榛名さんの総監部グルメ日誌
先斗町を巡る都度にちょっとどきどきするのはまだまだわたしが若い証拠なのでしょうね。
台風一過の頃は涼しかったのですが、またなんというか暑さが戻ってきたようで、それでも蝉が鳴けず鈴虫が黙るというようなものすごい熱さは過ぎ去っただけでも、と安どするべきか。台風待望論は絶対に同意しないけれども、涼しさを台風が運ぶのも確かだ。
川床、鴨川の川床は九月いっぱいまで、となっていますのでそろそろ床上げが近づいてきました、けれども納涼のための川床というのですから、真夏ほどではないにしてもまだまだ、ものすごく暑いこの季節、秋の始まりへ、もうすぐ床上げというのは寂しいもの。
佐曽羅-EASTは先斗町、鴨川沿いに川床を設けているパブで、冷房の効いた店内には拡張高いカウンターの奥に酒類が所狭しと並び、そしてその先には川床が広がっています。納涼川床、というよりも納涼?川床、という暑さを、風流の一言で抑え込む嗜みがある。
IWハーパーやジャックダニエルを暑気払いに傾けることも少し考えたのですが、それには少々熱すぎるので、ランチタイムはボロネーゼセットを頂くこととしました、5種のオードブル風サラダ、季節の食材を使ったスープ、和牛のボロネーゼ、本日のデザート、と。
オードブル風サラダはパテにサーモンにカンテンに、と食感も味わいも一口一口に工夫と技巧が満足感として反映されるのですが、ううむ、ボンベイサファイヤやタンカレーの瑠璃色や翡翠色の瓶が視野の片隅に入るほどに、これは合いそうだな、なんて思う美味しさ。
季節の食材を使ったスープ、この季節はジャガイモのポタージュに香辛料が浮かべられていて、よく漉したジャガイモに、そういえば水煮のジャガイモはビタミンを豊富に含んでいたことを思い出す、夏の暑さを乗り切るにはビタミンによる活性力が必要なのだと思う。
和牛のボロネーゼは、平打ちパスタだ。タリアテッレとフェットチーネと、キシメンと。多分最後のはイタリアのものではないと思うけれども平打ちパスタには幅によって種類がいくつかあり、これはどれも、具材画面によく絡んで載る、という共通点があって好き。
タリアテッレの方だった、そしてボロネーゼというのは格好よく言っているけれどもミートソースのほうが日本では通りが良い、けれどもとある調理学校の先生が自分のバルで自家製のものを仕立てているのをミートソースですかと問うと、ボロネーゼと訂正された。
ボロネーゼとミートソースというのは、まあ後者はイタリア語ではないことは一目瞭然なのだけれどもどう違うのだろうか、もっともこちらのボロネーゼは肉の食感と肉汁の豊潤さがかみしめることにわかるもので、これは和牛なのかあ、と味とは別の事を考える。
パンナコッタが本日のデザートでした。雪砂糖がまぶされていて、じゃりじゃりと微かに主張する砂糖の甘さが抑えられた乳成分主体の洋菓子に新しい食感を加えている、これとあわせて、そう暑いのでカフェインの負担を考え敢えて頼んだアイスティーを一口ふくむ。
先斗町の川床は、敷居が高い、とは言われるのですが冷静に考えると学生や修学旅行生には敷居というものは存在するのですけれども、ランチする、という視点から考えますと諸物価高騰に対して川床料金は据え置きですので、相対的に手ごろになっているのかな。
鴨川を一望に食事を終えて川床へ出てみると、思いの外涼しい風が吹いてきましたが錯覚で単に店内の冷房の冷気が背後から押してくれただけで半歩先には熱風が吹いていた、晩夏とはいえ暑い最中、もともと納涼川床に涼しい風が吹くのは夕刻のひとときだけ。
レミーマルタンVSOPの香りを鴨川の風景とともに嗜む、なんてきざなことも一瞬考えたけれども暑い最中にそんなことやると干上がってしまう、ウォッカマティーニでもいっそ注文してみようか、どちらにしてももう少し涼しくなったら川床の無い景色とともに涼を愉しみたい。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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先斗町を巡る都度にちょっとどきどきするのはまだまだわたしが若い証拠なのでしょうね。
台風一過の頃は涼しかったのですが、またなんというか暑さが戻ってきたようで、それでも蝉が鳴けず鈴虫が黙るというようなものすごい熱さは過ぎ去っただけでも、と安どするべきか。台風待望論は絶対に同意しないけれども、涼しさを台風が運ぶのも確かだ。
川床、鴨川の川床は九月いっぱいまで、となっていますのでそろそろ床上げが近づいてきました、けれども納涼のための川床というのですから、真夏ほどではないにしてもまだまだ、ものすごく暑いこの季節、秋の始まりへ、もうすぐ床上げというのは寂しいもの。
佐曽羅-EASTは先斗町、鴨川沿いに川床を設けているパブで、冷房の効いた店内には拡張高いカウンターの奥に酒類が所狭しと並び、そしてその先には川床が広がっています。納涼川床、というよりも納涼?川床、という暑さを、風流の一言で抑え込む嗜みがある。
IWハーパーやジャックダニエルを暑気払いに傾けることも少し考えたのですが、それには少々熱すぎるので、ランチタイムはボロネーゼセットを頂くこととしました、5種のオードブル風サラダ、季節の食材を使ったスープ、和牛のボロネーゼ、本日のデザート、と。
オードブル風サラダはパテにサーモンにカンテンに、と食感も味わいも一口一口に工夫と技巧が満足感として反映されるのですが、ううむ、ボンベイサファイヤやタンカレーの瑠璃色や翡翠色の瓶が視野の片隅に入るほどに、これは合いそうだな、なんて思う美味しさ。
季節の食材を使ったスープ、この季節はジャガイモのポタージュに香辛料が浮かべられていて、よく漉したジャガイモに、そういえば水煮のジャガイモはビタミンを豊富に含んでいたことを思い出す、夏の暑さを乗り切るにはビタミンによる活性力が必要なのだと思う。
和牛のボロネーゼは、平打ちパスタだ。タリアテッレとフェットチーネと、キシメンと。多分最後のはイタリアのものではないと思うけれども平打ちパスタには幅によって種類がいくつかあり、これはどれも、具材画面によく絡んで載る、という共通点があって好き。
タリアテッレの方だった、そしてボロネーゼというのは格好よく言っているけれどもミートソースのほうが日本では通りが良い、けれどもとある調理学校の先生が自分のバルで自家製のものを仕立てているのをミートソースですかと問うと、ボロネーゼと訂正された。
ボロネーゼとミートソースというのは、まあ後者はイタリア語ではないことは一目瞭然なのだけれどもどう違うのだろうか、もっともこちらのボロネーゼは肉の食感と肉汁の豊潤さがかみしめることにわかるもので、これは和牛なのかあ、と味とは別の事を考える。
パンナコッタが本日のデザートでした。雪砂糖がまぶされていて、じゃりじゃりと微かに主張する砂糖の甘さが抑えられた乳成分主体の洋菓子に新しい食感を加えている、これとあわせて、そう暑いのでカフェインの負担を考え敢えて頼んだアイスティーを一口ふくむ。
先斗町の川床は、敷居が高い、とは言われるのですが冷静に考えると学生や修学旅行生には敷居というものは存在するのですけれども、ランチする、という視点から考えますと諸物価高騰に対して川床料金は据え置きですので、相対的に手ごろになっているのかな。
鴨川を一望に食事を終えて川床へ出てみると、思いの外涼しい風が吹いてきましたが錯覚で単に店内の冷房の冷気が背後から押してくれただけで半歩先には熱風が吹いていた、晩夏とはいえ暑い最中、もともと納涼川床に涼しい風が吹くのは夕刻のひとときだけ。
レミーマルタンVSOPの香りを鴨川の風景とともに嗜む、なんてきざなことも一瞬考えたけれども暑い最中にそんなことやると干上がってしまう、ウォッカマティーニでもいっそ注文してみようか、どちらにしてももう少し涼しくなったら川床の無い景色とともに涼を愉しみたい。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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