どうして彼らはあれほど楽しそうに演奏できるのだろう、と思わせてくれる札幌国際情報高校の吹奏楽部のダンプレだ。また、一風変わった北海道科学大学のキャンバス・イルミネーションも一見の価値あるイルミネーションだった。
12月20日(金)夕刻、北海道科学大学でキャンパス・イルミネーションが12月2日~25日まで開催されていて、他とは一風変わったイルミネーションだということから一度は見てみたいと思っていた。そうしたところ、20日の夕刻に札幌国際情報高校吹奏楽部が大学キャンバスで演奏すると知って駆け付けた。私は国際情報高校吹奏楽部のダンプレ(Dancing & Playing)、つまり吹奏楽を演奏しながら踊るのだ。いやダンスをしながら演奏するスタイルである。このスタイルに私は一気にはまってしまったのだ。ともかく彼らは静かに落ち着いていることなどひと時もない。指揮者などの存在はなく、司会を担当する生徒と賑やかにやり取りしながら演奏に入っていく。演奏に入ると、その動きは激しく、表情は豊かで、彼ら自身が最も楽しんでいるように見えてくる。よくぞあそこまで動いていて演奏がこなせるものだと感心する。
※ 演奏開始前の吹奏楽部員の表情です。緊張感など関係なくリラックスしています。
※ 演奏中、自らパートが休みの時もご覧のように表情を作って雰囲気づくりに努めます。
演奏される曲も落ち着いた曲など一曲もない。全てが激しくアップテンポの曲ばかりである。全てはメモできなかったが、サザンの「勝手にシンドバット」、今年ヒットした「パプリカ」、また朝の連続ドラマ「なつぞら」のテーマ曲、そして郷ひろみの「アッチチチ」で有名な「リヴィン・ラ・ヴィダ・ロカ」といった具合である。中には部員がボーカルを務めた曲もあった。
※ 今年のヒット曲「パプリカ」の演奏時に一人の少女がキレのあるダンスを披露していました。
この日は全員がクリスマスを意識した帽子や被り物、あるいは小物を身に着けて楽しさを倍加しているように映った。吹奏楽をやっているのだから時には静かな演奏も、とは思わないのだろうかとこちらが思ってしまう。しかし、本日配られたパンフで彼らは次のように言っている。「私たちは、活動のモチベーションをコンテストに求めない。ただ純粋に演奏に向き合い、高まってゆく」と…。その突き抜けた明るさが彼らの魅力なのだと思う。その明るさが年間80回にも及ぶ外部演奏を可能にしているのだろう。
※ 一曲終えるたびに、ご覧のような晴れやかな表情で会場に楽しさをアピールしました。
※ 演奏会後に記念写真を撮っているところにお邪魔して一枚撮らせてもらいました。
まさに青春を謳歌しているかの如く映る国際情報高校吹奏楽部にエールを送りたい。
※ メインのイルミネーションで4mになろうかという大きなシンボルイルミネーションです。
さて、北海道科学大の戸外のキャンパスには一風変わったイルミネーションが輝いていた。イルミネーションは、科学大の客員教授であるステンドグラス・アーティストのデザインによるものだそうだ。なるほどステンドグラス風のイルミネーションが通路を挟み雪明りのように続いていた。札幌都心からはやや離れた手稲区にある科学大としてはありきたりのイルミネーションでは自尊心が満たされないだろう。どこにもない独特のイルミネーションであってこそ、その思いが満たされるであろう。そしてそれが地域の方々に対しても大きなアピールとなっているのだと思われる。
※ その他には2mくらいのイルミネーションが10数個並べられていました。
※ 写真のように通路の脇をたくさんのイルミネーションが展示されていました。