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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

備えよ!(縄文からの風 ⑧ 3/10)

2015-04-03 | 第九章「愛」

 縄文時代の本をいろいろ調べていると、2000年に発覚した旧石器遺跡捏造事件について遭遇することが多い。2000年というと私は縄文のジの字も興味なく、ただマスコミから事件を知っただけである。この事件を契機に考古学の信用が落ちたようであるが、今朝調べてみると、不正をしたA氏が問題なのは判るが、同僚ともいえる学者の多くがA氏を疑うことはなかったようなのだ。

 このA氏の発掘成果(捏造された)から、学会も日本の考古学愛好者も例えばDNAの研究からくるホモサピエンス、アフリカ起源説より、原人から新人に滑らかに繋がるように見える、アジア原人進化説のような一昔前の学説に惑わされたりしたと思う。そのダメージは結構大きいのではと思う。

 世の中には、マサカとか階段を外されるといったような、信じていて無防備になる心理現象が存在する。それが、ある日突然牙をむく。これは他人事ではない話だ。

 今、たまたま「あらゆる危険から身をまもる 民間防衛」(腹書房)を手にしている。これはスイスの国民がみな手にしているマニュアルだが、実によくできている。

 すべて疑心暗鬼になる必要はないが、例えば福島第一原発のような話もある。2000年に発覚した捏造事件と2011年の原発事故。もちろん規模も影響も全く違うが、同じような構造が見え隠れする。やはり、自分と他者の為にわれわれは注意すべき点は注意をし備えなければならないだろう。

 ところで、富士吉田の縄文人のことを考えたりすると、大噴火の前に逃げたり、そして戻ったり。なかなかうまく対応しているようだ。平和ボケしている現代人(私のこと)より実にしたたかなようだ。

縄文からの風⑧ 2/10

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