田舎おじさん 札幌を見る!観る!視る!

私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

北一条教会 昼休みコンサート

2024-12-06 17:26:01 | ステージ & エンターテイメント
 久々の昼休みコンサートだった。今季(秋季シリーズ)はオルガン演奏オンリーなのだが、12月とあってそのことにちなんだ曲を中心に演奏された。パイプオルガンの音というのは、なかなか馴染みのない音なのだが、よく聴いているとそれなりに味深い。

 昨日(12月5日)お昼、久々に札幌北一条教会で開催された「昼休みコンサート」に出かけてみた。以前は欠かさず参加していたのだが、今年はスケジュールが重なることが多かったことから久々の参加だった。

    
    ※ 札幌北一条教会の全景です。

 今秋(9月、10月、12月)の「秋季シリーズ」は、200回記念コンサートと銘打ってのコンサートだったこともあって、教会音楽の代表的な楽器であるパイプオルガンの演奏が主であったが、今回もお一人のオルガニスト(井上志乃さん)による演奏だった。
 コンサートを聴いた際の例によって、演奏された曲目を羅列すると…、
【待降節】
 ◇J.S.バッハ/「いざ来ませ、異邦人の救いの主よ」BWV589
 ◇J.パッヘルベル/「いざ来ませ、異邦人の救いの主よ」
 ◇J.S.バッハ/「いざ来ませ、異邦人の救いの主よ」BWV661
 ◇J.S.バッハ/「主キリスト、神の一人子」BWV601
【降誕節】
 ◇J.S.バッハ/「みどり児ベツレヘムに生まれぬ」BWV603
 ◇J.S.バッハ/「かくも喜びに満てるこの日」BWV605
 ◇J.M.バッハ/「甘き喜びのうちに」
 ◇J.S.バッハ/「御空より天使の群れ来たり」BWV607
 ◇J.パッヘルベル/「高き天より我ら来たり」
 ◇M.レーガー/「高き天より我ら来たり」op.67-40

 このラインナップを見てもお分かりのように教会音楽というと、バロック音楽の大家ヨハン・セバスティアン・バッハである。今回も全10曲中6曲がJ.S.バッハの曲だった。J.S.バッハは鍵盤楽器の奏者としても高名であり、したがって彼が創った曲はパイプオルガンに適しており、あの広いカテドラルで演奏する楽器としてパイプオルガンが教会音楽として普及していったのだろうなぁ、と素人の私は想像したのだが…。

         
  ※ 学校の音楽室の壁などによく張られているJ.S.バッハの肖像画です。

 なお、J.M.バッハは、J.S.バッハの又従兄弟(またいとこ)にあたるそうである。
 ところでJ.S.バッハの曲には、曲名の後にBWVの記号が付されているが、これは「Bach Werke Verzeichnis」の略で、「バッハ作品総目録番号」と訳されているようである。
 さらに、曲名の前に【待降節】とか、【降誕節】と付されていたが、これも調べてみるとドイツでは12月25日のクリスマスのクライマックスに向かう4週間を「待降節」といって、キリスト教徒にとって一年で一番大切な喜びにあふれる4週間に演奏する曲のようだ。
 一方【降誕節】は、クリスマスから1月6日の直後の日曜日までの期間をイエスの誕生を祝う期間としているようだ。
 以上、私が調べた雑学を披露したが、肝心の「昼休みコンサート」の演奏はどうだったかというと、私は正直に吐露してパイプオルガンの音はそれほどお気に入りではない。いま一つ音の歯切れを感じられないためなのだが…。

      
 ※ 北一条教会のエントランスにはクリスマスにちなんでのオーナメントが飾られていた。

 今回の演奏では、曲の一口メモが配布されたのだが、それによると4曲目の「主キリスト、神の一人子」は、「イ長調の明るい…」と記されていたが、そのとおりに明るい曲調が聴いていた私には心地良かった。また、6曲目の「かくも喜びに満てるこの日」は「…、左手のリズムが喜びを表すリズムになって…」と記されているとおり、最初から最後まで同じリズムが続いたことを聴きとれたことで、パイプオルガンの曲も注意深く聴くことによってその良さや曲調の違いを感得することができるのだ、ということをこの歳になって教えられた思いだった。
 「昼休みコンサート」は冬季間はいったん休みに入るが、また来年再開されたときにはできるだけ参加したいと思っている。


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