昨日、徳島大学の蔵本キャンパスであった、科学史西日本研究大会に行ってきた。
発表者は12名だったが、終わりの方は数学史に関係したこと発表が4名だかあった。今まで、徳島科学史研究会ではこんなに多くの数学関係の人の話を聞いたことがなかった。
初等的な内容かもしれないが、聞いてすぐに判断できる気はしなかった。どういう内容であるかはもちろんわかるが。
私の発表は午後の発表の二番目であり、私のすぐ後はE大学のAさんであった。彼は工学部に勤めているが、力学教育の仕方への一つの提案であった。
私は「武谷三男は科学至上主義者か」というタイトルで話した。日本で「武谷三男論」を書いている人は彼を科学至上主義者だと思っているが、必ずしもそうではないということを岩波新書『原水爆実験』の記述から述べた。
岡本拓司さんとか、金山浩司さんとかが比較的最近「武谷三男論」を書いているのだが、二人とも岩波新書『原水爆実験』を引用文献または参考文献にはあげていない。
また、雑誌「技術と人間」に掲載された記事を集めた三つの本についても同様に挙げていない。それが岡本さんと金山浩司さんが、 私と異なったイメージを持つことになった理由ではないかと思っている。
武谷をこれから論評しようとすると、これらの書をも参照すべきであると強調しておきたい。
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