市場で扱う新鮮な魚介類を調理して提供する「食事処 ながもり」は小さな食堂だったが満員の盛況だった。お目当ての「開きほっけ定食」は素材が売切れ、「鮭ハラス定食」に変ってしまったが、脂がのってとても美味しい一食だった。
「札幌でしかできない50のこと」の登録№014は北海道の新鮮な魚介類を豊富に使った料理が評判の「食事処 ながもり」である。
「食事処 ながもり」についてガイドマップでは「朝食は市場で食べる」と題して、次のように紹介している。
「札幌に来たら、市場で新鮮な海産物を楽しんでみたいもの。食事処ながもりがあるのは、すすきのから徒歩圏内の二条市場内。『うに・いくら合せ丼』などの丼のほか、地元の人は『開きほっけ定食』といった定食も目当てに通う。営業は朝7時から。」
※ 肩を並べるように軒を並べているため、店を見つけるのが大変だった。
実は私はこの「食事処 ながもり」を見つけるために私は二条市場に二度通ったのだった。一度目は二条市場内をぐるぐる回ったのだが見つけることができなかった。二度目には入念に下調べをし、おおよその目途を付けて行ったのでなんとか見つけることができたが、かなり目立たないので見つけるには苦労する店である。
※ その店の奥まったところに「食事処 ながもり」が暖簾を下げていた。
食堂の前面には他の市場の店同様に新鮮な魚介類を販売していて、その脇を通って奥のほうにある小さな食堂(25席)に入った。私が入店したのはガイドブックでお勧めの朝食ではなく、正午過ぎの昼食を摂るためだった。入店すると観光客と思しきカップルや威勢の良い兄さんたちで席は占められ、端に僅か一席のみ空いていたところに私は座った。
※ 店内に入ると観光客とおぼしき人たちで満員状態でした。
※ 豊富なメニューは壁いっぱいに張られていて、選択に迷います。
お客さんたちのオーダーの様子を聞いていると、かなりのメニューの素材が売り切れてしまい、注文することができなくなっているようだった。ガイドブックでお勧めの「うに・いくら合せ丼」は私が「いくら」アレルギーのため、「開きほっけ定食」をオーダーしたところ、「開きほっけ」もすでに売り切れということで、「鮭ハラス定食」(880円)となってしまった。ガイドブックでお勧めのように朝早く訪れることが肝心のようである。
※ 何の飾り気もない「鮭ハラス定食」です。
お客が立て込んでいたこともあり、定食が出されるまでやや時間がかかったが、何の飾り気もない焼いた鮭ハラスとみそ汁・ご飯が付いただけの定食が出てきた。しかし、鮭ハラスが絶妙だった。甘塩がかけられ脂がのったハラスに私の舌は踊った。やはり市場は新鮮さが魅力である。目移りするくらい豊富なメニューも同様かと思われる。事実、私より早く席を立ったお客さんは退店する際に「美味しかったよー!」と声をかけていかれるお客さんがいた。下町的雰囲気の飾り気のない店であるが「食事処 ながもり」お勧めである。 ※ 食堂を出て、店舗部を見るとほとんどの商品はすでに売り切れていました。
《食事処 ながもり 概要》
〔住 所〕札幌市中央区南3条東1丁目8 二条市場内
〔電 話〕011-222-6733
〔営業時間〕7:00~17:00
〔定休日〕無
〔座席数〕25席(全てカウンター席、個室無)
〔駐車場〕無(周辺にコイン駐車場有り)