私には珍しく連日のクラシック鑑賞である。札響を聴くのは昨年末の「札響の第九」以来である。久々に聴くフルオーケストラはやはり良かったぁ…。また、キタラのホールに響き渡った倉岡陽都美さんのソプラノも圧巻だった。
本日(9月6日)午後、札幌コンサートホールKitara大ホールにて「やっぱり音楽が好き! Kitaraファミリーコンサート ~奏でよう明日への響き~」と題するコンサートが開催され参加してきた。
このご時世であるから、座席は一つずつ空けた形だったが、休日で低料金だったこともあり、ホールはほぼまんべんなく埋まっていた。
出演は指揮/円光寺雅彦さん、管弦楽/札幌交響楽団、ソプラノ/倉岡陽都美さん、コーラス/札幌オペラシンガーズ、オルガン/吉村怜子さんという多彩なメンバーだった。
演奏曲目もまた多彩だった。それを記すと…、
① J.S.バッハ/オルガン協奏曲 ト長調 BWV592より 第1楽章
② コープランド/市民のためのファンファーレ
③ ハーライン/星に願いを
④ アンダーソン/舞踏会の美女
⑤ アンダーソン/プリンク・プランク・プルンク
⑥ ヘンデル/組曲「水上の音楽」第2番より アラ・ホーンパイプ
⑦ ヘンデル/歌劇「リナルド」より 涙の流れるままに
⑧ 久石譲/映画「もののけ姫」より もののけ姫
⑨ 久石譲/映画「となりのトトロ」より さんぽ
といったぐあいに、いかにもファミリーコンサート向けの小曲を並べた選曲と感じられた。
その中、1曲目は吉村さんの独奏、2曲目は札響の金管部門と打楽器、3曲目から札響のフルメンバーによる演奏となり、3曲目、6曲目、8曲目には倉岡さんのソプラノが加わり、最後の9曲目には札幌オペラシンガーズが加わるという形でのコンサートだった。
管楽器の抑え気味の澄んだ音、弦楽器の囁くような音から、激した音まで、自在に操るプロの音は聴いていて何とも心地良い。
そして圧巻は倉岡陽都美さんのソプラノだった。ソプラノ歌手に多い堂々たる体躯で、キタラのパイプオルガンの奏者席からホール全体に響き渡る朗々たる声量は「さすがぁ!」と思わせるものがあった。
指揮者の円光寺雅彦さんが話していたが、指揮者も、奏者も、歌い手も、やはり聴いてくれる人がいるからこその音楽家たちである。ステージ上の音楽家たちの表情もどことなく張り切っていたように私には見えた。
※ コンサートはもちろん写真撮影はNGである。使用した写真は全てウェブ上から拝借したものです。