
出勤前に、メガネがないことに気づき、あちこちと探す。そそっかしい私は、時々やってしまう。先日もしてしまった。
しかし、この日常の中で誰もがありそうな物探しは、ストレス曲線の理解にとてもいいかなと思った。さらに、自分でもこの悪い癖を見直すために今日はちょっと真面目に考えてみよう。
まず、出勤というタイミングで、メガネを探したのは、勤務にはメガネが必要という理想がどこかで意識され、メガネがないいう現実が意識され不安が湧いたからだ。
ありそうな場所Aを探す。ない。出勤時間が迫る。あと、10分でメガネを探さなければと理想が高くなる。不安が怒りとなり、ドキドキし、手当たり次第にB、Cを探す。ない。
ふと、過剰に焦っている自分に気づき。少し、深呼吸して、メガネを使ったと思われる記憶をたどる。そういえば、今朝散歩に行ったが、その時のジャンパーのポケットでは?あった。
この一連の流れはストレス曲線理解に大事だ。
まず、今までも述べたように、出勤という大切なときに仕事で大切なメガネに気づくのはストレスのおかげである。気づいた不安が大げさかもしれないが、生き抜く力になるのだ。不安がなければ、仕事場でこまったことになる。
次に、状況が変わる(大抵は時間が大きなファクター)中で、不安が怒り、怒りが身体症状(ドキドキするなど)、身体症状がウツ、錯乱へと亢進する。
そして、大事なことだが、こうしたストレス曲線の中に突入すると、真実(この場合はメガネ)が見えにくくなるのだ。防衛機制の投影があったり、感情転移があったり、合理化があったりで周りの人に迷惑をかけるだけでなく、さらに真実(メガネ)から自分の眼がそらされる悪循環に。
ただ、自分の感情に気づき、そんな自分をちょっとゆるし、ひと呼吸する余裕(意識化)があると、悪循環から離脱できるようだ。自分の感情を受容しつつ、あれこれ自問自答する。
自分の理想が病的になっていないか。本当に10分でメガネを探す意味があるか。代替えのメガネでも事足りるのでは。出勤を一時間遅らすという選択もあるかもしれない・・・さらに、探すという行動に揺らめきがないかなどもある。
最後に、真実は自分だけが知っているということも悪循環から離脱するポイントだ(生き甲斐の心理学の重要な考え方)。
通常、他人は人のメガネについて関心はほとんどない。いくら身内だからといって、どこにメガネを持ち歩いてたかについては知るわけがない。
そして、メガネのありかが分からなくなるのは、ストレス曲線が誘引となり防衛機制が働くからなのだろう。自由な心を取り戻すのが大事である。
好転のためのストレス曲線 3/10