先日モーツアルト生誕250年の松山モーツアルト会の会合で会った、林さんというアメリカを中心にして日本とかヨーロッパを仕事場にしている人の話だと絵葉書に1-2行書いて投函する、そういう文化がアメリカにはあるとか。日本みたいに別に長く書かなくてはと考えなくてもいいではというのが、林さんの意見であった。
それで思い出したのはもう30年ほど昔だが、フランコ・ロラというイタリア人の化学者とイタリアからスイスの方へ車でアルプス越えをしたことがあった。なかなかアルプスの峠を越えるのは今でも難儀なものだが、アルプスは景色もいい。
ロラはイタリア人だから2時間も車を運転しているとコーヒーが飲みたくなる。街道のカフェーに入ってカップチノかエスプレッソを飲む。そのときに絵葉書を買って、ほんの1行か2行書いて彼の両親に送っていた。それは彼だけのことかと思っていたら、そうではないらしいということを今回その林さんの話で知った。
そういった感覚を知っているかどうかは肌で経験をしてみないとわからない。国際化とかいうが、そういうのはものの本にも多分出てこないだろう。