イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

数式

2006-05-27 | 2006年度(1/13まで)
 青春時代、心が躍る感銘を受けたのは、当時同志社大学教授の市川亀久弥教授の創造プロセスを記述した等価方程式であった。これを期に、人間の根源的な営みを数式で記述できればという夢をもった。
 進学した管理工学科はオペレーションリサーチや統計学など、人間の営みを数学的にアプローチする研究も盛んであり、某先生に相談にあがった。その時、行動科学の研究室でそのような研究をやっていると聞き、F先生に相談にあがった。「非線形関数の直感的学習」という、テーマを聞き卒論のテーマにすることにした。その後の一年、実験心理学のレンズモデルに打ち込み、あっというまに卒業研究も終了した。もっと研究したいという思いが確実にあったが、実社会に入り、あっという間に50歳をこえてしまった。
 今、中沢新一氏の最新作、芸術人類学を今味わいつつ読んでいる。レヴィ=ストローク氏の神話公式、「マトリックスの論理学」に記載されているハイゼンベルクや、心理学への応用の話は青春のころの熱き思いを確実に蘇らせてくれる。
 もう一つ、恩師植村高雄先生の宗教心理学の勉強の中にも、数式で記述されている重要な思想がある。
 数学は、実社会では余り価値がないのではと諦観していたが、これから、もう一度勉強しようと思う。