flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

和田峠 西餅屋

2006-08-17 00:15:57 | 街道・宿場町

(2002年8月15日)
 ビーナスラインの途中、和田峠を訪れた。
標高1600m弱。付近は曇りのせいもあってか20℃少々と歩くには快適である。
今回は車山、八島方面は次回へと持ち越しとし、峠から中山道に沿って下諏訪の街へ降りてみることとした。
 日本有数の黒曜石産地の和田峠。
割ると鋭利な欠け方となるため、縄文時代には石器の材料として重宝された。付近に流れる沢を覗くと、水に洗われた石が時折姿を見せることがある。峠の茶店では、大量の黒曜石と柘榴石(ガーネット)を販売していたが、何かしら魅力が半減してしまう感じがした。

 峠の茶店の人が、「麓の樋橋集落まで健脚な人でも3時間はかかるよ」と言っていた。信号交互通行の和田峠トンネルをくぐり、ジグザグな国道となるが、私はあえて急な直線山道や旧道を通ることとした。
 付近の地名は「西餅屋」 中山道は和田宿から下諏訪宿の間が通常の二倍強の五里半の距離があった。そこで途中に幾つかの茶屋を設け、簡易宿(避難所)の役割を持たせたのである。西餅屋もその一つ。峠から和田宿側にも「東餅屋」があった。
 

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コメント (4)
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