■181万名へ避難指示が発令
本日の第二記事は予定を変更し災害関連を。豪雨災害は台風と異なり突然始まると共に時間が経つにつれて被害が拡大するものの対応が難しくなる特色があります。
九州西日本に、西日本豪雨や九州北部豪雨を超える雨量、特別警報の度に数十年に一度の豪雨という表現が為されますが、今回の豪雨は西日本豪雨や九州北部豪雨以上の文字通り過去最大の雨量を記録したここ数年間の雨量を超えており、広範囲に浸水被害を引き起こしています。戦後昭和の摩耶水害のような犠牲者こそ出ていませんが、死者が出ている。
総雨量1000mmを越える豪雨、驚くべき豪雨災害が終戦記念日を前にした日本を襲いました。八月の梅雨前線と表現する他ない異常気象により九州西日本を中心に断続的な豪雨をもたらし、一部では線状降水帯を形成、気象庁は14日に佐賀県と長崎県、福岡県、広島県へ相次ぎ大雨特別警報を発令、広島県は13日に続く二日連続の特別警報発令となります。
72時間雨量が雨量三か月分を越える、この異常事態が。佐賀県嬉野市で1024 mm,長崎県雲仙岳で935.5mm,熊本県山鹿市で855.5 mm,福岡県大牟田市で855 mm,佐賀市で831.5 mm,広島市三入で502.5 mm,岐阜県下呂市萩原でmm,長野県南木曽町で390.5 mm,▽滋賀県近江八幡市で349.5 mm,まさに経験無い豪雨が九州西日本へ降り注いだこととなります。
福岡県久留米市では住宅地への浸水被害が発生、先日大規模な土砂災害が発生した静岡県熱海市では、土砂崩れの原因となった不法な盛り土の残る一部が今回の豪雨により崩落する被害も発生しました。また佐賀県神埼市や長崎県長崎市など複数の箇所で土砂崩れが発生しています。京都市内でも清水寺と京阪清水五条駅の中間付近で石垣がつぶれる被害が。
佐賀県武雄市周辺では大規模な浸水被害が発生しており、2019年の浸水被害よりも浸水地域が広範囲に及んだ可能性が国土交通省の現地画像情報解析により判明しています。更に佐賀県大町町では付近の病院一階部分が浸水被害を受けています、ただ、病院は孤立していますが送電網が機能しており、備蓄した医薬品や食料により対応し、消防が救助中です。
長野県辰野町では天竜川系の大沢川が増水し住宅街の一部が浸水被害を受けている他、長野県岡谷市では土砂崩れにより死者が、また昨年豪雨災害により損傷した岐阜県下呂市の国道41号線が再度そばを流れる飛騨川の増水により剥ぎ取られ、通行止めとなっている。地域によっては八月の三倍の雨量が一度に降っており、今後とも警戒を続ける必要がある。
自衛隊が災害派遣中です。行方不明者の出ている地域では消防警察と共に自衛隊も出動しています。60の自治体へLO連絡幹部160名を派遣、派遣要請を受け13日に雲仙での土砂災害に対し大村駐屯地の第16普通科連隊が災害派遣、更に行方不明者が出ている事から、航空自衛隊は築城基地第8航空団と芦屋基地第3術科学校より警備犬を派遣しています。
六角川周辺で自衛隊は95名を救助したと発表しました。14日の時点で九州六角川の水害に対し西部方面航空隊より映像伝送装置を搭載したUH-1多用途ヘリコプターを派遣、更に730名の要員を待機、武雄市での水害では第4偵察戦闘大隊が情報収集、西部方面特科連隊が無人航空機による情報収集を実施、海上自衛隊から佐世保水中処分隊も参加しています。
大町町の水害へは西部方面混成団が災害派遣に当り、小郡駐屯地の第5施設団も加入、海上自衛隊佐世保水中処分隊と併せ、ボート35隻が投入されています。陸上自衛隊には施設科部隊が渡河任務用に渡河ボートを一定数装備しており、武雄市でも孤立者救助用に渡河ボートなど7隻が派遣されているとのこと。陸海空自衛隊の災害派遣は現在も継続中です。
181万名へ避難指示が発令されました。京都市内でも10万名以上に一時避難指示が発令されており、避難所の不足と退避におけるCOVID-19感染への危惧、難しい判断を迫らされている事でしょう。ただ、本日1300時には避難指示は徐々に緩和されていますが、Lアラート緊急安全確保がなお7万世帯17万名に対して発令されているとのことで、要警戒だ。
土砂災害警戒情報は佐賀県、福岡県、熊本県、広島県、奈良県、岐阜県、静岡県、長野県、山梨県、神奈川県、東京都、千葉県、福島県に相次いで発令されていますが、総雨量が多く地盤が緩むまでには時間を要する為、思わぬところでの土砂災害が警戒されています。そして留意すべき点としては、今晴れていても気象庁予報では今後まだ雨が降るという。
再び大雨の恐れが。現在西日本では雨が上がり一部で晴天となっていますが、現在は前線が太平洋上にあるためで、今夜にも前線が再び北上する見込み、前線上の低気圧が東日本を通過する事で、明日16日昼までに九州で180mm、関東甲信地方で80mmの雨量が見込まれ、17日までに西日本でもまとまった雨量が予想されています。報道発表にご注意ください。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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本日の第二記事は予定を変更し災害関連を。豪雨災害は台風と異なり突然始まると共に時間が経つにつれて被害が拡大するものの対応が難しくなる特色があります。
九州西日本に、西日本豪雨や九州北部豪雨を超える雨量、特別警報の度に数十年に一度の豪雨という表現が為されますが、今回の豪雨は西日本豪雨や九州北部豪雨以上の文字通り過去最大の雨量を記録したここ数年間の雨量を超えており、広範囲に浸水被害を引き起こしています。戦後昭和の摩耶水害のような犠牲者こそ出ていませんが、死者が出ている。
総雨量1000mmを越える豪雨、驚くべき豪雨災害が終戦記念日を前にした日本を襲いました。八月の梅雨前線と表現する他ない異常気象により九州西日本を中心に断続的な豪雨をもたらし、一部では線状降水帯を形成、気象庁は14日に佐賀県と長崎県、福岡県、広島県へ相次ぎ大雨特別警報を発令、広島県は13日に続く二日連続の特別警報発令となります。
72時間雨量が雨量三か月分を越える、この異常事態が。佐賀県嬉野市で1024 mm,長崎県雲仙岳で935.5mm,熊本県山鹿市で855.5 mm,福岡県大牟田市で855 mm,佐賀市で831.5 mm,広島市三入で502.5 mm,岐阜県下呂市萩原でmm,長野県南木曽町で390.5 mm,▽滋賀県近江八幡市で349.5 mm,まさに経験無い豪雨が九州西日本へ降り注いだこととなります。
福岡県久留米市では住宅地への浸水被害が発生、先日大規模な土砂災害が発生した静岡県熱海市では、土砂崩れの原因となった不法な盛り土の残る一部が今回の豪雨により崩落する被害も発生しました。また佐賀県神埼市や長崎県長崎市など複数の箇所で土砂崩れが発生しています。京都市内でも清水寺と京阪清水五条駅の中間付近で石垣がつぶれる被害が。
佐賀県武雄市周辺では大規模な浸水被害が発生しており、2019年の浸水被害よりも浸水地域が広範囲に及んだ可能性が国土交通省の現地画像情報解析により判明しています。更に佐賀県大町町では付近の病院一階部分が浸水被害を受けています、ただ、病院は孤立していますが送電網が機能しており、備蓄した医薬品や食料により対応し、消防が救助中です。
長野県辰野町では天竜川系の大沢川が増水し住宅街の一部が浸水被害を受けている他、長野県岡谷市では土砂崩れにより死者が、また昨年豪雨災害により損傷した岐阜県下呂市の国道41号線が再度そばを流れる飛騨川の増水により剥ぎ取られ、通行止めとなっている。地域によっては八月の三倍の雨量が一度に降っており、今後とも警戒を続ける必要がある。
自衛隊が災害派遣中です。行方不明者の出ている地域では消防警察と共に自衛隊も出動しています。60の自治体へLO連絡幹部160名を派遣、派遣要請を受け13日に雲仙での土砂災害に対し大村駐屯地の第16普通科連隊が災害派遣、更に行方不明者が出ている事から、航空自衛隊は築城基地第8航空団と芦屋基地第3術科学校より警備犬を派遣しています。
六角川周辺で自衛隊は95名を救助したと発表しました。14日の時点で九州六角川の水害に対し西部方面航空隊より映像伝送装置を搭載したUH-1多用途ヘリコプターを派遣、更に730名の要員を待機、武雄市での水害では第4偵察戦闘大隊が情報収集、西部方面特科連隊が無人航空機による情報収集を実施、海上自衛隊から佐世保水中処分隊も参加しています。
大町町の水害へは西部方面混成団が災害派遣に当り、小郡駐屯地の第5施設団も加入、海上自衛隊佐世保水中処分隊と併せ、ボート35隻が投入されています。陸上自衛隊には施設科部隊が渡河任務用に渡河ボートを一定数装備しており、武雄市でも孤立者救助用に渡河ボートなど7隻が派遣されているとのこと。陸海空自衛隊の災害派遣は現在も継続中です。
181万名へ避難指示が発令されました。京都市内でも10万名以上に一時避難指示が発令されており、避難所の不足と退避におけるCOVID-19感染への危惧、難しい判断を迫らされている事でしょう。ただ、本日1300時には避難指示は徐々に緩和されていますが、Lアラート緊急安全確保がなお7万世帯17万名に対して発令されているとのことで、要警戒だ。
土砂災害警戒情報は佐賀県、福岡県、熊本県、広島県、奈良県、岐阜県、静岡県、長野県、山梨県、神奈川県、東京都、千葉県、福島県に相次いで発令されていますが、総雨量が多く地盤が緩むまでには時間を要する為、思わぬところでの土砂災害が警戒されています。そして留意すべき点としては、今晴れていても気象庁予報では今後まだ雨が降るという。
再び大雨の恐れが。現在西日本では雨が上がり一部で晴天となっていますが、現在は前線が太平洋上にあるためで、今夜にも前線が再び北上する見込み、前線上の低気圧が東日本を通過する事で、明日16日昼までに九州で180mm、関東甲信地方で80mmの雨量が見込まれ、17日までに西日本でもまとまった雨量が予想されています。報道発表にご注意ください。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
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