flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

吉原宿

2006-02-06 00:00:00 | 街道・宿場町
(静岡県富士市)
 富士の山裾から東海道十四番目の吉原宿へ下ってみる。
当初は海岸に宿があったが、江戸初期の洪水により、現在地に移転したのだという。
 人口の割にこのまちは個人商店が元気な感じがした。この辺りはやはり、富士信仰と日蓮宗系の寺院をよく目にする。また、懐かしい風情は多いのだが、案内看板等が殆どなく、他所から来た者にとって非常にわかり辛いところもある。
 岳南鉄道線に乗ろうと辺りを見渡すと、吉原中央駅というのがあった。近づいてみると、バスターミナルであって、鉄道駅ではなかった。ここから500mほど東に行ったところに、吉原本町駅があった…。駅では駅員はいたが、非常に寂しい感じ。切符は硬券でホームはニ両分、電車は一両運転ワンマンであり、京王電車からやってきた「あかがえる」と呼ばれた車輌を改造したもので、非常に低速で走る。
 岳南鉄道線は短絡線の性格はなく、各町内を結ぶ市電のような存在であった。よって短い路線ながら曲がりくねっている。当初は沼津まで延伸する予定だったようだが、資金難によって断念され現在の江尾駅が終点となったということであった。
    
この後は、吉原駅へと向かった。

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コメント (8)
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