体制が危機的状況に陥っており占領地での医療崩壊を招いている、イギリス国防省10日付ウクライナ戦況報告において分析内容が公開されました。医療崩壊というのは、ロシア軍野戦医療体制の破綻により占領地での民間病院がロシア軍に占拠され、住民へ適切な医療が受けられない状態が続いていることを示します。
戦闘などによるロシア軍死傷者数は17か月間にわたり一日平均400名という高い水準であり、これはロシア軍野戦医療体制の想定できる規模ではありません。特に軍が確保した病院は将校負傷者の収容に用いられているため、適切な医療支援を受けられない下士官兵は簡単な負傷でも四肢損失など、戦闘に復帰できない治療結果を迎えている。
戦場医療体制は、イギリス国防省の引用としてカラシニコフ者野戦医療部門責任者の発言として、“適切な応急処置が施されれば死者の内50%は救われた可能性がある”とし、例えば訓練不足による圧迫止血帯の不適切な治療や、応急救護訓練を受けない兵士だけの部隊では、救護までの長時間などが回避可能であった戦死者を増やしているとのこと。
■S-200ミサイルを改造
昨夜の記事と一部重なりますがやはり退役した装備も簡単に廃棄せず残しておくと最後の最後に有効に使える場合があるのだ。
ウクライナ軍はブリャンスク州での戦闘において、退役したS-200地対空ミサイルを地対地ミサイルに転用している可能性があります。S-200ミサイルはNATOコードネームSA-5ガモン、S-125ミサイルことNATOコードネームSA-3ゴア地対空ミサイルの後継として1967年からソ連軍へ配備が開始された長射程の地対空ミサイルです。
S-200地対空ミサイルの射程は300㎞で最大速度はマッハ8、217㎏の弾頭を搭載している。射程は非常に大きいミサイルですが機動性には限界があり、ウクライナ軍では2013年に全廃されています。地対空ミサイルについてはロシア軍がS-300地対空ミサイルを地対地ミサイルとして運用している事例がありますが、流石にS-200はありません。
S-300地対空ミサイルを地対地ミサイルとして運用しているロシア軍の事例ですが、懸念するのはS-200ミサイルも恐らくロシア国内に相当数備蓄されている可能性がある点です。射程300㎞はウクライナがアメリカに供与を要望するATACMS陸軍戦術ミサイルに匹敵、無論命中精度は非常に低いのですがロシアのミサイル備蓄は未だあるといえる。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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