北大路機関

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【G3X撮影速報】くまの-もがみ横須賀基地吉倉桟橋停泊,もがみ型護衛艦(2022-07-01)

2022-07-17 07:00:17 | 国際・政治
■これが最新もがみ型だ
 コロナ時代が長く続きますと驚くべきことに護衛艦も一新されていましたね。

 もがみ型護衛艦、FFM多機能護衛艦として設計された護衛艦です、岡山県と長崎県で建造されていました護衛艦ですが、このほど初めて実物を見る事となりました、今更と思われるかもしれませんが、ここまで量産するならば舞鶴でも建造していれば、とおもう。

 ジャパンマリンユナイテッド、三井造船/三井E&S造船、三菱重工業、このFFMという新しい護衛艦には日本の防衛産業から様々な案が提示されたのですが三菱重工業案が採用されることとなり、建造される事となりました。ただ、量産数はかなり大きなものとなる。

 もがみ、くまの、のしろ、みくま、やはぎ、建造されている艦を含めると5番艦まで進水式を迎えており、今年12月には6番艦が進水式を迎える見込み、10番艦までが既に予算化され、毎年2隻の勢いで量産が進められている護衛艦で、実際ここにも2隻がならぶ。

 くまの、もがみ。元々はコンパクト護衛艦として開発が開始された護衛艦なのですが、いつのまにか各種任務に無理なく対応するべく大型化が進みまして、気づけば基準排水量3900t、ミサイル護衛艦あまつかぜ、よりも大きくミサイル護衛艦たちかぜ型よりも大きい。

 FFMの名の通り、FF,つまりフリゲイトとしての能力を有するとともにM,掃海艇の機雷戦能力が付与されていまして、オーガニック方式という水上戦闘艦に機雷掃討装置を搭載し対応します、これは海上自衛隊の機雷戦方式の大きな転換点といえるのかもしれません。

 機雷掃討はこれまで、敷設された航路上の機雷を全て除去する念頭でしたが、機雷敷設を対潜戦闘や対水上戦闘により阻止する事が出来れば、掃海任務は特定航路で、例えば護衛艦いずも航行など、限られた艦艇に限定して機雷を掃討できれば、充分ということになる。

 もがみ型護衛艦の想定は、全ての機雷を掃討するには機雷の性能向上により簡単ではなくなりますが、特定の艦艇を安全に航行させるだけならば、例えばその艦艇の音響や磁気特性と水圧特性を再現した機雷掃討装置を運用する事でその目的を達成させられるでしょう。

 もがみ型護衛艦は、こうして掃海艇の機雷掃討任務の転換に対応しつつ、みての通り127mm艦砲を中心に強力な打撃力を備えており、特に数を揃える事、掃海艇は想定しなかった対潜対水上戦闘にも対応するものとなっています。6番艦の艦名が、楽しみですよね。

北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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