前日の赤岳と違い朝からの好天だったが、紅葉の方は期待していたより地味な感じだった。しかし、山頂からは大雪山の雄大な風景を眺めることができ、苦労しながら登った甲斐のある山だった。
黒岳はこれまで何度か登ったことのある山である。そこで過去の体験を調べてみると、私が「北海道低山紀行」と称して、登った山をカウントし始めてから黒岳に登ったのは、2回とも大雪山の縦走の最後に訪れた山だった。今回は層雲峡温泉からの上り下りだったので、102座目としてカウントすることにした。(登山コースを違えて登頂した場合は1座としてカウントすることにしている)
この日(9/25)は朝から晴れ上がって、とても気持ちの良い朝だった。前日の疲れもありやや出遅れたが、午前8時発のロープウェイで黒岳の7合目登山口を目ざした。ところがロープウェイ乗り場の駐車場は大混雑だった。土曜日、しかも晴れて紅葉日和とあってたくさんの登山客、紅葉見物客が押し掛けたようだ。それでもロープウェイは定員の1/2だったのかな?
※ ロープウェイから駐車場を撮ったのですが、これ以外にも駐車している車がびっしりでした。
※ ロープウェイから眼下の紅葉を写しました。
7合目登山口に至るにはロープウェイを下りてからさらにリフトでさらに上へ上げてもらうのだ。この往復料金が3,000円である。昔、スキーに入れ込んでいた頃は毎年の初滑りがこの黒岳スキー場で、リフトにはずいぶんお世話になったのが懐かしかった。
※ ロープウェイに続いて、リフトに乗って登山口に向かいます。
※ リフト上から目ざす黒岳山頂を写しました。
リフトを下りて、登山者名簿に記入し登山口をスタートしたのは8時40分だった。
※ 登山口です。7合目はここから少し登ったところにありました。
黒岳の場合は、登り口から大きな岩が積み重なる急登が続く。登り口が7合目かと思っていたが、正式な7合目の表示は登り始めてからしばらく経ってから目にすることになった。
※ 登り始めは写真のように岩が積み重なったような登山道が続きます。
黒岳の場合は赤岳と違い休みどころがなく、絶えず上り続ける登山道である。それでも時折り視界に入る遠くの紅葉が疲れを癒してくれる。精神的にきつかったのは8合目の表示がなかなか現れなかったことだ。急登が続く中、8合目の表示が現れたのは7合目から35分後だった。それに対して9合目の表示はそれから20分後だったのはどうしてだろうか?可能性として考えられるのは、8合目を過ぎると岩が積み重なった厳しい上りが消え、階段状の登りが増えたせいかもしれない。
※ 登山道からはところどころでこのような紅葉の風景が望めました。
※ 8合目以降は岩の積み重なりより、写真のような階段状の登りが続きました。
※ 9合目からは目ざす黒岳山頂がかすかに望めました。
9合目からさらに登り続けること35分。突然視界が広がり、多くの登山者が憩っているのが目に入った。7合目の登山口から1時間40分かけて黒岳山頂に到達した。
※ 山頂間近な登山道です。
※ 視界が突然開けると、そこが山頂で多くの方が佇んでいました。
※ 黒岳山頂標識です。
山頂からは大雪山の他の山並みが一望でき、10数年ぶりの眺望を楽しむことができた。
※ 山頂から大雪山の山並みを望みました。
この後、私は黒岳の隣に位置する桂月岳に登ったのだが、そのレポは明日にしたい。
【黒岳(層雲峡コース) 登山データ】
標 高 1984.3m(標高差 474m)
駐車場 ロープウェイ乗り場のところに大きな駐車場がある。
行 程 ※ グランドシニアの足とお考えください。
7合目登山口→(45分)→8合目→(20分)→9合目→(35分)→山頂→(25分)→9合目→(15分)→8合目→(30分)→7合目登山口
上り(1時間40分) 下り(1時間10分)
天 候 晴れ、微風
登山日 ‘21/09/25