声楽の良さを感得できない自分なのだが、ソプラノコンサートに足を運んだ。市民ギャラリー展示室の高い天井に響き渡るソプラノの歌声は、研鑽を積んだからこその美声なのだと納得した思いだった…。
※ 会場となった札幌市民ギャラリーの第一展示室です。
一昨日(12月11日)は、「札響の第九」だけではなく、その前に市民ギャラリーでのウィンターコンサートも楽しんだ私だった。
午後2時からのコンサートは無料だったこともあり、およそ200名の聴衆が列を作って入場を待った。会場はふだんは絵画作品などが展示される天井の高い第1展示室だった。
この日のゲストはソプラノの月下愛美さん、ピアノの小板橋沙里さんのペアだった。二人ともまだ若く、演奏家としては今が伸び盛り(?)という年代に見えた。
※ ソプラノの月下愛美さん。
演奏された曲は次のとおり。
◇おんがく(作者不明)
◇かやの木山の/山田耕筰
◇吹けよ、吹け、冬の風よ/イギリス歌曲 シェイクスピア詞
◇月の光/C.ドビュッシー ※ ピアノソロ
◇ピエ・イエズ/クリスマス曲
◇歌劇《リゴレット》より “慕わしい人の名は” /G.ヴェルディ
◇花のワルツ/チャイコフスキー ※ ピアノソロ
◇ペチカ/山田耕筰
◇オペレッタ《こうもり》より “公爵様、あなたのようなお方は” /J.シュトラウス
〈アンコール〉
◇きよしこの夜
※ ピアノの小板橋沙里さん。
ゲストの二人はまだ若いと書いたが、見方によっては脂が乗ってきた年代と言えるかもしれない。二人ともコロナ禍で制限されてはいるが、精力的にコンサート活動を展開しているようである。特に月下さんの張りのある声は自信に満ちた素晴らしいものだった。ヨハン・シュトラウスの最後の曲は特に聴き応え十分だった。
声楽の有料コンサートにはなかなか足が向かない私であるが、来年は思い直して足を運んでみようかな?とも考えた…。