flow Trip -archive-

「漂い紀行 振り返り版」…私の過去の踏査ノートから… 言い伝えに秘められた歴史を訪ねて

吉良饗庭

2018-03-03 00:00:00 | 漂い紀行

(愛知県幡豆郡吉良町饗庭 2005年6月3日)
 矢崎川左岸の集落、饗庭(あいば)は、吉良氏と同族である足利尊氏の伝説が多く残る。饗庭は神を招きもてなす聖地(神社)を意味し、尊氏ら足利氏に仕えた土岐氏族の饗庭氏が存在する。暦応二年(1339)尊氏は饗庭神社を創建し、付近を開発したという。境内に残る「野外舞台」は、尊氏巡視の際に狂言を舞ってもてなしたとされる。その翌年に尊氏が建立したという曹洞宗青龍山金蓮寺には、それ以前の鎌倉時代に建立されたと推定される国宝の弥陀堂がある。境内には「お不動さんの名水」があり、饗庭城の茶の湯とし手使われ、飲むと金運に恵まれるとされる。また、金蓮寺の住職が田畑を荒らす大蛇を封じ込めたと伝わる蛇穴がある。
       

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