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歴史を勉強するとリアリティが深まる (生育史を楽しむ 7/10)

2017-02-09 | 第二章「五感と体感」

 石川啄木ではないが、故郷というと五感体感を使って、故郷を味わいたくなる。

 さて、私にとっての第一の故郷は新宿区の四ツ谷なのであるが、この15年くらい四ツ谷から離れて暮らしているが、その知覚は刻々と変わってきているようだ。

 五感そのものは衰えることはあるかもしれないが、さほど変わっていないと思う、それにも関わらず変わってきたのは、知覚の知の部分かもしれない。

 旅行でも、身近な地元でも、それにかかわる知が変わると当然だが知覚は変わり、リアリティが不思議に増してくる。自分との関係が深まるということなのだろう。

 今、四ツ谷・荒木町の高須藩上屋敷四ツ谷邸に思いを寄せているのだが、特に高須四兄弟、德川慶勝、一橋茂栄、松平容保、松平定敬の生育史を追いつつ、アースフィーリングを味わうと何ともいえない気持ちになる。昔は幕末と自分との接点は殆どわからなかったが、今はいろいろ調べることによって、例えば曾祖父との関係などを妄想するだけで身近になってくる。

 勿論、限られた情報しかないので、知の部分は不透明そのものかもしれない。しかし、その中でも、当たり前の風景に自分なりのリアリティを重ねることができるように感じる。

 

生育史を楽しむ 7/10

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