昨日は、四ツ谷で小学校、中学校をともに過ごした友達と再会し、夜は昔話を楽しんだ。
かつて若いころは、同窓会誌などを見ると、年取った先輩が同窓会で楽しむ写真などを見ると、懐古趣味というか隠居後のたのしみ、そして非生産的なもののように感じたものだった。
しかし、昔話に花を咲かせることは、U先生の「生き甲斐の心理学」を学んでくると、非常に積極的な価値を持つものだと思うようになった。「体験の解釈が変わると世界が変わる」とよく言われる。幼いころに見聞きした経験は、普通、その時の自分の解釈をもとにして封印されてしまう。ところが時間を経て、友達・他者の眼をとおして、あるいは今の自分の眼をとおして、解釈に検討が加わえられる。
その時代の自分を俯瞰し、何か愛おしい自分を発見する。それを期に体験の解釈が変わり、世界が違って見えて来る。それは、結構創造的なプロセスであり、時には長い間悩んできた問題を解決することもあるように思う。気楽で何を話しても受け入れてくれる友人が、その集まりにいれば幸いだ。これからの人生に大きな意味をもたらすこともあるだろう。
生育史を楽しむ 8/10