イキイキと生きる!

縄文小説家・森裕行のブログです。身近な縄文を楽しみ生き甲斐としています。「生き甲斐の心理学」の講師もしています!

コロナに負けない明るい感情とは? (1/10 明るく生きるとは・・)

2022-01-19 | 第二章「五感と体感」

今年の年末年始はコロナも落ち着いていて、まわりの何人かの人は羽を伸ばして楽しんだようだ。私もその一人であるが、昨年一昨年と不安な年末年始でいつもの正月が迎えられなかっただけに(それが重要かも)、喜びがひとしおであった。

それから流行語になっているのだろうが「押す」と言う言葉を最近良く聞く。「生き甲斐」とか「本物の感覚」というか、その裏には健全な何かがあるようにも感じる。ひょっとしたら自然災害やコロナ禍をくぐり抜ける私達の魂の叫びかもしれない。そして、それは本当の喜びというか明るい感情を指向しようとしているのかもしれない。

さて、感情に関して「暗い感情」が人間の本質か、「明るい感情」が人間の本質かという重要な問いかけがある。暗い感情というかストレス曲線は理想と現実のギャップと考えれば分かりやすいが、明るい感情は何だろうか。昔ある人が理想より現実がうわまった感謝の状態ということを言われたことを思い出したが、理想とか現実の問題はさておいて感謝の状態というのは明るい感情と密接に繋がるかもしれない。

明るい感情。例えば友好的感情を考えてみると、怒りという暗い感情と感情の質が似ている反対の感情のように思える。夫婦げんかは犬でも喰わないということわざがあるが、怒りと友好的感情は結構微妙に変化し他人が口を挟むべき問題ではないようだ。他にもウツと幸福感、錯乱と統御感・・質的に似ていて反対の感情がある。

そんなことを思い巡らすと。本当の明るい感情は感謝の状態に関係し、暗い感情から派生する感情と言えるのかもしれない。そして人間の感情の本質は暗い感情なのだろう。

正月。これを冬至のまつりと考えると、冬至の祭りは日本だけでなく世界的規模の祭りのようである。祭りであるので個人的な楽しみと宗教的な楽しみが含まれる。そして、世界的なので起源は人類がアフリカを出立する以前の10万年とか20万年前に遡れるかもしれない。

現代人は現代的な暦とか時計になじんでいて冬至を記号のようにしか感じられないが、縄文の勉強をしていたせいで、夜空に親しみ昼の太陽の位置を意識すると暦や時計がなくても二至二分などは簡単にわかるのではと最近思うようになってきた。

そして、微妙な天体の運行の中に前向きな解釈を元に怒哀から喜楽を生み出す。西行法師の有名な「願わくば 花の下にて 春死なん その如月の 望月の頃」も死を最上の喜びに解釈で変えている歌かもしれない。

1/10 

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月から縄文時代の恋愛を想像する・・(10/10 年末年始に理想と現実を考える)

2022-01-17 | 第二章「五感と体感」

暗いニュースがやたらと多い中、縄文時代の恋愛を妄想している。と言って縄文時代は無文字であったので、恋愛の歌などは当然ながら残っていない。あるのは土器などに描かれた月の軌跡を想わせるような図像とか、文字文化が日本で始まるころ(7-8世紀)の文献(過去の記憶も含まれる)だけである。

月は三日月から見え始め満月になり、やがて見え始めるのが深夜、早朝となって消えていく。その姿はだれでも分かるが、その軌跡(夕方や早朝に見た場所の記憶)は月を意識すると現代人でも気がつくのだが、大空に弧を描き古代の人にとっては、それでカレンダーの代わりにもなる(一ヶ月は約30日)ので、生活が掛かっていて真剣に見ていたのに違いない。

その月(三日月など美しい姿)を観て縄文時代の男女はどのような言葉を交わしたか興味が湧くが、当然ながら記録はない。しかし縄文の月の文化がまだ残っていたのではと思われる7-8世紀の文献にヒントはないかと調べると(井戸尻考古館の井戸尻に記載あり)有名な大伴家持の歌にたどり着いた。家持16歳の歌と妻の坂上郎女の歌があり、その掛け合いが男女の魂の歌と言ってもよいほど秀逸である。

月立ちて ただ三日月の 眉根掻き 日長く恋ひし 君に逢へるかも
(万葉集 993 坂上郎女)

振り放(さ)けて 三日月観れば 人目見し 人の眉引き 思ほゆるかも
(万葉集 994 大伴家持)   以上 小学館 日本古典文学全集参照

当時は眉がかゆくて掻くというのは恋の前兆と考えられていたようで、三日月型の眉を掻く女性の気持ちが何とも素敵だ。
それに対して家持の歌は女性の眉を通してのわくわく感もさるものの、月の軌跡、三日月から満月そして消えてゆく月の眉型の軌跡も視野にあるようで、それから先の時間の変化も感じ、やや観念的なところは男性的ともいえる。

1200年前から3500年前とか5000年前とかの縄文時代を想像するのは叱られてしまうかもしれないが、当時は月の文化、月読みの文化であると想像できるので、同じようなことがあったのではと。

縄文時代には今回のトンガのような火山の大爆発もあり(鬼界カルデラ)、また大陸の影響もあるので今と同じようなパンデミックもあったと思う。そんな中でも素敵な天国のような恋愛もあったのでは。やな事もあるが良いこともあると思いを馳せたい。

10/10 年末年始に理想と現実を考える

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自分の内奥の声を聴く・・今も縄文時代も(9/10 年末年始に理想と現実を考える)

2022-01-15 | 第一章「意識と知覚」

先日、「生き甲斐の心理学」の講座のときに大事な問題で苦労しているとき、その回答は自分の中にあるはずだ。それをどのように聴くかという話題があった。

これは耳にしたことがあるかもしれない傾聴を、自問自答に当てはめたものだ。と言って本当はこの自問自答を他者に当てはめたものが傾聴かもしれない。自問自答が上手な人が傾聴が上手とも言え、私はこちらのほうが本質かもしれないとすら思ってしまう。

いくつかの要点がある。心の仕組みで防衛機制というものがある。抑圧、抑制、合理化、知性化、退行、反動形成、昇華、補償、逃避、・・・フロイトが14の防衛機制として挙げたのは有名だ。心を守るという意味でとても大切であるが、自分の感情が見えにくくなったりで傾聴という意味では障害になってしまう。リラックスして自然体になるようにする。無防備という便利な言葉があるが、それに近いかもしれない。

受容とか共感、間という言葉も傾聴ではよく聞く。自問自答の場合だとちょっとニュアンスが変わるが、本質は同じなのであろう。自分の置かれた状況その中で、湧きおこってきた思考・感情・行動、それを客観視する自分が賛同しないまでも認めてあげる余裕。これはどこかで自分が愛されているという実感とも関係する。親や友人、配偶者などもあるだろう。あるいは神仏、Something Greatかもしれない。人はどこか頼りないので神仏・・が良いかもしれない。

そして、最後は湧きおこってくる気分や感情をも含めた自分自身への真剣な対話なのだろうか。

いろいろとごちゃごちゃと語ったあとだが、ふとある知人が毎朝、座禅をしていると言われ納得したことがある。人それぞれのやり方があるのだろうが、祈りの時間をきちっともつことは私の場合だ。一見無意味なようで実は大事なことだと思う。

蛇足だが、今私は縄文時代の後晩期に大変興味持ってをいる。この時代自然災害なども含め日本列島の祖先たちは苦労をしたようだ。その中で環状列石などの石を大量につかったりする祈りの空間を建設したりした。祖先もまた厳しい時代の中で。自分自身の無意識というか内奥の声に耳を澄ませたのであろう。

先日行った府中市の郷土の森。公園の中に府中市の清水ヶ丘遺跡の敷石住居址。

9/10 年末年始に理想と現実を考える

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もやもやした不安感への対応方法・・今も縄文時代も (8/10 年末年始に理想と現実を考える)

2022-01-12 | 第三章「無意識の世界」

クリスマスも正月も連休も過ぎて日常に戻ってくると、いつもの不安感が訪れてくるが、さらに、いつもと違うことが起こり、底知れぬ不安感まで感じたときどうするか。こうした時に自分でも簡単にできる対応のしかたをU先生から教えてもらったことがある。フォーカシングという方法だが、これを知っているだけで結構助かるものだった。6つのポイントがあり、全部でなくても一部自問自答するだけでも効果がある。

(1)今、いくつ不安があるか数えてみる。

(2)そのうちの一つを選ぶ。

(3)選んだ不安の場面を思い出す。ここで大事なのは自分がその場面でどのような  感情を抱いたかということで、具体的な不安とか怒りとかを思い出す。

(4)今度は、その不安が今後どのように展開するかを想い、その中で最悪の展開について思いめぐらす。 

(5)次に、その不安が最善の展開をした場合を思い巡らす。

(6)最後に、最悪と最善の間で、自分の腑に落ちるところを見つける。

さて、このアイデアは欧米から来た心理療法からなのだが、生き甲斐の心理学の勉強会でよく話題になる24節季の効用を付け加えたい。24節季は太陰太陽暦と密接に関係するが、今はどういう季節かということ(今は小寒)だけでも知ることで、何か落ち着くところがあるのだ。このブログの左にリンク集があり「≪≫暦のページ」をクリックすると現在の暦が表示される。

四季がはっきりしている日本列島。暦は縄文時代から使われている可能性があるようだ。生きるためにかなり昔から太陰太陽暦などの暦が存在していると私は思っている。

実際、私の愛読している井戸尻考古館の「井戸尻」にも縄文時代の土器の文様(双頭蕨手紋)と実際のクリノコンパスでの月の観測結果の比較研究が掲載されていて、縄文時代の太陰太陽暦の存在を類推されている。

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いろいろな世界の理想と現実 (7/10 年末年始に理想と現実を考える)

2022-01-10 | 第三章「無意識の世界」

この数日、さまざまな発掘調査報告書の中で暮らしている。興味が尽きない世界なのだが、ふといつの間にかどっぷりとつかっている自分が気になった。思い出してみれば10年前は、このような報告書を必死に読むことなど想像もしてなかった。

新しい経験というか、新しい世界に入るというのはこの年になっても新鮮でわくわくする。学生のころも計量心理学などの分野にわくわくしたが、就職して営業職につき、コンピュータ関係だったのでいろいろな業界の方の世界を垣間見て日々新鮮であった時代もあった。その後マーケティングの仕事もわくわくしたものだ。それが全くの進路を変えてNPOの世界とか、福祉などの人に関わる世界、小説書きの世界、さらに最近もいろいろな世界を経験させていただいている。

これは職業という切り口であるが、このほかにも海外で暮らしたり、転勤したり、あるいは宗教の世界(私はカトリックだが)もある。独身生活もあれば家庭をもつことも、あるいはある社会的な役割をすることもそうだ。いろいろな世界を経験していくと、表層的なイメージではない実感をともなったその世界での文化(独自の理想とか現実把握の仕方が隠れている)を身に着けるようになる。そして、これが重要だがその経験の中で見えてくるものがあれば、見えなくものもでてくる。このあたりは「生き甲斐の心理学」で人のこころの不思議な仕組みを知り意識することができた。

「生き甲斐の心理学」では別の大事なことも学んだ。私にとって大事なポイントの一つが、いろいろな世界を生きるにあたって、自己肯定・他者肯定のスタンスをはじめ、自己肯定・他者否定(傲慢)、自己否定・他者肯定(卑下)、自己否定・他者否定(破滅)の4つのスタンスの意味付けだ。自己肯定・他者肯定のスタンスは幸福曲線の道ともいえるがなかなか意識しないと難しい。自己肯定・他者否定(傲慢)のスタンスに陥ると理想は凶器と化し他者を時に過剰に攻撃することも。これは両刃の剣で自己をも攻撃することもある。

今の時代もこの不思議なメカニズムは当然働いているが、縄文時代もきっとそうであっただろう。土偶や石棒の不思議な変遷は何を語っているのだろうか。

7/10 年末年始に理想と現実を考える

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