田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

合唱を心から楽しむススキーノに乾杯!

2023-05-16 16:36:42 | ステージ & エンターテイメント
 男性合唱団ススキーノは平均年齢が75歳を超えるという超ベテランの合唱団である。しかし “俺たち 青春 真っ最中!” のスローガンどおりに若々しい歌声で、若々しい楽曲を心から楽しんで歌い上げたステージだった。
     
 少し時間が経ってしまった。先週土曜日、5月13日夜、札幌コンサートホールKitara(小ホール)において「男性合唱団ススキーノコンサート2023」が開催され、友人と一緒に彼らの歌声を楽しんだ。
 合唱団名の “ススキーノ” の命名の由来について、以前どなたかに聞いた覚えがあるのだが、合唱の練習を真面目に一生懸命に取り組んだ後は、ススキノの繰り出して楽しく飲みましょう!というところから名付けられたと聞いたが、これは真説だろうか?
 それはともかくとして、合唱団の団員の中には現職の方もいらっしゃるだろうが、総勢70名の中の多くはリタイアされた方のように思われた。しかし、歌声の方は若々しく合唱のレベルもかなりのレベルを保っているように思われた。というのも、合唱団結成(2004年結成)以来、常任指揮者を務められている道教育大名誉久教授の長内勲氏の妥協を許さぬ厳しい指導(?)がそのレベルを保っているのだと思われる。
       
 披露された楽曲も私たち世代には懐かしく、そして親しみが持てる曲が多かった。それら披露された曲の一覧は下の通りである。
  

 いずれもが昭和から平成にかけてヒットした耳に懐かしい曲が多いが、それらが全て合唱曲として編曲され、見事な4部合唱として披露された。
 個人的には第3部の「直江香世子によるビートルズ世代の歌たち」が特に素晴らしく聴こえてきた。ススキーノの面々もきっと思い入れの多い曲だったに違いない。特にビートルズナンバーの「Hey Jude」は全編英語で歌唱したところなどメンバーの思い入れを感じさせてくれる一曲だった。
 ところでコンサートで彼らの歌声以外で一つの発見があった。それはピアニストの存在である。5月の初めに中学生のコーラスを聴いたことをレポしたが、その際の伴奏でピアノの音が大き過ぎて歌声が十分に客席まで届かないケースがあった。ところが今回のピアニストは前奏では流麗な音を披露するも、歌声が入ってくると音を抑えめにして歌声をあくまでメインとする演奏を心がけていたように思えた。これこそが合唱における伴奏の在り方なのではないか、と思えたのだがどうなのだろうか?
      
 ススキーノ…、一人一人が心から合唱を楽しんでいる様子がうかがえ、私は一時真剣に入団を検討した時があった。しかし、最期の決断ができなかった。今回一緒にコンサートを楽しんだ友人がそのことを思い出して「今はどうなの?」と聞いてきた。今となっては時期を逸したと言わざるをえませんなぁ…。