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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

髪を整える道具を観ながら・・・(リモート時代と縄文と私 2/10)

2020-06-10 | 第四章「愛とゆるし」

 緊急事態宣言の最中に自分の髪のケアについて考え、新たな一歩を踏み始めた人も多いようだ。奥様に手伝ってもらって髪を整える方、自分ですきバサミなどをつかって散髪した方、どうせ自宅にいるだけだからと何もしない方・・・

 そして、今緊急事態宣言が解除されても、いったん始まった変化は止まらないところがある。私も今後のことを考えてすきバサミを買ってしまった。そして、少し試しながらふと机の中の黒曜石に目がとまった。そして、髪を黒曜石で切れるか試してみたが、当たり前に切れる。恐らくかなりの確率で縄文時代の祖先達は黒曜石を髪の手入れにも使ったのだと思う。しかし、どのように散髪し、どのような形状のものを使ったのだろうか?髪は神秘的なところがあるので、高度な髪結いを行う名人もいたかもしれない。妄想は尽きない。

 時代の変曲点。それは緩慢にやってくるのではなく、嵐のようにやってくる。今回のCOVID-19もそうだったかもしれない。自分のことを考えても1月の時点と6月の時点で、今まで考えてないような変化があった。

〇気功・太極拳サークル  
 1月 月二回の公共施設を借りての練習
 6月 毎週1回のZoomによる練習

〇生き甲斐の心理学勉強会 
 1月 新宿の公共施設を使っての勉強会
 6月 Zoomを使っての勉強会

〇外出          
 1月と6月を比べると1/2、1/3

〇マスク・散髪・食事   
    1月 使い捨てマスク、床屋さん
    6月 手作りマスク、すきバサミ

〇食事          
    1月 外食が結構あった。新年会もあり
 6月 自宅での食事が増える
    同世代の飲み会が無くなった。

 これはほんの一端だが、仕事やプライベートの生活の変化は凄まじく、もう元の状況には戻れないと感じている。例え、新型コロナのワクチンができたと仮定しても、ZoomなどIT依存や可愛い手作りマスクがなくなるとは思えないがどうだろうか。

 テレビを何となく見ていたら、IT業界の経営者が「デジタルシフト」という言葉を使っていた。最近の株価を見ているとそんな期待があるのだと思うが、信じられない回復基調だ。ただ、大きな変化は私たち庶民に痛みをもたらす。そして、時代は今まで無視されていたような点に光をあてはじめたように感じている。

 今日は老人ホームで暮らす母に会った。新型コロナの影響で3ヶ月以上面会不可が続いたがやっと会えたのだ。この老人ホームでは、思いがけず関係者のご努力でZoomで面会ができるようになり、大変有難かった。ただ、今日のように実際に五感・体感の下で会う感動にはとてもではないが及ばない。生があり死があり、五感・体感があり魂のある人間。社会のうねりは、一見便利な道具のもとで、さらなに何か生きにくくなる方向になるのだろうか。以前、携帯が普及しはじめたころは、何と便利だと絶賛したものの。24時間いろいろ追っかけられて、確かに効率?はよくなったかもしれないが、疲れがたまるのが実態だったかのように。

 ところで、大きな変革期というと私の脳裏には2つの時代が浮かんでくる。一つは持統天皇の時代。所謂、大化改新の年に生まれ、日本という律令国家が誕生する時代に活躍した政治家・持統天皇。その行動範囲は記録で調べてみると、大和の国にとどまらず九州から東国まで広範囲だ。どのような風景を女帝は見てきたのだろうか。

 もう一つの縄文後期中葉(3500年前のころ)この時代にも持統天皇のような時代の人は何人か存在したのだと思うが、文字文化を受け入れなかった縄文文化にはその記録はない。しかし、当時については考古学者の努力で研究が進んでいるようで、私は門外漢ではあるが研究書を貪り読んでいる(どこまで理解しているかは訊かないでほしい(笑))。何が面白いかというと、時代が下って弥生時代(最近は3000年前から始まるという説になってきたようだ)は西日本から米の水稲栽培が始まるが、東日本は米の水稲栽培が結構遅れる。昨年であったかある考古学の先生が言われていたが、西日本では銅鐸が祭りの時に使われるようになっていくが、東日本ではそれに対応する祭りでは土偶が使われていたとのことだった。そうした東西の文化の一つの原型ができたのが、3500年くらいからという説に興味津々である。

 何で私が縄文に拘りつづけているか。私は日本では珍しいキリスト教、カトリックの幼児洗礼を授かり、青春時代から暫くカトリックから離れていたものの、年を取るに従ってカトリックに戻って行った。日本人の心は、かつて日本人ブームもあり、随分外国と異なっているように研究された時期がある。U先生によると、日本人の心の特性(外国から見て変に感じる)は①汚れと禊ぎ②恥の文化③もののあはれ④甘えの構造⑤幽玄の美⑥侘びと寂・・・だそうだ。今回のCOVID19でも欧米から見ると、あきれるような緩い制限で整然と自粛できたのも、こうした6つの要素と無縁では無いと思う。
 少し話しを戻そう。そうした世界的には特異な日本の中で人口の1%にも満たないキリスト教に何故なれたのか?しかも、キリスト教は日本の厳しい禁教の時代もくぐり抜け500年近く連綿と信仰を根付かせている。それは、文化の根にキリスト教の根と繋がる何かがあるのではないか。それを縄文後期の探索をしつつ楽しく妄想している。

  時代の変革期。その時代は大きな痛みを伴うのだと思う。具体的には私たちの中にある各々の理想と現実のギャップが開き、つまり当たり前のことがなくなりストレスが多い状況。そんな時は新たな理想とか現実の受け止め方を模索する時期でもあるのだろう。

 怒りを感じる。持統天皇の時代に怒りを感じた人々、縄文時代後期に怒りを感じた人々と何か連帯感を感じてしまう。今回の巣ごもりの時期に、私は自分のうちに怒りを招く深層の問題の一つを解決したように思う。いつの時代の人も例えば食べるという行為がある。命を得るために他の命を滅ぼすというのが食の実相だと思う。それをどうゆるすのか。恐らくそれには人間の側だけでは解決できない深淵がある。神仏の存在。それがその種の怒りを解く鍵になるのかもしれない。


 そして、自分の心のうちを自分で傾聴する大事さ。受容と共感と一致でと簡単に言うが、簡単ではない。それは祈りの世界に通じるものがあるようだ。

リモート時代と縄文と私 2/10 

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