知る人ぞ知る「レトロスペース・坂会館」である。民間の資料館として密かに人気の資料館である。館内には懐かしい品々、あるいはちょっと怪しい品々などが所狭しと陳列されていた。
※ レトロスペース・坂会館です。以前はこちら側から入れたのですが、現在は建物正面から…。
「札幌でしかできない50のこと」の登録№047は知る人ぞ知るレトロスペース・坂会館がランクインしている。
ガイドマップでは「サブカル資料館で迷う」と題して次のように紹介している。「館長が30年以上かけて集めたレトロなアイテムが、所狭しと並ぶ資料館。テレビからマッチ箱、ランジェリーまでありとあらゆるものがディスプレーされ、歴史ある大衆文化を伝えてくれる。見学は無料で、撮影も可能。隣は『坂ビスケット』の工場。」と紹介されている。
実は私がこの「レトロスペース・坂会館」を訪れるのは初めてではなかった。記録を調べてみると2011年6月に友人の紹介で一度訪れている。そして今回、「札幌でしかできないこと50のこと」にランクインしたことを知って、再び訪れようと思ったのだ。
以前とは違い、入口が資料館横の売店のところになっていた。そこで店員の方に許しを得て(無料)資料館に入った。入った途端、そこはめくるめく世界の始まりだった。もうそこは陳列された物の説明や、時代考証などは関係なく、ありとあらゆるものが所狭しと陳列されている。その数はどれくらいなのだろうか?おそらく館長の坂一敬氏も数えきれないのではないだろうか?
※ 館内は写真のように陳列品がびっしりと並んでいます。
※ 戦争の遺物でしょうか?防毒マスクが並んでいました。
全国各地のこけしや古い電話機、鉄瓶、タバコやマッチのパッケージ、雑誌「平凡」などの昔懐かしい品々の展示は普通の資料館でも見ることができる。ところがその隣に突然女性の水着の写真が壁いっぱいに張られていたり、ちょっと奥まったところには女性のランジェリー(下着)などが目に飛び込んできたりすると、目が点になるというものだ。
ともかく凄い量の懐かしい品々がこれでもかという感じで満載に展示されている。私はあまり多くの写真を撮ってはこなかったが、ともかく昭和ワールド満載である。
※ 昔懐かしい月刊誌「平凡」が並んで陳列されていました。
※ こちらはマッチ箱のデザインを陳列したものです。タバコもありました。
館内の一角には昭和後期一世を風靡した懐かしのスター「山口百恵」さんの写真を掲示した一角があった。そこでもさすが坂会館である。山口百恵の水着姿の写真をしっかり張ってあった。
これほど楽しませてくれる坂会館が無料で開放していることが信じられない。どこかで読んだことがあるが、民間の博物館的施設を有料で公開するには高いハードルがあるとか…。私は帰りに売店で入場料代わりに(株)坂ビスケット(館長の坂氏が以前社長をしていた)が製造・販売するビスケット各種を購入させていただき、資料館を後にした。
※ 購入した坂ビスケットが製造・販売している製品の一部です。
《レトロスペース・坂会館 概要》
〔住 所〕札幌市西区二十四軒3条7丁目3−2
〔電 話〕011-632-5656
〔開館時間〕11時~18時30分
〔休 日〕日、祭日、土曜日不定期休
〔料 金〕無料
〔駐車場〕 有
何やら妖しげな(怪しげ、ではなくて)雰囲気が横溢していて、長くはいられませんでした。
奥に展示された写真やマネキンは言うに及ばず、そう思って眺めるとショーウィンドウにある銘石らしき石も何か妖艶な気がして。
通学路にあったら小学生が大喜びしそうです。
そのぶん、先生方の頭が痛くなるでしょうけれども。
どうしてもそちらに目は行っちゃいますよね。
でも玉石混交、中には価値のありそうなものもあるのかもしれませんよ。
そこいらにある博物館や資料館とは一線を画して、庶民の側にたってあらゆるものを残しているところに価値を見出そうとしているのではないでしようかねぇ~~~???