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縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

親密になるのを恐れるのは・・今も縄文時代も(5/10 心理学の世界と縄文)

2022-09-19 | 第十一章「五感で面白おかしく」

「生き甲斐の心理学」を20年くらい学んできたが、私と貴方の関係のしかたに過去の心の傷というか、そういったことが原因となり親密になりそうになると避けたりする現象を学んだ。

関係は、親子、友人、男女、神仏・・・いろいろあるように思う。また、心の傷?となるような過去の出来事と背後の感情・・疑惑感、罪悪感、劣等感・・もある。

年をとってからの傷は、年齢を重ねるうちに思い出して簡単に大人の解釈で、「それも自分の成長の糧になったな」などと思い返したりするが、幼いころのことは、無意識の中で残るものも多いと思う。しかし、記憶に上るものの中には無理のない範囲でのんびり自分と対話をする中で、幼いころに缶詰のように当時の解釈で固定化されイメージを解放することも出来るようであった。

今思い出しているのは劣等感に関するものであるが、劣等感というのは人を謙虚にし学びを育んだりするものとして大切だが。時には自信喪失を招くだけでなくいろいろな人間関係に暗い影を落とすこともあるようだ。小学校から思春期、青春時代の思い出はいろいろあるが、関係の仕方に悪い影響を与えることもあるようだ。しかし、広い世界に触れていろいろな幸福感を体験する中で固執的な思いから解放されることもあるようだ。啄木の次の有名な歌は、かなり他面的な歌であるが、この多様な幸福感ということでも納得できる。

友がみなわれよりえらく見ゆる日よ花を買ひ来て妻としたしむ

先週、楽しい語らいの中で自動車教習所の話題があった。昔、私は非常に運転は苦手で、学生時代にはせっかく教習所に通ったものの挫折した経験まであった。当時は随分個性豊か(笑)な教官も多かったようだ。

さて、縄文時代を学ぶ中で、下手な土器のことを思い出した。昨年だったか、制作途中で何となく歪んだりした、下手な土器の展示を2カ所で見たが、何となく親しみも持てる歪んだ土器などは、一説によると土器作りの工房などで外に出せない土器として、ちょっとした道具として使ったのではないかとか、いろいろな推測があるようだ。

実際は本人に訊いて見ないと分からない問題で、今も縄文人も同じだと思うが、劣等感の原因となったり、あるいはうまく処理ができず関係の仕方に悪い影響を与えた可能性もあるかもしれない。その土器制作者は、失敗をバネに土器作りの名人になったかもしれないし、別の畑の漆職人になったかもしれない。その痛手で男嫌いになったが、最終的にはめでたく結婚をしたり、あるいは神官になったかもしれない。さまざまな妄想は今日も健在である。

5/10 心理学の世界と縄文

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       森裕行

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