私は多少でも関心のある講演・講座には積極的に参加することにし、自らの雑学を少しでも豊かにしようと努めている。そしてそこで感じたことを拙ブログにアップするようにしている。その際、否定的な言述はできるだけ避けるようにしてきた。しかし、今回ばかりは我慢ならなかった…。
※ 写真は講演内容と全く関係がありません。写真は「北海道開拓の祖」とも称されている島義勇像で、札幌市役所内に設置されています。
10月某日午後、とある講演会に参加した。講演の内容が否定的なものとなるため、具体的な講演会が特定されぬように留意しながら書き進めることにしたい。
内容は地域の歴史的な事柄を紹介するという内容だったために、私自身も興味があり期待して出かけたのだが…。
講演は、講師が調べた明治から令和までの地域の歴史を時系列に並べたことを示し、それを読み上げるようにしながら進められた。しかし、講師には受講者たちに伝えようとする熱意が感じられず、ただ読み上げるように抑揚もなく述べるだけだった。私が思うには、講師は数冊の地域に関する歴史書などを参考に、地域の歴史を年表的にまとめ上げたものを私たちに(パワーポイントを使って)提示したのだと思われた。
しかし、受講者は私と同じように、いや私などよりはるかに歴史に詳しい方が多いように見えた。講師が紹介した地域の歴史の全てを把握はしてはいなくとも、歴史に興味を持つものであればそれらの凡そは把握している事柄だった。私が(私たちが)期待したものは年表的に整理された地域の歴史を知ることではなく、年表的に整理するなかで発見したこと、あるいはそこから見えてきたものやエピソード的なことを聴きたかったのだ。
講演前に与えられたレジュメによると講演の最後にはそうしたことにも触れる予定だったようだが、予定された90分間の講演は全て年表に表示されている事柄を並列的に並べるだけで予定時間を超えてしまい、それらには全く触れることなく講演を終えてしまった。
全てが望んでいるような講演・講義とはならないことは私も経験的に知っているつもりだし、時には「仕方がないなぁ」と思うような講演・講座に遭遇することはある。しかし、 今回のように受講者に対して、自らが調べたこと、まとめたことを他に伝えようとする熱意さえ感じられないように講演・講座は遠慮したくなる。しかも受講料まで徴収したのだから何をかいわんやである。
このようなブログを投稿したくはなかったのだが…。お読みいただいた方の気持ちをざわつかせてしまったことをお詫びします。