センチュリーホテルのロビーにカンテレ(フィンランドの民族楽器)の繊細な響きが流れた。クリスマスツリーをバックにしたカンテレの響きはロビー内をクリスマスムードに包んだひと時だった。
12月9日(月)夕刻、センチュリーロイヤルホテルのロビーにおいてカンテレあんさんぶる“みゅう”のミニライブが行われた。カンテレの響きはなかなか聴く機会がないので馳せ参じた。ホテルのロビーには私と同じ思いを抱いた方が多かったのだろうか、たくさんの聴衆が集まっていた。
※ カンテレアンサンブル“みゅう”のみなさんです。
カンテレとは前述のとおりフィンランドの民族楽器であるが、演奏者のお話では「小さなハープ」とも称され、日本の琴にも似て複数の弦が張られていて、それを爪弾き演奏する楽器である。弦の数は小型カンテレは5弦、中型カンテレで19弦、大型カンテレになると39弦もの弦が用いられているそうだ。
※ 伴奏を担当した二人の中型のカンテレです。
この日はリーダーの方が大型カンテレ、他の二人のメンバーは中型カンテレを使用して演奏した。演奏された曲は次のとおりである。
◇見上げてごらん夜の星を
◇虹と雪のバラード
◇スカボロフェア
◇主よ人の喜びを
◇クリスマスソングメドレー
◇APEAINEN(アペアイネン 憂い)
◇フィンランディア
以上の7曲だった。割合ポピュラーな曲が多かったが、それはある意味で演奏する彼女らの力量を示すバロメーターだったのかもしれない。カンテレあんさんぶる“みゅう”のみなさんの力量は十分に満足にいくものだった。リーダーが爪弾くメロディーに、他のメンバーが和音を添えるという奏法だったが、いかんせん音量が小さすぎたきらいがあった。もちろんカンテレという楽器が大音量を出す楽器ではないのだが…。
※ クリスマスツリーをバックにクリスマスムード満点のミニライブでした。
それでも大きなクリスマスツリーをバックに演奏する数々の曲は、クリスマスムードを十分に醸し出してくれ、私たち聴く者を楽しませてくれた。
この時期、札幌市内各所でクリスマスにちなんだ有料、無料のコンサートが目白押しである。年金族の私はもちろん無料の、あるいは低額のコンサートを探して市内を行脚したいと思っている。