札幌の空の下を激走した大迫が…、健闘むなしく決勝レースには進めなかった小池が、寺田が…、鮮やかなパスワークで銀メダルに導いた町田が…、それぞれのひたむきな姿を切り取った写真はどれも見応えがあった。
今夏、東京で開催された(一部札幌など数都市でも実施された)東京オリンピック・パラリンピックの報道写真展がチカホ(札幌駅前通地下歩道空間)で9日から12日の日程で開催されていると知り、今日ウォーキングを兼ねて出かけてきた。
会場は北3条広場のイベント空間である。そこには大きなパネル写真約50枚が展示されていた。
そのパネルの前の入口付近に男子マラソンで6位入賞を果たした大迫選手のサインが記されたユニフォームと靴が展示されていた。札幌で最も輝いた選手ということなのだろう。しかし本当の意味で札幌で輝いたのは男子競歩20キロで銀メダルに輝いた池田選手であり、銅メダルを獲得した山西選手である。ところが我が国において競歩はマラソンに比べ注目度が低いことからこうした現象となってしまったのはしかたのないことか?
会場には数名のスタッフがいて、マラソンゴールを模したテープを張ったところでカメラのシャッターを切ってくれる方がいた。私も他の人に倣って大迫選手の横でゴールするポーズをとってシャッターを切ってもらった。
パネル写真は札幌市で開催されたマラソン、競歩競技、そして北海度出身選手を中心としたパネルが中心を占めていたように思われた。
いろいろな物議を醸しながら実施された東京オリンピック・パラリンピックだったが、これからの時代は全ての人々がもろ手を挙げて歓迎するオリンピックイベントとはなり得ないのかもしれないと思わせてくれた大会であった。
ただ、単純にスポーツ好きの私は大会期間中、テレビの前にかじりつき終日観戦していたことを懐かしく思い出す。なんだかずいぶん遠い日の出来事だったように思うが、写真展はあの日の熱狂を振り返る良い機会を与えてくれた…。
以下、パネルに展示された道内出身選手の活躍の一部を掲載します。
※ 男子110mハードルに出場した金井大旺選手。
※ 女子100mハードルに出場のママさん選手の寺田明日香選手。
※ 男子100m、400mリレー出場の小池祐貴選手。
※ 女子バスケ銀メダルに導いた町田瑠唯選手。
※ 女子サッカーチームの統率した熊谷紗希主将。