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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

札幌景観資産⑲  指定第27号 「旧市民会館前のハルニレ」

2021-12-03 15:37:17 | 札幌景観資産巡り

 さすがにこの時期のハルニレの木は葉を落としていた。しかし、樹齢300年を誇る古木は堂々として札幌の中心地に立ち、札幌の発展を見守ってきたかのように存在感十分に屹立していた。

   

 私の「札幌景観資産」巡りもいよいよゴールが目前に迫ってきた。(残りは本日分も含めて3件である)当初は、葉を落としてしまったハルニレは来年夏になってからレポートしようとも思ったが、一応年内に一応のゴールを見たいと思い、敢えてこの時期にレポートすることにした。と思ったのだが、過日残されていた「旧藻岩第一浄水場」に行ったところ冬期間閉鎖ということ取材できなかった。そこで今回のハルニレも含めて残り3件は来年改めて取材し、レポすることにしたい。

   

 資産名として「旧市民会館前」となっているが、現在地名からいうと「札幌市民ホール前」とした方が適当では?と思われるが札幌市民にとっては「市民会館」というのが長期間にわたって親しまれた名前なのだろう…。

        

 札幌市内には数多く存在するハルニレの中から、ここのハルニレが札幌景観資産に選定された理由は以下のような理由があるという。   

「かつてこの場所は『豊平館』のあった場所で、ここにあるハルニレはその豊平館前の庭園の一角にあった樹木と考えられ、樹齢は約300年といわれている。市内中心部に残る数少ない古木で、市民や観光客に親しまれている景観上重要な樹木であること。さらにはハルニレが札幌の代表的郷土種であり、存在感も十分で、樹容も整っており、地域の歴史性を物語るシンボルとして、優れた都市景観を特徴づける樹木である」

ことが選定理由として挙げられているようである。

   

 私が訪れたのは11月24日と雪景色ではないものの初冬という雰囲気の中、前述したように葉は全て落としていたが、その姿は堂々としたもので、札幌を代表するハルニレに相応しいと思えた。幹回りを見ると、二か所ほど大きな洞が見えたところも古木らしい。そこには小鳥や小動物たちの塒(ねぐら)となられないようにネットが施されていた。

        

 樹木全体に葉を付ける来夏にも再訪してレポしたい思っている。

旧市民会館前のハルニレ 情報》

◇所在地 札幌市中央区大通西1丁目

◇種 類 ハルニレ

◇樹 高 19m 

◇幹 周 3.82m

◇指定年 2009(平成21)年3月31日

◇その他 現「ナカモトホール」前

◇訪問日 2021年11月24日