■防衛情報-ウクライナ戦争
停戦というよりも次の戦争を含めた終戦の道筋は立つのだろうか。
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ウクライナ停戦模索へ米ロ外相会談がサウジアラビアにおいて行われました。2022年のロシアウクライナ戦争開戦以来、アメリカとロシアの政府高官が会談を行うの初めてとなります。ただ、今回の会議にはウクライナ政府関係者は招かれておらず、ウクライナのゼレンスキー大統領は当事国である当事者のウクライナが参加しない事を非難しました。
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サウジアラビアのリヤドで行われた会談は、アメリカからはルビオ国務長官、ウォルツ安全保障政策大統領補佐官、ウィトコフ中東担当特使が出席、ロシアからはラブロフ外相とウシャコフ外交政策補佐官が出席しています。今回の階段は四時間半に及びましたが、米ロ首脳会談の日程を示すまでには至らない、今後の道筋に課題のこす結末となっています。
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停戦模索、重要なのは第三次侵攻の為の時間的余裕を与えないということです。ロシアの第一次侵攻は2014年のクリミア併合であり、この際にウクライナ軍の反応が鈍く、また国際社会も大きな制裁を行わなかった事で、味をしめた、という構図のロシア軍が2022年に第二次侵攻のかたちで、今回は限定戦争ではなく全面侵攻に打って出た構図があります。
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ウクライナ軍との戦闘によりロシア軍は大きな打撃を受けていますが、天然資源を潤沢にもつロシアが外貨を獲得し軍事力を再構築することは長期的には可能であり、また、ロシア軍とウクライナ軍との間にPKO部隊など兵力引き離し部隊を常駐させなければ、ドンバス戦争のように、グレーゾーン事態の様式で戦争が実質的に続くこととなりかねない。
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ロシアとしては、すでに死傷者85万を超えている段階で、安易に撤退した場合、プーチン政権の崩壊に繋がる為、現政権が続く限りは安易な撤退には応じられない実情がありますが、これは侵略者の論理であり、日本が国際社会において第二次世界大戦時に批判された原則を、ロシアの行為が看過されるならば均衡を破綻させる事となりかねないのです。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ まや
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
停戦というよりも次の戦争を含めた終戦の道筋は立つのだろうか。
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ウクライナ停戦模索へ米ロ外相会談がサウジアラビアにおいて行われました。2022年のロシアウクライナ戦争開戦以来、アメリカとロシアの政府高官が会談を行うの初めてとなります。ただ、今回の会議にはウクライナ政府関係者は招かれておらず、ウクライナのゼレンスキー大統領は当事国である当事者のウクライナが参加しない事を非難しました。
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サウジアラビアのリヤドで行われた会談は、アメリカからはルビオ国務長官、ウォルツ安全保障政策大統領補佐官、ウィトコフ中東担当特使が出席、ロシアからはラブロフ外相とウシャコフ外交政策補佐官が出席しています。今回の階段は四時間半に及びましたが、米ロ首脳会談の日程を示すまでには至らない、今後の道筋に課題のこす結末となっています。
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停戦模索、重要なのは第三次侵攻の為の時間的余裕を与えないということです。ロシアの第一次侵攻は2014年のクリミア併合であり、この際にウクライナ軍の反応が鈍く、また国際社会も大きな制裁を行わなかった事で、味をしめた、という構図のロシア軍が2022年に第二次侵攻のかたちで、今回は限定戦争ではなく全面侵攻に打って出た構図があります。
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ウクライナ軍との戦闘によりロシア軍は大きな打撃を受けていますが、天然資源を潤沢にもつロシアが外貨を獲得し軍事力を再構築することは長期的には可能であり、また、ロシア軍とウクライナ軍との間にPKO部隊など兵力引き離し部隊を常駐させなければ、ドンバス戦争のように、グレーゾーン事態の様式で戦争が実質的に続くこととなりかねない。
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ロシアとしては、すでに死傷者85万を超えている段階で、安易に撤退した場合、プーチン政権の崩壊に繋がる為、現政権が続く限りは安易な撤退には応じられない実情がありますが、これは侵略者の論理であり、日本が国際社会において第二次世界大戦時に批判された原則を、ロシアの行為が看過されるならば均衡を破綻させる事となりかねないのです。
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