■防衛情報-ウクライナ戦争
歩兵が小銃で戦車が戦車砲で撃ち合うだけが戦争ではないという事を痛感させられる視点です。

ウクライナは来たる2023年冬季に備え石炭備蓄などを進めている、イギリス国防省ウクライナ戦況報告17日付発表においてその概況が示されました。冬季の備え、2022年冬季にはロシア軍はウクライナの電力インフラなどを自爆型無人機により攻撃、飢餓作戦ならぬ凍死作戦を展開しましたが、ウクライナは気候変動による温暖化に助けられました。

石炭などの備蓄、2023年のウクライナは鉱工業要員を重点的に補填して石炭採掘を維持しており、石炭火力発電は勿論のこと石炭ストーブによる採暖などを準備しているとのことで、石炭ストーブであれば構造も簡単であり少なくとも投資は免れることが可能、またこのほか、石炭が枯渇した場合に備えて天然ガスの備蓄も進めているとしています。

ウクライナは重ねて電力網維持への熟練労働力確保も重視しており、再度厳寒期に電力インフラなどが攻撃された場合に備えています。今年の冬が厳冬となるのか暖冬となるのかは長期予報では確度が低い状況ですが、ロシア軍は現在、自爆型無人機の国産化を進めており、エネルギー供給に対する冬の攻撃は相当規模になると警戒しなければなりません。
■クリシチフカ近郊
南部戦線のザポリージャ州での戦闘について。これも空軍力が有ればと考えるとともにもう一つ我が国の場合は近接航空支援と航空阻止訓練の優先度の低さがなにかウクライナの苦戦から学ぶべき点を考えさせられる。

ウクライナは東部戦線クリシチフカ近郊で若干の前進に成功した、ISWアメリカ戦争研究所の8月17日付戦況報告において分析結果が示されました。クリシチフカはバフムト南西7㎞に位置し、この地域での攻撃成功はウクライナ側が発表した動画によりファクトチェックができたとのこと。他方、ドネツクでの反攻作戦は前身に至らなかったという。

ノヴォポクロフカへ、南部戦線ではザポリージャ州西部においてウクライナ軍は若干の前進に成功しており、オリヒフ南東16㎞のノヴォポクロフカで占領地を一部奪還した事がウクライナ側が14日に発表した動画から確認されました。他方、ロシア軍はクピャンスク近郊のヴィルシャナにおいて全身を主張していますが、映像などでは確認できません。

ザポリージャ州での戦闘について、ロシア軍の現状として交代部隊を置かず第一線部隊を疲弊させているため、ローテーションにより休養と補給を重ねているウクライナ軍に対してロシア軍部隊の能力の劣化があり、仮にウクライナ軍が第一線を突破した場合、ロシア軍は第二線への後退を行うにも予備部隊の枯渇から大きな懸念を抱えているとのこと。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
歩兵が小銃で戦車が戦車砲で撃ち合うだけが戦争ではないという事を痛感させられる視点です。

ウクライナは来たる2023年冬季に備え石炭備蓄などを進めている、イギリス国防省ウクライナ戦況報告17日付発表においてその概況が示されました。冬季の備え、2022年冬季にはロシア軍はウクライナの電力インフラなどを自爆型無人機により攻撃、飢餓作戦ならぬ凍死作戦を展開しましたが、ウクライナは気候変動による温暖化に助けられました。

石炭などの備蓄、2023年のウクライナは鉱工業要員を重点的に補填して石炭採掘を維持しており、石炭火力発電は勿論のこと石炭ストーブによる採暖などを準備しているとのことで、石炭ストーブであれば構造も簡単であり少なくとも投資は免れることが可能、またこのほか、石炭が枯渇した場合に備えて天然ガスの備蓄も進めているとしています。

ウクライナは重ねて電力網維持への熟練労働力確保も重視しており、再度厳寒期に電力インフラなどが攻撃された場合に備えています。今年の冬が厳冬となるのか暖冬となるのかは長期予報では確度が低い状況ですが、ロシア軍は現在、自爆型無人機の国産化を進めており、エネルギー供給に対する冬の攻撃は相当規模になると警戒しなければなりません。
■クリシチフカ近郊
南部戦線のザポリージャ州での戦闘について。これも空軍力が有ればと考えるとともにもう一つ我が国の場合は近接航空支援と航空阻止訓練の優先度の低さがなにかウクライナの苦戦から学ぶべき点を考えさせられる。

ウクライナは東部戦線クリシチフカ近郊で若干の前進に成功した、ISWアメリカ戦争研究所の8月17日付戦況報告において分析結果が示されました。クリシチフカはバフムト南西7㎞に位置し、この地域での攻撃成功はウクライナ側が発表した動画によりファクトチェックができたとのこと。他方、ドネツクでの反攻作戦は前身に至らなかったという。

ノヴォポクロフカへ、南部戦線ではザポリージャ州西部においてウクライナ軍は若干の前進に成功しており、オリヒフ南東16㎞のノヴォポクロフカで占領地を一部奪還した事がウクライナ側が14日に発表した動画から確認されました。他方、ロシア軍はクピャンスク近郊のヴィルシャナにおいて全身を主張していますが、映像などでは確認できません。

ザポリージャ州での戦闘について、ロシア軍の現状として交代部隊を置かず第一線部隊を疲弊させているため、ローテーションにより休養と補給を重ねているウクライナ軍に対してロシア軍部隊の能力の劣化があり、仮にウクライナ軍が第一線を突破した場合、ロシア軍は第二線への後退を行うにも予備部隊の枯渇から大きな懸念を抱えているとのこと。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)