Je l'aime bien. とか Je t'aime bien. とか聞いたりして愛しているのかとまたは愛してもらっているのかとは思ってはいけない。
とはラジオのフランス語講座で最近聞いたことですが、本当に愛していたり、愛されていたりするのはJe l'aime. とかJe t'aime.と副詞なしにいうそうですね。
これは昔小田実と開高健の「俗語英語表現」だかなんとかいう本にアメリカの男は女性を口説くときに
I love you.
といって他には何にも修飾語をつけないと書いてありました。それが「口説き上手」なんだとありましたが、口説き上手ではなくて言語感覚としてそうなんだろうとフランス語の話を聞いてそう思います。
どうしてなんでしょうね。bienとかbeaucoupとか副詞がつくと相対化されてしまうというのはどういう言語心理なんでしょうか。M先生のような言語学者に聞いてみたいところです。
(2014.6.26付記) eine "altere Dameとは老齢のご婦人ではなく、中年のご婦人だとかいうことも聞いています。
eine alte Dameは老齢のご婦人だが、絶対比較級のeine "altere Dameはalte Dameよりも年齢が上の婦人ではなく、相対的にお年の、すなわち、中年のご婦人となるとはどういう言語感覚なのでしょうか。