■防衛フォーラム
日本も専守防衛を考え続けるならば90式戦車が全国を機動展開できるよう主要国道の拡幅や狭軌在来線の隧道や駅施設拡幅を行い鉄道輸送できるようすべきだったのでしょうが。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/7e/1b3af1dd8873ad7006df28c313b598f0.jpg)
スロバキア陸軍はレオパルト2戦車対応の鉄道基盤改良を完了しました。欧州情勢の緊迫化を受けレオパルト2A4主力戦車をスロバキア軍が直面したのは部隊の所在するトレビショフ駐屯地まで鉄道インフラの荷重耐久能力がレオパルト2主力戦車に対応していなかったことで、戦車部隊の移動に鉄道を重視する欧州では深刻な問題といえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/3a/1917dc6add41e3af520dda90bcff8140.jpg)
スロバキア軍は戦車を運用する前に戦車を輸送する基盤を強化する必要に見舞われました。この問題に対し、ドイツ軍は第701輸送大隊により鉄道基盤改良の技術支援を実施、これによりスロバキア国内は半年程度の鉄道路盤改良により戦車通行が可能となったとのことです。なお、これら路線はT-72戦車までは輸送に対応していたとのことでした。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/de/f2298b198861f36a772d94e5b3b67862.jpg)
第三世代戦車は第二世代戦車の多くが40tから50t程度の戦闘重量であったのに対し、防御力を重視したことで基本的に戦闘重量が50tから65t程度にまで大型化しています。このため過去の事例を見れば、例えばセンチュリオン戦車の後継にチーフテン戦車を導入した冷戦時代のイギリスなどは国内交通インフラの抜本強化を行った事例があります。
■防衛フォーラム
空対空ミサイルと地対空ミサイルの共通化は日本もせっかく国産で開発しているのですから統合する事で頻繁な改良型開発が可能となるようにおもったものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/96/5992112bfbbec6034833d47a4eab8944.jpg)
ノルウェー政府はミサイル需要増大に軍需産業生産能力拡大を支援します。これはNASAMS地対空ミサイルを製造するコングスベルク社に対しての支援で、具体的には発射装置の納期短縮を念頭として、基幹部品の一部に協力企業から入手している部品へのノルウェー政府割り当てによるサプライチェーン網の強化などをもりこむとのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/19/d63c8dda01f036f243c6d454a3d0bf0d.jpg)
NASAMS地対空ミサイルはアメリカのレイセオン社製AIM-120-AMRAAM先進中距離空対空ミサイルをそのまま地対空ミサイルとして転用するべくコングスベルク社が開発したもので、ホーク地対空ミサイルなどの中距離防空システムを置き換える装備であるとともに、射撃単位を車両4両までコンパクト化し運用の障壁を下げた画期的装備です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/0a/1b193e01a53dcc0096148ccfb35eed99.jpg)
ロシアウクライナ戦争勃発とともにロシア軍の都市攻撃は軍事施設以外に発電施設など民間インフラや鉄道駅など交通拠点はもとより集合住宅や義務教育学校など軍事目的とはおよそ無関係の施設がミサイル攻撃に晒されており、NASAMSはウクライナへ緊急供与されるとともに、欧州各国でも“次”に備えての防空強化の観点から需要が高騰中です。
■防衛フォーラム
軽装甲機動車と発想は同じはずなのですが決して安価ではなくまた遥かに巨大化した一方で30mm機関砲搭載や120mm重迫撃砲牽引など一つの装備体系を構築ているのがJLTVです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/34/1c951f69439eabed2ce82ac129602b34.jpg)
北マケドニア軍はJLTV統合軽量戦術車両を取得します、取得計画そのものは既に示されていますが今回アメリカ国務省が対外装備品有償供与を許可したことでその輸出が正式にきまりました。今回の調達計画は1億1000万ドル、経済的に潤沢ではない北マケドニアにおいて決して安い装備品調達ではないもののJLTVは必要な装備といういちづけ。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/52/53/8f3c0a548e6815e7c0516d98881b4dae.jpg)
M-1278A1/A2 JLTV-HGC統合軽戦術車両重迫撃砲運搬車 48両、M-1280A1/A2-JLTV-GP統合軽戦術車両汎用車両17両、M-1281A1/A2 JLTV-CCWC近接戦闘兵器運搬車6両など71両を導入、M-1278A1/A2 JLTV-HGCについては当初導入計画は30両であったもののマケドニア政府によりその数では不十分であるとして18両が追加されたとのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/31/d3561f959cd8cbe528224a8266a272f5.jpg)
JLTV統合軽量戦術車両は、アメリカ陸軍がハンヴィー高機動車の後継車両として開発したそうびとはなっています。しかし、近接戦闘などにおける防御能力の重視から重装甲化し、あわせて四輪駆動方式ながら、堅牢な懸架装置により30mm機関砲搭載型など、ある程度の機械化部隊ならば対処できる装備として完成しています。
■防衛フォーラム
やはり砲弾だ砲弾なのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/f3/b58a6cfd48a470cf216c9b9bb062125c.jpg)
スペイン軍はラインメタル社より砲弾9万発を調達します。正確には調達するのは9万4300発の155mm砲弾との事で、砲弾9万4200発の調達費用は2億0800万ユーロとのこと。ロシアウクライナ戦争を受けての世界的な砲弾不足から、155mm砲弾一発当たりの取得費用は2200ユーロを超えており邦貨換算では一発36万円程度となります。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/35/b4/c658f9c2603412765f6cd6515b2d7b17.jpg)
ラインメタル社は昨今、砲弾製造能力強化に向けてドイツのニ-ダーザクセン州ウンターリュースに新しい弾薬工場を建設することとなり、2月12日に起工式を行い、この式典にはドイツのショルツ首相も出席しています。またラインメタル社は世界最大の砲弾メーカーを目指し2月18日には、ウクライナへも新工場建設を決定したところです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2f/a7/12a42b17c43e8503d04ef91160325c5c.jpg)
スペイン軍は今回注文した155mm砲弾を2024年末から2025年にかけて受領するとのこと。ただ、現在、ロシアウクライナ戦争においてウクライナ軍は毎日2万発の砲弾を射撃するもロシア軍に対して劣勢であり、2023年夏季反転攻勢では一日4万発を射撃していたため、スペイン軍の今回の2億ユーロ規模の砲弾も実質数日分でしかありません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
日本も専守防衛を考え続けるならば90式戦車が全国を機動展開できるよう主要国道の拡幅や狭軌在来線の隧道や駅施設拡幅を行い鉄道輸送できるようすべきだったのでしょうが。
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スロバキア陸軍はレオパルト2戦車対応の鉄道基盤改良を完了しました。欧州情勢の緊迫化を受けレオパルト2A4主力戦車をスロバキア軍が直面したのは部隊の所在するトレビショフ駐屯地まで鉄道インフラの荷重耐久能力がレオパルト2主力戦車に対応していなかったことで、戦車部隊の移動に鉄道を重視する欧州では深刻な問題といえます。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/61/3a/1917dc6add41e3af520dda90bcff8140.jpg)
スロバキア軍は戦車を運用する前に戦車を輸送する基盤を強化する必要に見舞われました。この問題に対し、ドイツ軍は第701輸送大隊により鉄道基盤改良の技術支援を実施、これによりスロバキア国内は半年程度の鉄道路盤改良により戦車通行が可能となったとのことです。なお、これら路線はT-72戦車までは輸送に対応していたとのことでした。
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第三世代戦車は第二世代戦車の多くが40tから50t程度の戦闘重量であったのに対し、防御力を重視したことで基本的に戦闘重量が50tから65t程度にまで大型化しています。このため過去の事例を見れば、例えばセンチュリオン戦車の後継にチーフテン戦車を導入した冷戦時代のイギリスなどは国内交通インフラの抜本強化を行った事例があります。
■防衛フォーラム
空対空ミサイルと地対空ミサイルの共通化は日本もせっかく国産で開発しているのですから統合する事で頻繁な改良型開発が可能となるようにおもったものです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/96/5992112bfbbec6034833d47a4eab8944.jpg)
ノルウェー政府はミサイル需要増大に軍需産業生産能力拡大を支援します。これはNASAMS地対空ミサイルを製造するコングスベルク社に対しての支援で、具体的には発射装置の納期短縮を念頭として、基幹部品の一部に協力企業から入手している部品へのノルウェー政府割り当てによるサプライチェーン網の強化などをもりこむとのこと。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/68/19/d63c8dda01f036f243c6d454a3d0bf0d.jpg)
NASAMS地対空ミサイルはアメリカのレイセオン社製AIM-120-AMRAAM先進中距離空対空ミサイルをそのまま地対空ミサイルとして転用するべくコングスベルク社が開発したもので、ホーク地対空ミサイルなどの中距離防空システムを置き換える装備であるとともに、射撃単位を車両4両までコンパクト化し運用の障壁を下げた画期的装備です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/0a/1b193e01a53dcc0096148ccfb35eed99.jpg)
ロシアウクライナ戦争勃発とともにロシア軍の都市攻撃は軍事施設以外に発電施設など民間インフラや鉄道駅など交通拠点はもとより集合住宅や義務教育学校など軍事目的とはおよそ無関係の施設がミサイル攻撃に晒されており、NASAMSはウクライナへ緊急供与されるとともに、欧州各国でも“次”に備えての防空強化の観点から需要が高騰中です。
■防衛フォーラム
軽装甲機動車と発想は同じはずなのですが決して安価ではなくまた遥かに巨大化した一方で30mm機関砲搭載や120mm重迫撃砲牽引など一つの装備体系を構築ているのがJLTVです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/14/34/1c951f69439eabed2ce82ac129602b34.jpg)
北マケドニア軍はJLTV統合軽量戦術車両を取得します、取得計画そのものは既に示されていますが今回アメリカ国務省が対外装備品有償供与を許可したことでその輸出が正式にきまりました。今回の調達計画は1億1000万ドル、経済的に潤沢ではない北マケドニアにおいて決して安い装備品調達ではないもののJLTVは必要な装備といういちづけ。
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M-1278A1/A2 JLTV-HGC統合軽戦術車両重迫撃砲運搬車 48両、M-1280A1/A2-JLTV-GP統合軽戦術車両汎用車両17両、M-1281A1/A2 JLTV-CCWC近接戦闘兵器運搬車6両など71両を導入、M-1278A1/A2 JLTV-HGCについては当初導入計画は30両であったもののマケドニア政府によりその数では不十分であるとして18両が追加されたとのこと。
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JLTV統合軽量戦術車両は、アメリカ陸軍がハンヴィー高機動車の後継車両として開発したそうびとはなっています。しかし、近接戦闘などにおける防御能力の重視から重装甲化し、あわせて四輪駆動方式ながら、堅牢な懸架装置により30mm機関砲搭載型など、ある程度の機械化部隊ならば対処できる装備として完成しています。
■防衛フォーラム
やはり砲弾だ砲弾なのです。
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スペイン軍はラインメタル社より砲弾9万発を調達します。正確には調達するのは9万4300発の155mm砲弾との事で、砲弾9万4200発の調達費用は2億0800万ユーロとのこと。ロシアウクライナ戦争を受けての世界的な砲弾不足から、155mm砲弾一発当たりの取得費用は2200ユーロを超えており邦貨換算では一発36万円程度となります。
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ラインメタル社は昨今、砲弾製造能力強化に向けてドイツのニ-ダーザクセン州ウンターリュースに新しい弾薬工場を建設することとなり、2月12日に起工式を行い、この式典にはドイツのショルツ首相も出席しています。またラインメタル社は世界最大の砲弾メーカーを目指し2月18日には、ウクライナへも新工場建設を決定したところです。
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スペイン軍は今回注文した155mm砲弾を2024年末から2025年にかけて受領するとのこと。ただ、現在、ロシアウクライナ戦争においてウクライナ軍は毎日2万発の砲弾を射撃するもロシア軍に対して劣勢であり、2023年夏季反転攻勢では一日4万発を射撃していたため、スペイン軍の今回の2億ユーロ規模の砲弾も実質数日分でしかありません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)