田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北海道議会傍聴 & 情報高ダンプレ議場コンサート

2020-09-08 18:17:37 | ステージ & エンターテイメント

 北海道議会の本会議を初めて傍聴した。そして、その後その議場で行われた札幌国際情報高校吹奏楽部の「北海道議会議場コンサート」を楽しんだ。

 北海道議会の本年度第3回定例会の本会議が本日スタートしたが、初めて北海道議会を傍聴した。議会と名のつくものは初めての傍聴だったが、なんだか少しはぐらかされた思いだった。

   

   ※ 新議場に着席した北海道議会議員の方々です。

   

 ※ 知事席に着席した鈴木直道知事です。知事の机だけ少し奥行きがある机となっています。

 というのも、本日は定例会の開会日とあって、セレモニー的要素が強かったからだ。案件は、①会議録署名議員の指定、②会期の決定、③道側からの提出議案の説明、の3件のみだった。①、②はすでに双方で了解されている案件、③は知事が議案について説明するだけ、ということでかかった時間はわずか15分。午前10時の開会された議会は早々の散会となり、傍聴していた私は「あれっ?」という感じだった。

   

   ※ 議案説明をする鈴木知事です。

 議会の仕組みをよく分かっていない私だが、道側から提出された案件は、この後案件ごとに各委員会の審議に付され、そのうえで全体会議において一般質問が交わされた上で決定をみるということなのだろうか?

 さて、私の本当の狙いは、その後に議場で開催される「議場コンサート」を聴くことだった。ところが議会が想像以上に早く終わったものだから、12時15分から開催されるコンサートまで2時間も待たねばならないことになった。非常に退屈したが、先日議会を見学した際に「議会図書館」があったことを思い出し、そこで雑誌などを繰りながら時間をつぶした。

 議場コンサートは今回で47回目だという。今回招かれたのは「札幌国際高校吹奏楽部」である。国際高校の吹奏楽部は、他の高校の吹奏楽部とは一線を画し、「dance & play」を標榜する、いわゆる「奏者全員が踊りながら演奏する」ことで名を知られ、大変な人気を博している吹奏楽部である。高校生自体にも大変な人気のようで今年度の部員数は142名だったと聞いている。本日はそのうち1・2年生のみ95名が出演した。

   

   ※ 議場内、議員席までいっぱいに整列した情報高吹奏楽団員のメンバーたちです。

 厳重なコロナ対策を施したうえで、12時15分コンサートは開始された。私は議員さん方は議場の自らの席で聴くものと思っていたが、知事も議員も傍聴席から聴く体制だった。というのも95名もの人数が踊りながら演奏するには馬蹄形の空間だけでは狭すぎたからのようだ。

 演奏された曲目は、若い人たちが踊りながら演奏するだけにノリの良い曲が多かった。渡されたリーフレットに曲目の紹介がなかったため、耳から聞くだけで全てを把握することはできなかったが、「サタディーナイト」、「コールミー」、「パプリカ」、「YMCA」、「勝手にシンドバット」、ディズニーのスプラッシュマウンテンのテーマ曲「ジッパー・ディー・ドウー・ダー」などと聞くと、おおよその雰囲気は判っていただけると思う。ともかく最初から、最後まで、聴いているお客さんはもちろん、演奏する自分たちもがハッピーになる時間を共有することに彼らは全力を傾聴していることが伝わってくるステージだった。

 

 ※ ダンプレのスタイルで演奏する様子を写しました。(3枚)

   

   

   

 これまで何度か聴く機会のあった札幌国際情報高校の吹奏楽部の演奏だが、いつも感心するのは、あれだけ体を激しく動かしながらの演奏でも、演奏自体が確かなことにいつも感心する。やはり基礎的なことはしっかりと訓練を受けていることをうかがわせてくれる。そこがしっかりしていないと、やはり吹奏楽部として存在意義が問われかねない。

   

   ※ 傍聴席から演奏を聴く人たちです。最前列は議員さんたちのようです。

   

   ※ YMCAの曲に合わせて振り付けをする鈴木知事です。(右側)

 しっかりとした演奏の上に、聴いている人たちも、演奏している自分たちも楽しくなるユニークな演奏形式を これからも維持し、発展していってほしいと思ったコンサートだった。