昨年4月に、新たに統合開校した「北海道札幌視覚支援学校」を見学する機会を得た。理想的とも思える施設・設備の中で幼児から高校年代までの視覚障碍者が学ぶ一貫教育の現場を垣間見ることができた。

※ 「北海道札幌視覚支援学校」の前景です。
私が所属する退職組織の○○支部は、年に一度「会員研修会」を実施している。その内容は、市内の学校見学と施設見学を行うものである。
本日(7月15日)午後、その研修会が実施されたのだが、今年の研修先は「北海道札幌視覚支援学校」と「山鼻屯田会館」だった。
その中から「北海道札幌視覚支援学校」についてレポしたい。

※ この廊下の長さが100m超あるそうです。壁のところにガイドのための木枠があります。

※ 階段の手すりは多年齢の子が在籍するため二段になっています。
「北海道札幌視覚支援学校」は、「北海道札幌盲学校」と「北海道高等盲学校」が統合して、昨年4月に現在地(中央区南14西12)に開校した新しい学校である。
児童生徒は幼稚部、小学部、中学部、高等部普通部、高等部専攻科に合せて100名が在籍しているという。
幼稚部は3歳以上から入学可能だそうだ。また、高等部専攻科とは、高等部普通部を卒業し、あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅうの専門知識と技術を3年間で学んで国家試験の受験資格を取得できる学科だそうだ。

※ この教室は高等部普通部の教室だったと思います。
学校の概要の説明を受けた後、学校内を巡って見学した。
その印象を一言で表現すると「ひじょ~に広い」という印象だった。3階建ての校舎・宿舎が敷地内に縦横に建てられている。学校のHPによると、廊下の直線は114mもあるそうだ。
そこには一般の小・中・高等学校の施設・設備に、視覚障碍者の教育のための各種教室・設備が完備されていた。

※ 実習室の一つですね。
特徴的だったのは、体育館の壁が衝突しても安全なように柔らかな素材でできていたこと。さらに体育館2階にはランニングスペースがあったが、そこには一人でも安全にランニングができるような装置(ガイドレール?)が取り付けられていた。

※ 体育館の壁は柔らかな素材で覆われていました。

※ ランニングスペースのガイドレール(?)です。
さらには図書館である。視覚障碍者の図書館であるから、点字図書がたくさん並べられていたが、これらは点字翻訳のボランティアの方々の協力によって充実が図られているとのことだった。

※ 点字を打つ機械です。(名称は何というのでしょうか?)
専攻科の生徒があん摩・マッサージなどの実習をする教室や設備も充実しているようだった。

※ 児童生徒の寄宿舎の廊下です。寄宿生は64名だそうです。
私が今回の見学で最も驚き、そして納得したのが職員数の多さだった。資料によると、132名とあった。中には学校医のように非常勤の方もいるが、児童・生徒100人に対して132名である。寄宿舎を併設しているためその職員も含まれるが、子ども一人に職員一人以上である。
この職員数の多さに、視覚障碍者を教育することの大変さが表れていると思った。
視覚障害という大変なハンディを抱えた児童生徒を社会人として巣立たたせるために、関係者が努力されている現場を垣間見せていただいた思いだった。

※ 「北海道札幌視覚支援学校」の前景です。
私が所属する退職組織の○○支部は、年に一度「会員研修会」を実施している。その内容は、市内の学校見学と施設見学を行うものである。
本日(7月15日)午後、その研修会が実施されたのだが、今年の研修先は「北海道札幌視覚支援学校」と「山鼻屯田会館」だった。
その中から「北海道札幌視覚支援学校」についてレポしたい。

※ この廊下の長さが100m超あるそうです。壁のところにガイドのための木枠があります。

※ 階段の手すりは多年齢の子が在籍するため二段になっています。
「北海道札幌視覚支援学校」は、「北海道札幌盲学校」と「北海道高等盲学校」が統合して、昨年4月に現在地(中央区南14西12)に開校した新しい学校である。
児童生徒は幼稚部、小学部、中学部、高等部普通部、高等部専攻科に合せて100名が在籍しているという。
幼稚部は3歳以上から入学可能だそうだ。また、高等部専攻科とは、高等部普通部を卒業し、あん摩・マッサージ・指圧、はり、きゅうの専門知識と技術を3年間で学んで国家試験の受験資格を取得できる学科だそうだ。

※ この教室は高等部普通部の教室だったと思います。
学校の概要の説明を受けた後、学校内を巡って見学した。
その印象を一言で表現すると「ひじょ~に広い」という印象だった。3階建ての校舎・宿舎が敷地内に縦横に建てられている。学校のHPによると、廊下の直線は114mもあるそうだ。
そこには一般の小・中・高等学校の施設・設備に、視覚障碍者の教育のための各種教室・設備が完備されていた。

※ 実習室の一つですね。
特徴的だったのは、体育館の壁が衝突しても安全なように柔らかな素材でできていたこと。さらに体育館2階にはランニングスペースがあったが、そこには一人でも安全にランニングができるような装置(ガイドレール?)が取り付けられていた。

※ 体育館の壁は柔らかな素材で覆われていました。

※ ランニングスペースのガイドレール(?)です。
さらには図書館である。視覚障碍者の図書館であるから、点字図書がたくさん並べられていたが、これらは点字翻訳のボランティアの方々の協力によって充実が図られているとのことだった。

※ 点字を打つ機械です。(名称は何というのでしょうか?)
専攻科の生徒があん摩・マッサージなどの実習をする教室や設備も充実しているようだった。

※ 児童生徒の寄宿舎の廊下です。寄宿生は64名だそうです。
私が今回の見学で最も驚き、そして納得したのが職員数の多さだった。資料によると、132名とあった。中には学校医のように非常勤の方もいるが、児童・生徒100人に対して132名である。寄宿舎を併設しているためその職員も含まれるが、子ども一人に職員一人以上である。
この職員数の多さに、視覚障碍者を教育することの大変さが表れていると思った。
視覚障害という大変なハンディを抱えた児童生徒を社会人として巣立たたせるために、関係者が努力されている現場を垣間見せていただいた思いだった。