
先月の関西での勉強会に参加した時に、宮内庁には認定さてていないが、継体天皇の御陵として確実視されている、今城塚古墳に連れて行っていただいた。木々でこんもりとした墳墓の上で、日本の揺籃期を味わわせていただいた。7-8世紀の天武天皇ー持統天皇の時代に日本の原型ができる、それ以前。しかも、大和でも竪穴式住居が多かった時代、6世紀。その揺籃期はどのようだったのだろうか。興味がますます湧いてきたのだ。
黒岩重吾さんの小説、「北風に起つ」を味わって読んでいるが、牛歩のようでまだ70ページしか進んでいない。私は、今縄文中期の小説を書いているのだが、資料がほとんどない中(縄文時代はさらさらに)書かれている黒岩氏にただ脱帽である。しかし、私も縄文小説を書いていることもあり気付いたのだが、社会が成り立つ基本的なインフラが想像にしろ把握していないと小説は書けない。たとえば暦はどうだったか?交通手段はどんなだったか?衣食住はどうだったか?当時の支配者階級が世界(半島や大陸など)を見る目はどうだったかとか、宗教やj家族制度はどうだったか?など。
しかし、天皇家をはじめ蘇我氏、物部氏、大伴氏、・・・などのルーツに触れる揺籃期の話は興味深い。