好天とあって山頂からの眺望は素晴らしかった。しかし、私は伊達紋別岳を標高が低いことで少し侮っていたようだ…。この日二つの山(稀府岳)を計画していたのだが、この山で私はすっかり体力を使い果たしてしまったのだった…。
※ 伊達紋別岳山頂からの眺めをパノラマに収めてみました。右奥に見える羊蹄山の頭が雲に隠れています。
睡眠時間3時間ほどで目を覚ましてしまった私は無理を承知で7月1日未明に車を伊達市に向かって走らせた。
伊達紋別岳の登山口に着いたのは、朝の4時30分だった。さすがに疲れを感じていたので車の中で仮眠を取った。
※ 登山者専用の駐車場が用意されていました。
7時45分用意を整え、登山口に向かった。登山口は駐車場から標識に従って林の中を進むと、登山届用のポストがあった。ここまで私の足で15分かかった。
※ 駐車場から写真のような案内に導かれて登山口に到達します。
※ 登山口に至る前に振り返ると、遠く伊達の街、手前には太陽の園の施設群が見えます。
※ ちょっとくたびれかけた登山ポストで記帳して。
ガイドブックによると、登山道はカシワの若木の明るい林から、暗いトドマツ林、そして広葉樹林の顕著な尾根道に続くとあるが、私にはその樹種の違いはあまり意識しなかった。それより休みどころなく高度を上げ続ける登山道の方が気になった。
朝から陽射しは強かったが、前半は前述のように林間コースだったので陽を気にすることなく、日陰の中を登り続けることができた。しかし、湿気が高く直ぐに汗が吹き出し始めた。
※ 登山コースいろいろ、全体に非常に整備された登山コースでした。
林間コースの中、3合目で樹林が切れて見晴らしの良いところに出る。「一望台」とも称するそうだ。
その後もコースはぐんぐん高度を上げていった。登りはじめは、次の山のことも考えてペースをゆったりと考えていたのだが、そんな余裕はすっかりどこかに消えてしまった。私には珍しく下半身まで汗まみれになったのは、体調にも問題があったのだろうか?
※ 3合目の「一望台」ですが、霧がかかっていて遠望が効きませんね。
※ 「ガンバレ岩」に励まされ、汗だくの登山が続きました。
※ 花の季節が終わった中で見かけた一輪。花びらの形からはランの仲間のようにも思えますが…。
登山開始後70分後に7合目の通称「いっぷく広場」に到達した。ここで視界がパーッと開けた。樹林帯を抜け、そこから先は笹が生い茂る稜線が広がっていた。
すでに体力をかなり消耗していた私はここで10分間の休憩を取った。
※ ベンチも用意された「いっぱく広場」でゆっくり休みました。
※ いっぷく広場から、これから行くコースを俯瞰します。目的の「伊達紋別岳」はまだ見えません。
7合目で標高644m、山頂で714mだから、標高差はわずか70mである。ところがそうは問屋がおろさなかった。7合目から一度大きく下ってから登り返すのである。そんなところが少なくとも2か所あった。
笹原を行くコースは見晴らしが効き、林間より気持ち良い。しかし、この日はピーカンの天気のため、陽射しが強かった。
※ 笹原のコース脇で見かけた可愛い花はナデシコの仲間だと思います。。
※ 笹原にくっきりと登山道が見えています。写真のピークは「前紋別岳」です。
これまでには無かったロープ場をよじ登り、「みはらし平」を経由して、「前紋別岳」に立った。ここの標高が715mだから、こちらの方が標高は高いのだが、目的の「伊達紋別岳」はまだまだ先だった。ここでもまた一度下って、登り返し、山頂に立ったのは7合目から50分後だった。
※ こんなロープ場の急登も二カ所ありました。
※ 「みはらし平」で振り返ると、この日の午後登る「稀符岳」が見えました。
※ 稀符岳は右側のピークが山頂と思われます。
この山頂の眺望が見事だった。360度視界を遮るものがない!有珠岳、昭和新山、洞爺湖、羊蹄山が手に取るように見える。反対側を見れば伊達市内、そして太平洋だ。太平洋上には霧が発生していたが、よく見るとその向こうに山群が望める。考えてみると、内浦湾を挟んで渡島半島の山々を望んでいたのだ。その眺望には十分に満足した私だった。
※ 前紋別岳を経由して、その先に見えるピークが伊達紋別岳
山頂です。
※ 伊達紋別岳の山頂標識です。
※ 写真では薄っすらですが、太平洋の雲海の向こうに渡島半島の山群が見えます。
ところが私の身体は想定した以上に疲労していた。
帰宅して考えてみた。伊達紋別岳の標高は714.6mである。札幌圏の低山程度である。ただし、標高差が635mとあった。そこをガイドブックの筆者は標準時間として2時間10分と提示していた。ここが問題では?と考えた。つまり標高差635mを2時間10分かけて登ることはかなりのペースが必要となるのでは、と思ったのだ。
ちなみに、私にとってはかなり難しい山だった「無意根山」の場合、標高1,464m、登山口からの標高差784mである。ここを標準時間では3時間40分かけている。このことは登山コースの中に平坦な部分がかなり含まれていることを示唆しているのではないか。事実、私の記憶でもコースは登り続けるだけではなく、平坦な道もかなり含まれていて、そこで一息つくことができたと記憶している。
標高が低い、簡単な山、と侮っていたところが自分にあったように思う。今さらながらの思いだが、山を見る場合、標高、標高差、そして登山標準時間を確認することが必要だと教えられた思いである。
【伊達紋別岳 登山データ】
標 高 714.6m
駐車場 施設内(太陽の園)に登山者用駐車場有り(未舗装、10台くらい駐車可能)
行 程 ※ グランドシニアの足とお考えください。
登山口→(70分)→7合目「いっぷく広場」→(50分)→伊達紋別岳山頂→(45分)7合目→(45分)→登山口
時 間 上り(2時間00分) 下り(1時間30分)
天 候 晴、無風
登山日 ‘16/07/01
※ 実は昨日、室蘭からブログを発信し、室蘭の道の駅「みたら 室蘭」の駐車場で今年2度目の車中泊を始めた。眠りに就いたところ、今まで経験したことのないような痛みが下半身に走った。あの足の裏がこむら返りになる痛みが、大腿部付近で頻発した。
初めての経験で不安になった私は、翌日の予定をあきらめ帰宅することにした。
またまた深夜に車を走らせ、今日の未明に家に帰り着いた。妻に話すと、妻は私のような痛みを伴った痙攣を何度も体験したことがあり、大したことのないことだ判明し、安心して爆睡したのだった。
※ 伊達紋別岳山頂からの眺めをパノラマに収めてみました。右奥に見える羊蹄山の頭が雲に隠れています。
睡眠時間3時間ほどで目を覚ましてしまった私は無理を承知で7月1日未明に車を伊達市に向かって走らせた。
伊達紋別岳の登山口に着いたのは、朝の4時30分だった。さすがに疲れを感じていたので車の中で仮眠を取った。
※ 登山者専用の駐車場が用意されていました。
7時45分用意を整え、登山口に向かった。登山口は駐車場から標識に従って林の中を進むと、登山届用のポストがあった。ここまで私の足で15分かかった。
※ 駐車場から写真のような案内に導かれて登山口に到達します。
※ 登山口に至る前に振り返ると、遠く伊達の街、手前には太陽の園の施設群が見えます。
※ ちょっとくたびれかけた登山ポストで記帳して。
ガイドブックによると、登山道はカシワの若木の明るい林から、暗いトドマツ林、そして広葉樹林の顕著な尾根道に続くとあるが、私にはその樹種の違いはあまり意識しなかった。それより休みどころなく高度を上げ続ける登山道の方が気になった。
朝から陽射しは強かったが、前半は前述のように林間コースだったので陽を気にすることなく、日陰の中を登り続けることができた。しかし、湿気が高く直ぐに汗が吹き出し始めた。
※ 登山コースいろいろ、全体に非常に整備された登山コースでした。
林間コースの中、3合目で樹林が切れて見晴らしの良いところに出る。「一望台」とも称するそうだ。
その後もコースはぐんぐん高度を上げていった。登りはじめは、次の山のことも考えてペースをゆったりと考えていたのだが、そんな余裕はすっかりどこかに消えてしまった。私には珍しく下半身まで汗まみれになったのは、体調にも問題があったのだろうか?
※ 3合目の「一望台」ですが、霧がかかっていて遠望が効きませんね。
※ 「ガンバレ岩」に励まされ、汗だくの登山が続きました。
※ 花の季節が終わった中で見かけた一輪。花びらの形からはランの仲間のようにも思えますが…。
登山開始後70分後に7合目の通称「いっぷく広場」に到達した。ここで視界がパーッと開けた。樹林帯を抜け、そこから先は笹が生い茂る稜線が広がっていた。
すでに体力をかなり消耗していた私はここで10分間の休憩を取った。
※ ベンチも用意された「いっぱく広場」でゆっくり休みました。
※ いっぷく広場から、これから行くコースを俯瞰します。目的の「伊達紋別岳」はまだ見えません。
7合目で標高644m、山頂で714mだから、標高差はわずか70mである。ところがそうは問屋がおろさなかった。7合目から一度大きく下ってから登り返すのである。そんなところが少なくとも2か所あった。
笹原を行くコースは見晴らしが効き、林間より気持ち良い。しかし、この日はピーカンの天気のため、陽射しが強かった。
※ 笹原のコース脇で見かけた可愛い花はナデシコの仲間だと思います。。
※ 笹原にくっきりと登山道が見えています。写真のピークは「前紋別岳」です。
これまでには無かったロープ場をよじ登り、「みはらし平」を経由して、「前紋別岳」に立った。ここの標高が715mだから、こちらの方が標高は高いのだが、目的の「伊達紋別岳」はまだまだ先だった。ここでもまた一度下って、登り返し、山頂に立ったのは7合目から50分後だった。
※ こんなロープ場の急登も二カ所ありました。
※ 「みはらし平」で振り返ると、この日の午後登る「稀符岳」が見えました。
※ 稀符岳は右側のピークが山頂と思われます。
この山頂の眺望が見事だった。360度視界を遮るものがない!有珠岳、昭和新山、洞爺湖、羊蹄山が手に取るように見える。反対側を見れば伊達市内、そして太平洋だ。太平洋上には霧が発生していたが、よく見るとその向こうに山群が望める。考えてみると、内浦湾を挟んで渡島半島の山々を望んでいたのだ。その眺望には十分に満足した私だった。
※ 前紋別岳を経由して、その先に見えるピークが伊達紋別岳
山頂です。
※ 伊達紋別岳の山頂標識です。
※ 写真では薄っすらですが、太平洋の雲海の向こうに渡島半島の山群が見えます。
ところが私の身体は想定した以上に疲労していた。
帰宅して考えてみた。伊達紋別岳の標高は714.6mである。札幌圏の低山程度である。ただし、標高差が635mとあった。そこをガイドブックの筆者は標準時間として2時間10分と提示していた。ここが問題では?と考えた。つまり標高差635mを2時間10分かけて登ることはかなりのペースが必要となるのでは、と思ったのだ。
ちなみに、私にとってはかなり難しい山だった「無意根山」の場合、標高1,464m、登山口からの標高差784mである。ここを標準時間では3時間40分かけている。このことは登山コースの中に平坦な部分がかなり含まれていることを示唆しているのではないか。事実、私の記憶でもコースは登り続けるだけではなく、平坦な道もかなり含まれていて、そこで一息つくことができたと記憶している。
標高が低い、簡単な山、と侮っていたところが自分にあったように思う。今さらながらの思いだが、山を見る場合、標高、標高差、そして登山標準時間を確認することが必要だと教えられた思いである。
【伊達紋別岳 登山データ】
標 高 714.6m
駐車場 施設内(太陽の園)に登山者用駐車場有り(未舗装、10台くらい駐車可能)
行 程 ※ グランドシニアの足とお考えください。
登山口→(70分)→7合目「いっぷく広場」→(50分)→伊達紋別岳山頂→(45分)7合目→(45分)→登山口
時 間 上り(2時間00分) 下り(1時間30分)
天 候 晴、無風
登山日 ‘16/07/01
※ 実は昨日、室蘭からブログを発信し、室蘭の道の駅「みたら 室蘭」の駐車場で今年2度目の車中泊を始めた。眠りに就いたところ、今まで経験したことのないような痛みが下半身に走った。あの足の裏がこむら返りになる痛みが、大腿部付近で頻発した。
初めての経験で不安になった私は、翌日の予定をあきらめ帰宅することにした。
またまた深夜に車を走らせ、今日の未明に家に帰り着いた。妻に話すと、妻は私のような痛みを伴った痙攣を何度も体験したことがあり、大したことのないことだ判明し、安心して爆睡したのだった。