天気も良かったので江別市野幌まで足を伸ばし、野幌駅界隈をぶらりと散歩した。もちろん無目的に野幌を散歩したわけではない。「めだかの学校」の来年度企画「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」の現地下見のための散歩だった。
私が所属する「めだかの学校」の野外講座「さっぽろの古を訪ねて」のシリーズ第3弾「北の守りと開拓を担った屯田兵の史跡を辿る」は、当初今年度実施予定で準備を進めていたのだが、今次のコロナ禍のために実施を1年延期した企画だった。
札幌近隣に現存する屯田兵関連の施設や史跡を5回にわたって訪れ、見学する企画なのだが、野幌地区以外はすでに下見を終えていたのだが、野幌だけは下見へ赴く前に中止が決まってしまったのだった。
ちなみにその5回とは、①琴似屯田兵村、②篠路屯田兵村、③新琴似屯田兵村、④山鼻屯田兵村、⑤野幌屯田兵村の5つの屯田兵村である。
それぞれに見どころは多いのだが、本日訪れた「野幌屯田兵村」もなかなか見どころが多い兵村の一つである。
私が本日下見に訪れたところは次の10の施設や史跡である。
◇開村記念碑 野幌兵村
◇開村五十年碑
◇野幌兵村練兵場跡
◇野幌屯田兵村開村百年記念植樹
◇野幌公会堂
◇野幌屯田兵村記念館
◇野幌屯田兵屋
◇野幌屯田兵第二中隊本部
◇被服庫
◇屯田兵の木像32体(天徳寺内)
いやいや実に盛り沢山である。
他の兵村は2時間の見学時間であるが、野幌だけは4時間を予定している。問題は移動である。10ヵ所の見学場所は割合近距離の中に集在しているのだが、それでも全てを歩くと7キロ程度にはなる。平均年齢が70歳を超える集団の見学としてはたして耐えられる距離か否か検討してみたい。
※ 野幌屯田兵屋がある湯川公園のエゾリスはとても人懐こかった。逃げるどころか、私にまとわりついてくるようだった。
他の兵村では見ることのできない、野幌兵村だけで見ることができる施設として天徳寺内にある屯田兵の木像がある。本日見せていただくことができたが、非常に貴重な資料だと思う。このことについては明日詳しくレポートしたい。その他にも、野幌公会堂、野幌屯田記念館は野幌兵村だけでしか見ることができないものである。実施の際には、江別市資料館のスタッフ、並びに江別市観光ボランティアの方々の案内をお願いすることにしている。実り多い見学とするために、詰めの作業を急ぎたいと思うが、それにしてもコロナ禍が収まってくれなければ再び延期となることも考えられる。なんとか終息に向かってくれないものか…。