■日独空軍合同訓練
日独のファントムライダー同士が日独の空軍、航空自衛隊と連邦軍空軍のトップとなりかつてのファントム発祥の地であり終焉の地である百里に集う、なんかいい話だ。
茨城県の航空自衛隊百里基地へ28日、ドイツ連邦軍の空軍戦闘機及び輸送機や空中給油輸送機が次々と着陸しました。これは航空自衛隊とドイツ空軍との初の二国間共同訓練の為に展開したドイツ軍部隊の着陸です。ユーロファイターEF-2000戦闘機が3機と航空自衛隊の三菱F-2戦闘機3機が富士山を背景にフォトミッションを実施した後の着陸です。
ドイツ空軍の今回の訓練は24時間以内の中東地域展開とオーストラリアにおける独豪合同演習の実施、そして日本への飛行というもので、インド太平洋地域への関与を強めているドイツ連邦軍にとり象徴的な演習となっています。そして今回の長距離展開ではドイツ空軍の戦闘機が初めて日本へ展開したもので、これは研究機輸入等を除けば史上初の事です。
ゲルハルツ空軍総監、ドイツ空軍制服組トップが自らユーロファイター戦闘機を操縦し、航空自衛隊も井筒航空幕僚長がF-2B戦闘機に搭乗し日独航空防衛協力の象徴的な一日となりました。なお、ゲルハルツ空軍総監と井筒航空幕僚長はともにF-4戦闘機を操縦したファントムライダー同士でもあります。なお空軍総監の階級は連邦軍中将となっています。
ゲルハルツ空軍総監は、1990年から1998年までF-4F戦闘機を運用する第71戦闘航空団において搭乗員や作戦参謀などを歴任、その後は第73戦闘航空団飛行群司令などを歴任していますが、象徴的な職務はメルケル政権時代に削減され過ぎた空軍即応態勢の立て直しを命じられた事で、当時は即応できるユーロファイターが5機という時代もありました。
2010年代初頭には即応性の低さが問題となり、海軍も稼働できる潜水艦が皆無の時期が有り、戦闘機は5機しか即応できない中で2機が空中衝突し残り3機だと揶揄された事もありました、これは当時ISAFアフガニスタン国際治安支援任務により国防費の多くがアフガニスタン作戦用の軽装甲車や個人防護装備に要した時代があり、総監はこれを建て直した。
Free and Open Indo-Pacific自由で開かれたインド太平洋構想、さて今回のドイツ空軍来日ですが、一昨日国葬により見送られた安倍元総理大臣が提唱し、いまや国際標準の理念となったFOIP: 自由で開かれたインド太平洋により、欧州地域が二つの大洋であるこの地域へ関与を広めた契機ともなっています。ドイツ軍は海軍艦艇の隔年派遣も発表しており、今後も日独の防衛協力は継続強化されることでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
日独のファントムライダー同士が日独の空軍、航空自衛隊と連邦軍空軍のトップとなりかつてのファントム発祥の地であり終焉の地である百里に集う、なんかいい話だ。
茨城県の航空自衛隊百里基地へ28日、ドイツ連邦軍の空軍戦闘機及び輸送機や空中給油輸送機が次々と着陸しました。これは航空自衛隊とドイツ空軍との初の二国間共同訓練の為に展開したドイツ軍部隊の着陸です。ユーロファイターEF-2000戦闘機が3機と航空自衛隊の三菱F-2戦闘機3機が富士山を背景にフォトミッションを実施した後の着陸です。
ドイツ空軍の今回の訓練は24時間以内の中東地域展開とオーストラリアにおける独豪合同演習の実施、そして日本への飛行というもので、インド太平洋地域への関与を強めているドイツ連邦軍にとり象徴的な演習となっています。そして今回の長距離展開ではドイツ空軍の戦闘機が初めて日本へ展開したもので、これは研究機輸入等を除けば史上初の事です。
ゲルハルツ空軍総監、ドイツ空軍制服組トップが自らユーロファイター戦闘機を操縦し、航空自衛隊も井筒航空幕僚長がF-2B戦闘機に搭乗し日独航空防衛協力の象徴的な一日となりました。なお、ゲルハルツ空軍総監と井筒航空幕僚長はともにF-4戦闘機を操縦したファントムライダー同士でもあります。なお空軍総監の階級は連邦軍中将となっています。
ゲルハルツ空軍総監は、1990年から1998年までF-4F戦闘機を運用する第71戦闘航空団において搭乗員や作戦参謀などを歴任、その後は第73戦闘航空団飛行群司令などを歴任していますが、象徴的な職務はメルケル政権時代に削減され過ぎた空軍即応態勢の立て直しを命じられた事で、当時は即応できるユーロファイターが5機という時代もありました。
2010年代初頭には即応性の低さが問題となり、海軍も稼働できる潜水艦が皆無の時期が有り、戦闘機は5機しか即応できない中で2機が空中衝突し残り3機だと揶揄された事もありました、これは当時ISAFアフガニスタン国際治安支援任務により国防費の多くがアフガニスタン作戦用の軽装甲車や個人防護装備に要した時代があり、総監はこれを建て直した。
Free and Open Indo-Pacific自由で開かれたインド太平洋構想、さて今回のドイツ空軍来日ですが、一昨日国葬により見送られた安倍元総理大臣が提唱し、いまや国際標準の理念となったFOIP: 自由で開かれたインド太平洋により、欧州地域が二つの大洋であるこの地域へ関与を広めた契機ともなっています。ドイツ軍は海軍艦艇の隔年派遣も発表しており、今後も日独の防衛協力は継続強化されることでしょう。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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