■艦これ10周年!
運営及び"提督"の皆様おめでとうございます。艦これ-艦隊これくしょん、本日はそのWebブラウザゲーム運営開始から10周年という記念すべき日となりました。
艦これ、軍事シミュレーションゲームであり育成シミュレーションゲームであるWebブラウザゲームです。艦娘という第二次世界大戦中の艦艇及び支援船などを擬人化したキャラクターを訓練や改修と近代化により強化し、演習や物資の輸送を重ねて練度を向上させたうえで、6隻から成る艦隊を組み深海棲艦という強大な未知の敵と戦う、というものです。
10周年、多くのWebブラウザゲームが一年間さえサービスを維持できないという大量生産大量消費の時代にあって、2022年時点で460万ものユーザ数に支えられ10周年を迎えたかたちです。軍艦を擬人化した作品は過去にもありますが、この社会現象という規模で長期に渡り維持されている作品は、Webブラウザゲーム史においても稀有な事例といえます。
ゲームではある。しかし、擬人化されてはいるもののキャラクターのモデルとなったものは実在の艦船であり、キャラクターの台詞一つ一つや艤装と称される服装の意匠一つとって史実に依拠したものであり、関心さえあれば、艦船の歴史、それには建造や要目は勿論、第二次世界大戦における海戦、という史的事実への関心の入り口となっているでしょう。
大和以外戦艦を知らずゼロ戦以外知らないという概況を一新させた点が凄い。陸軍の航空母艦や潜水艦の存在、歴史を教科書でなぞるだけでは忘れ去られている数多くの駆逐艦、いまは友好国で同盟国である諸国との厳しい歴史、昨今は海外艦という外国艦のキャラクターも増えており、これにより世界の艦船や海事史への関心も広まっているのですね。
ゲームである為に、深い視座への入り口ではあっても、勿論、入り口の定義は個々人にゆだねられている為に、愉しみ方は人それぞれではあるのですが、なによりユーザ数は460万という、それだけ多くの関心があるという事で、この入口は全国の慰霊碑清掃や艦艇広報の補完に軍港都市や造船産業への関心、大きな世界観は現実の世界へ確かに繋がっています。
史実とゲームを混同すべきではないとの指摘がある事も事実です。しかし、史実への間口は指摘する方の視座ほど果たして広いものでしょうか。時機や縁が無ければ視座は広がりませんし交流にも限界があります、ここに大きな一石を投した点は重要であり、簡単な事ではありません。艦隊これくしょん世界観が今後も大きく羽ばたく事を願ってやみません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)
運営及び"提督"の皆様おめでとうございます。艦これ-艦隊これくしょん、本日はそのWebブラウザゲーム運営開始から10周年という記念すべき日となりました。
艦これ、軍事シミュレーションゲームであり育成シミュレーションゲームであるWebブラウザゲームです。艦娘という第二次世界大戦中の艦艇及び支援船などを擬人化したキャラクターを訓練や改修と近代化により強化し、演習や物資の輸送を重ねて練度を向上させたうえで、6隻から成る艦隊を組み深海棲艦という強大な未知の敵と戦う、というものです。
10周年、多くのWebブラウザゲームが一年間さえサービスを維持できないという大量生産大量消費の時代にあって、2022年時点で460万ものユーザ数に支えられ10周年を迎えたかたちです。軍艦を擬人化した作品は過去にもありますが、この社会現象という規模で長期に渡り維持されている作品は、Webブラウザゲーム史においても稀有な事例といえます。
ゲームではある。しかし、擬人化されてはいるもののキャラクターのモデルとなったものは実在の艦船であり、キャラクターの台詞一つ一つや艤装と称される服装の意匠一つとって史実に依拠したものであり、関心さえあれば、艦船の歴史、それには建造や要目は勿論、第二次世界大戦における海戦、という史的事実への関心の入り口となっているでしょう。
大和以外戦艦を知らずゼロ戦以外知らないという概況を一新させた点が凄い。陸軍の航空母艦や潜水艦の存在、歴史を教科書でなぞるだけでは忘れ去られている数多くの駆逐艦、いまは友好国で同盟国である諸国との厳しい歴史、昨今は海外艦という外国艦のキャラクターも増えており、これにより世界の艦船や海事史への関心も広まっているのですね。
ゲームである為に、深い視座への入り口ではあっても、勿論、入り口の定義は個々人にゆだねられている為に、愉しみ方は人それぞれではあるのですが、なによりユーザ数は460万という、それだけ多くの関心があるという事で、この入口は全国の慰霊碑清掃や艦艇広報の補完に軍港都市や造船産業への関心、大きな世界観は現実の世界へ確かに繋がっています。
史実とゲームを混同すべきではないとの指摘がある事も事実です。しかし、史実への間口は指摘する方の視座ほど果たして広いものでしょうか。時機や縁が無ければ視座は広がりませんし交流にも限界があります、ここに大きな一石を投した点は重要であり、簡単な事ではありません。艦隊これくしょん世界観が今後も大きく羽ばたく事を願ってやみません。
北大路機関:はるな くらま ひゅうが いせ
(本ブログに掲載された本文及び写真は北大路機関の著作物であり、無断転載は厳に禁じる)
(本ブログ引用時は記事は出典明示・写真は北大路機関ロゴタイプ維持を求め、その他は無断転載と見做す)
(第二北大路機関: http://harunakurama.blog10.fc2.com/記事補完-投稿応答-時事備忘録をあわせてお読みください)