物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

双対基底

2006-08-20 09:52:28 | 数学

京都大学の北野さんの書いた「マクスウエル方程式」の中にあった「双対基底」がJohさんの「物理のかぎしっぽ」の解説で少しわかってきた。わかってきたというより違和感がなくなってきた。

ただ、まだ私の心の中でクリアできていないのは双対空間が元の空間と違うはずだのに同じ空間で記述されるように見えるところにまだ少し違和感が残っている。同じ空間に思えるけれども違った空間で記述をしているということなのだろうか。

これは同じベクトルを正射影で見るか、平行射影で見るかで反変ベクトル(ベクトル)か共変ベクトル(一形式)となるかが違うのだが、そこらあたりの問題をどう解決するかである。

でも、はじめに北野さんの本で双対空間の話を読んだ頃とは明らかに身近に感じるようになっている。少しは進歩をしているということだろうか。


徳島科学史研究会へ参加

2006-08-20 09:25:59 | 科学・技術

徳島科学史研究会と科学史学会四国支部の合同の年例会が8月19日に高松であった。1年ぶりで多くの人に会った。皆さん意気軒昂としている。それぞれの人の話の意図がはっきりとしていて面白かった。中にはもしそれにきちんと取り組んだら、将来すばらしい成果が現れるのではないかと期待されるものもあった。

私はLevi-Civitaの記号がどうして導入されたかの推測の話をした。このテーマはなかなか科学史とはいきかねる。「推測科学史」とでもいうべきものがあるならば、それに当たるものだが、「推測」では学問にはならないのだろう。

誰からも批判とか意見はたいしてなかった。それは単に意見が出せないということで、これでいいということではないのだろう。悩ましいところである。

でも徳島科学史雑誌への締め切りが10月1日なので、エッセイをまとめてみたいとは思っている。