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私の札幌生活も17年目を迎えました。これまでのスタイルを維持しつつ原点回帰も試み、さらなるバージョンアップを目ざします。

中央区高齢者講座②「チョコレートの世界へようこそ」

2023-07-07 15:42:22 | 講演・講義・フォーラム等
 チョコレートがカカオを原料として作られていることはおぼろげながら知識としてあった。しかし、カカオをどのように生産し、そしてそれがどのような工程を経て、あの美味しいチョコレートとなるのか、興味ある講座を拝聴した。

 中央区いきいき講座(高齢者講座)の第2講が7月5日(水)に開講され受講した。第2回講座のテーマは(株)明治の管理栄養士の方が「チョコレートの世界へようこそ」と題して講義された。
 管理栄養士の方は学校などへ出向き講義することが多いということだが、準備も十分なうえ、講義に慣れていることもあって、お話が聴きやすく内容を良く理解することができた。
  
  ※ 講師の管理栄養士の方は雰囲気を醸し出すためにアフリカの民族衣装を纏って説明されました。
 冒頭に世界のチョコレートの消費量、生産量について触れた。それによると、世界においてチョコレートの消費量が多い国は、第1位がスイス、第2位ドイツ、第3位エストニアとヨーロッパの国々が多いそうだ。ちなみに日本は第18位だという。
 次の生産量であるが、こちらは第1位ドイツ、第2位イタリアで、第3位はなんと日本だという。このことは日本の優秀な生産技術によってチョコレート輸出国になっているようだ。
  
  ※ (株)明治が用意したカカオポッドが栽培されている様子を表した写真です。
 1時間半の講義で話は多岐にわたったが、私にとって新鮮だったのはやはり熱帯地方で生産されるカカオ豆ができるまでの過程であった。
 カカオ豆は、北緯20度から南緯20度の間の熱帯地方でのみ生産される農産物である。私たちが写真でよく目にするカカオポッド(下の写真)は花が半年かけて写真のように成長するそうである。成長したカカオポッドの外皮を取り除き、中の白い果肉の中に豆も含まれているそうだ。
  
  ※ カカオポッドの模型です。白い果肉の中にカカオの豆が入っているそうです。
 その果肉を一週間ほど山積みにして発酵させることで、果肉の中にあるカカオ豆はチョコレート特有の色に変色するそうである。
 発酵し終えたカカオ豆は水分が多いため天日にさらして乾燥させるそうだが、水分を8%以下になればカカオ豆として完成し、生産地から消費地にある工場に輸送されるそうである。
 その後、(株)明治の工場でのチョコレートの製品ができるまでの様子が動画などで紹介されたが、その部分は割愛することにする。そして今講座のもう一つのハイライトが「チョコレートのテイスティング」でした。テイスティング…、普通はワインやウィスキー、日本酒などの味の鑑定をする言葉であるが、それをチョコレートで行うということだ。
      
  ※ (株)明治のHPから拝借した「明治 ザ・チョコレート」の包装です。
 (株)明治では現在150種近くのチョコレート製品を製造・販売しているということだが、それらのチョコレートのグレードを一段とアップする形で産地ごとの“香味”の特長を強く打ち出した「明治 ザ・チョコレート」という製品の味比べ(テイスティング)をするということで、ベネズエラ、ブラジル、ペルーのそれぞれのカカオ豆を用いた製品の味比べをさせてもらった。味比べの観点は「カカオ感」、「酸味」、「ロースト感」の3点だという。ふだんチョコレートなどあまり味わわない私にはその違いなど明確には分かるはずもなかった。ただ産地ごとの違いはなんとなく感ずることができた。テイスティングさせていただいた3ヵ国の中で私はなんとなくベネズエラのものが好みだったかな?といった感想だった。
 う~ん。チョコレートといえどもなかなか奥が深いものだと教えられた思いだった…。
  
※ 札幌のチョコレートメーカー「ロイズ」の工場全体写真です。前面が博物館?
 そういえば、札幌には(株)明治ではないが、「ロイズ」という有名メーカーがあり、ロイズタウンに新設した工場に付属して「チョコレート博物館」があり、8月からは工場見学も可能になるという。そこへいくと今回お聴きしたようなことをもっと深く理解できるかもしれない。機会があれば一度訪れてみたいと思った。


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