脳卒中を発症したら “時間” が勝負!「“おかしいな?” と思ったら迷わず救急車を!」と講師は強調された。気鋭の脳神経外科の先生から脳卒中の治療最前線の話を聴いた。
6月22日(水)午後、北海道生涯学習協会主催の「ほっかいどう学」かでる講座の第3回講座が開講されたので参加した。
講座は柏葉脳神経外科病院の高度脳血管病センター長の中山若樹氏が「脳卒中の治療最前線~明るい明日へ “つながる” 医療~」と題して講演された。
※ 講演をされる中山若樹医師です。
私の場合、病気の話をうかがうと、自分が今にもその病気に罹ってしまうのではないか?という不安に駆られてしまう。癌の話を伺った時など、しばらくは心配で寝つきが良くなかったことを憶えている。今回もお話を伺ったことでなんとなく不安が増したように思われるのだが…。
さて、話はごく初歩的なことから始まった。拙ブログをお読みくださっている諸兄はご存じの話とは思うが、私の復習のために記しておくと、「脳卒中」の「卒」は “急激” を、「中」は “あたる” を表す言葉だという。そして「脳卒中」という病気は大きく「脳梗塞」、「脳内出血」、「くも膜下出血」の三つの病気を指す言葉だと説明された。
そこから先の各病気が脳内においてどのような状況となるか、またその異常をどのように治療するか、など専門的と思われることについてはあまり関心が持てなかった。ただ医学の進歩は目覚ましく、次々の新しい治療法が生まれているとのことで頼もしく思われた。
脳の病気というと「脳ドック」のことが話題となるが、中山氏は「脳ドック」が脳卒中の予防に有効か?と問われれば万全とは言えないと話された。「脳ドック」が特に有効なのは脳内の動脈瘤を発見・除去するには「有効な手立てだ」と話された。
※ 脳の断面写真を提示されて説明されたが、それを拝聴する受講者たちです。
私にとっての関心事は、脳卒中の予防方法についてだった。残念ながら資料を全くいただけなかったのでスライドに写されたものをカメラで撮り、それを文書化したものを提示することにする。
《脳卒中予防十ヵ条》
① 手始めに高血圧から直しましょう。
② 糖尿病は放っておいたら悔い残る。
③ 不整脈見つかり次第すぐ受診。
④ 予防にはタバコを止める意思を持て。
⑤ アルコール控え目は薬 過ぎれば毒。
⑥ 高すぎるコレステロールも見逃すな。
⑦ お食事の塩分・脂肪控えめに。
⑧ 体力に合った運動続けよう。
⑨ 万病の引き金になる太りすぎ。
⑩ 脳卒中 起きたらすぐに病院へ。
これは分かりやすい!そして実行もしやすい!そして⑩の「脳卒中 起きたらすぐに病院へ」を常に意識していたい。あとは脳外科医が勧める「脳卒中予防十ヵ条」を遵守しながら生活したい。それでも不幸にして脳卒中に見舞われたとしたなら、そのときは「私に与えられた定め」とでも受け止めるしかないのだろう。