■第10後方支援連隊
観閲行進は続く。
第10後方支援連隊第1整備大隊本部、後方支援連隊というのは2000年代初頭の師団改編によりそれまで独立していた武器大隊とかいくつかの支援職種の部隊を編ごうして連隊としたためですが、結果的に車両に明示される部隊の略称が長くなったよう思う。
パジェロにものすごい反射が。G3Xで撮影していて、G3Xはファインダーなんてついていませんから、あとで画像を確認したときに、おお、何これ、と驚いたわけです。これだけ光っているのも珍しいというか、真夏の灼熱の太陽をどうしてもこれで思い出す。
火車とあるのは第1整備大隊火器車両直接支援中隊、戦車はないので機動戦闘車とか火砲は方面特科連隊に持って行かれたので重迫撃砲とかを整備する各部隊の整備小隊が行う以上の整備などを行うための中隊となっています、火の車というわけではない。
補給隊の3-1/2tトラック、さんとんはん、と読むのですが昔は73式大型トラック、と呼称していた、けれどもナントカ式とつけると制式要項を超えた、エンジンや排気系の改良型が製造しにくくなるため、制式化ではなく部隊使用認可に切り替え、この名称に。
燃料輸送車、これが無ければ話にならない、重要な装備なのですが、かんがえてみると第10戦車大隊が今年三月に廃止改編され戦車が全部無くなってしまいましたので、燃料を大量に消費する戦車が無くなると燃料所要も減ったのかなあ、なんて考えてしまう。
輸送隊の隊本部、驚くなかれ1980年代までは普通科連隊は連隊と師団輸送隊のトラックが無ければ自動車化されていない、完全な歩兵師団型の編成をとっていた、日本の地形は複雑だからという理由なのですが。考えれば自動車化されただけでも進歩なのかなあ。
衛生隊の1-1/2t救急車が2両、行進します。医師法のもんだいから応急措置を救急車では行えず、見て驚くのは車内ががらんどう、完全な包帯所にあたる応急措置をおこなう場所まで輸送するための手段でしか無いということ、心電図くらいはとおもうのだが。
野外手術システムが続く。こちらは日本独自の装備で米軍には無い装備といい定期的に米軍の高官が視察する装備です、師団段列地区で重傷者も数日は死なない程度の手術を行い、後方に搬送する。アメリカでは彼らはヘリコプターでダストオフしますから。
救急車は今後装甲化の計画もあります。救急車はジュネーブ条約で守られていますが、ロシア軍のウクライナでの行動を見ると守るつもりは無いようだ、そういう連中には軽MATをお見舞いするにしても、砲弾の曳火射撃などはよけてくれないのは事実です。
野外手術システム、ここまで救急車が負傷者を安全に搬送するには、例えば82式指揮通信車のような車内容積に余裕がある装甲車両を装甲救急車とするほかない。パトリアAMV装甲車の救急車型も理想的ですが、あれ、96式装輪装甲車の五倍のお値段ですよ。
観閲行進はこんな感じで無事終了しまして、災害派遣展示へ10tダンプが並ぶ。こんかいは野戦の戦闘訓練展示ではなく災害派遣展示という。熱中症の患者を搬送する展示、ではなく震災を想定するようですが、もうこの気温で災害なのではないかと思うのです。
音楽隊の演奏、夏服だ。考えてみると自衛隊行事でここまで真夏の厳しい時期に行われるのは夏祭りか富士総合火力演習、最近はこれも五月に行うほど、新制服の夏服で音楽隊の演奏、というのはちょっと目新しいかな、と思ってしまいました、それほどに、あつい。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
観閲行進は続く。
第10後方支援連隊第1整備大隊本部、後方支援連隊というのは2000年代初頭の師団改編によりそれまで独立していた武器大隊とかいくつかの支援職種の部隊を編ごうして連隊としたためですが、結果的に車両に明示される部隊の略称が長くなったよう思う。
パジェロにものすごい反射が。G3Xで撮影していて、G3Xはファインダーなんてついていませんから、あとで画像を確認したときに、おお、何これ、と驚いたわけです。これだけ光っているのも珍しいというか、真夏の灼熱の太陽をどうしてもこれで思い出す。
火車とあるのは第1整備大隊火器車両直接支援中隊、戦車はないので機動戦闘車とか火砲は方面特科連隊に持って行かれたので重迫撃砲とかを整備する各部隊の整備小隊が行う以上の整備などを行うための中隊となっています、火の車というわけではない。
補給隊の3-1/2tトラック、さんとんはん、と読むのですが昔は73式大型トラック、と呼称していた、けれどもナントカ式とつけると制式要項を超えた、エンジンや排気系の改良型が製造しにくくなるため、制式化ではなく部隊使用認可に切り替え、この名称に。
燃料輸送車、これが無ければ話にならない、重要な装備なのですが、かんがえてみると第10戦車大隊が今年三月に廃止改編され戦車が全部無くなってしまいましたので、燃料を大量に消費する戦車が無くなると燃料所要も減ったのかなあ、なんて考えてしまう。
輸送隊の隊本部、驚くなかれ1980年代までは普通科連隊は連隊と師団輸送隊のトラックが無ければ自動車化されていない、完全な歩兵師団型の編成をとっていた、日本の地形は複雑だからという理由なのですが。考えれば自動車化されただけでも進歩なのかなあ。
衛生隊の1-1/2t救急車が2両、行進します。医師法のもんだいから応急措置を救急車では行えず、見て驚くのは車内ががらんどう、完全な包帯所にあたる応急措置をおこなう場所まで輸送するための手段でしか無いということ、心電図くらいはとおもうのだが。
野外手術システムが続く。こちらは日本独自の装備で米軍には無い装備といい定期的に米軍の高官が視察する装備です、師団段列地区で重傷者も数日は死なない程度の手術を行い、後方に搬送する。アメリカでは彼らはヘリコプターでダストオフしますから。
救急車は今後装甲化の計画もあります。救急車はジュネーブ条約で守られていますが、ロシア軍のウクライナでの行動を見ると守るつもりは無いようだ、そういう連中には軽MATをお見舞いするにしても、砲弾の曳火射撃などはよけてくれないのは事実です。
野外手術システム、ここまで救急車が負傷者を安全に搬送するには、例えば82式指揮通信車のような車内容積に余裕がある装甲車両を装甲救急車とするほかない。パトリアAMV装甲車の救急車型も理想的ですが、あれ、96式装輪装甲車の五倍のお値段ですよ。
観閲行進はこんな感じで無事終了しまして、災害派遣展示へ10tダンプが並ぶ。こんかいは野戦の戦闘訓練展示ではなく災害派遣展示という。熱中症の患者を搬送する展示、ではなく震災を想定するようですが、もうこの気温で災害なのではないかと思うのです。
音楽隊の演奏、夏服だ。考えてみると自衛隊行事でここまで真夏の厳しい時期に行われるのは夏祭りか富士総合火力演習、最近はこれも五月に行うほど、新制服の夏服で音楽隊の演奏、というのはちょっと目新しいかな、と思ってしまいました、それほどに、あつい。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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